Daisy Bellの憂鬱

日々の出来事の記録(秋は高専ロボコン)

高専ロボコン2022 九州沖縄地区大会 ネット観戦メモ

※本記事は当サイト管理人が過去に別サイトで掲載していたものを転載・一部修正したものです。(元サイトは閉鎖予定)

photo by Philip Myrtorp(https://unsplash.com/ja/@philipmyr)

2022年10月30日(日)に合志市総合センターヴィーブルで行われた、高専ロボコン九州沖縄地区大会の観戦メモです。

高専ロボコンとは、全国高等専門学校連合会とNHKが主催する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」のことです。 

official-robocon.com

 

この記事はただの高専ロボコン好き文系出身女が、備忘録代わりに対戦結果と自分なりの考察をメモしたものです。そのため、ロボットに関する専門知識はありません。
また結果もベタ書き状態なので、見づらい・わかりにくい点はご容赦を。

さて、地区大会ラストを飾るのは九州沖縄地区大会です!
九州沖縄地区大会は10月最後の試合でほかの地区よりも多少時間的余裕があることもあり、かわいかったり郷土愛あふれる装飾をほどこしたチームが色々出てきます!
注目は2018年の「Bottle-Flip Cafe」で理論上最高得点を叩き出しロボコン大賞に輝いた熊本高等専門学校八代キャンパス、2016年全国大会準優勝・2017年全国大会優勝の大分工業高等専門学校でしょうか。
個人的には「多分そこそこ勝てるロボットを作る技術力もあるんだろうけど、その技術力をエンタメ性とロボットのかわいさに全振りしている」都城工業高等専門学校も推したいところ!2019年の手品師風ロボットポッポちゃんが未だに大好きすぎて…。

2022年の大会のテーマ

ラクル☆フライ 〜空へ舞い上がれ!〜

本記事はYoutubeでの九州沖縄地区大会LIVE配信、及びアーカイブの観覧により作成しています。

youtu.be

競技ルール

ロボットが紙飛行機を飛ばして5箇所の円形スポット、2箇所の滑走路、2箇所の筒状ベースに着地させる競技です。(競技時間2分30秒、1試合で赤・青に分かれての対戦形式)
紙飛行機が着地した場所によって得点が異なり、より高得点を獲得したチームが勝利します。
またすべての円形スポット、滑走路、筒状ベースに1機以上紙飛行機を着地させることに成功した瞬間にVゴール達成となり残り時間に関係なく勝利となります。
(上のリンクの動画 52:20頃〜 から、実際のフィールドを使ってのルール説明あり)
紙飛行機の数に制限はないので、数撃ちゃ当たるの大量に飛ばすスタイルか、狙ったところに着地させる精度を高めていくか、はたまた相手のチームが乗せた紙飛行機を自分のチームの紙飛行機で落とし妨害するか…?などなど、各チームの戦略とそれを実現する技術のせめぎあいも見ものです。

ルール詳細については、公式サイトで配布された以下のリンクのpdfからご確認ください。

ルールブック

FAQ

九州沖縄地区大会出場校

全10高専・キャンパスからA、Bの2チームが出場。合計20チームで争います。
全国大会出場枠は4つです。(優勝、推薦3)
なお解説は、熊本高等専門学校ロボコン部OB松下和輝さんです。

予選ラウンド 対戦結果・メモ

九州沖縄地区大会の予選ラウンドはA〜Eの5グループに分けて行われました。
各チームは予選ラウンドで2試合を戦い、勝敗数や得点数などで決勝トーナメントに進出する5チームが決定します。
下記記述内容は
・★マーク付チームが勝利
・「(チーム名):...」→ アナウンサーが説明する、事前の取材によって判明しているロボットの特徴。試合を見てわかった特徴。
・「メモ> …」→ 私が見て感じた感想、考察(妄想とも)
・「実況・解説>...」→実況・解説のやりとりの要約。
としておりますが、予選第3試合あたりから細かく分けようがない感じになってきて全部ベタ書きになったりします。そのへんはご了承ください。

第1試合

A:★熊本(八代)A vs 熊本(熊本)B 7−0
熊本(八代):チームのコンセプトは正確に射出すること。それを達成するために154種類の紙飛行機を作ってそこから選び抜いたものを使っている。紙飛行機にはバーコードが入っていて、読み取ると作成者やどのくらい飛ぶかなどのデータが出る。
メモ>開始直後にベースAに得点!手前のスポットにも順調に得点。手前とベース・滑走路を同時に狙える?
実況・解説>ブレーキをかける機構がついていてロボットが動かないようになっている。
熊本(熊本):ロボコンは夢があるから面白い。大会最高得点を取って会場を沸かせたい。一番奥の5点の筒(ベースB)だけを狙うためのロボットを作った。注目は飛距離。
メモ>テイクオフゾーン中央に移動してベースB狙い。予告通り、主審の頭上を超えるほどの飛距離が出てる!その後自陣側(右側)に移動して射出開始。
実況・解説>斜めから見たほうが正面から狙うよりも筒がよく見えているのでは。あくまで狙いはベースB。かなりの高さから飛ばそうとしている。
実況・解説(試合後)>
熊本(八代)は4つの射出機構があって、上と下で遠い方を狙うか近い方を狙うか使いわけている。また付け替えられるようになっていて、それぞれの試合で場所を変えて調整している。
熊本(熊本)はベースBを狙うため、ロボットの最大サイズギリギリの高いところまで伸ばし、狙いやすいところまでいったが、もう少しで入るのではという惜しい試合だった。
主審の頭上を超える速い・強い紙飛行機が魅力。

B:★北九州B vs 有明A 3−0

北九州:量より質を追求。一発一発、1箇所に集中して飛ばす。紙飛行機は重心や紙の厚さなど計算して開発したオリジナルのもの。折り方も工夫して誰が折っても高品質なものができるようになっている。
メモ>手前のスポットは、高めに打ち上げて落とす感じで狙ってる。ラスト5秒で遠くの滑走路にも得点!
実況・解説>合計10個の射出機構があり、上部についているもので円形スポットを狙う。
有明:夜の空港の滑走路をイメージ。LEDライトで誘導灯も再現。紙飛行機が飛んでいく姿だけではなく、離陸前の一連の動きも楽しんでほしい。紙飛行機は滑走路に着地させる。
メモ>紙飛行機を飛ばすまでの動き、ほんとに空港で飛行機が滑走路に向かうまでの動きを再現してて面白い!飛行機乗りたくなる。紙飛行機の離陸は2箇所から?
実況・解説>紙飛行機は下に磁石がついた台座を使い、ベルトをうまく使って紙飛行機を動かしている。
実況・解説(試合後)>
北九州の紙飛行機は2つのモーターで挟んで出している。モーターの回転数を変えて飛距離を変えたのでは。
有明はアイデアに特化したロボットを作ってきた。紙飛行機もまっすぐきれいに飛んでいたので、紙飛行機の飛び方にもかなりこだわったのではないか。(本人たちからも「飛行機が優雅にフライトすることにこだわった」とのこと)

C:久留米B vs ★鹿児島A 0−0(審査員判定 0−3)
久留米:観覧車のような中心のドラムに紙飛行機がセットされている。回転しながら飛んでいく。部室が今年から狭くなり、ロボットも小さめに…。でも結果的に持ち運びやすく、みんなで囲んで作業することができた。
メモ>スタートゾーンから動き出せない状態。
実況・解説>回路面での不具合?パソコンで調整しているもよう。
鹿児島:ウーパールーパーをイメージ。注目は、最初に飛ばした紙飛行機をあとから飛ばした紙飛行機が打ち当てる技。得点というより魅せるパフォーマンス注目してほしい。
メモ>ロボット上部にある機構はアームで紙飛行機を飛ばす(上から手前スポット付近に打ち下ろす感じ)。
実況・解説>上部のアームで打ち出した紙飛行機を、下部の機構から射出される紙飛行機で打ち当てる。初戦なのでパフォーマンスというよりは確実に点を取りに来ているように見える。

D:★佐世保B vs 都城A 2−0
佐世保:忍者のロボット。紙飛行機を手裏剣に見立てて飛ばしていく。紙飛行機は折ったあとアイロンで伸ばしている。そうすることで作りやすく、同じような形になり目標が立てやすくなる。メモ>スタートすると紙飛行機の装填機構がタワーのように伸びてくる。連続射出で遠くの得点箇所狙い。着実に滑走路で得点!実況・解説>1つの装填機構にそれぞれ75機詰める。
都城:歴代動物モチーフのロボットを作っている。今回はカバ。勝ちに行くよりも、カバの口から紙飛行機が出る様子を会場の皆さんに楽しんでほしい。(なおカバにしたのはピットクルーの1人が「カバが口から紙飛行機を出す夢を見た」からだそう…)
メモ>ロボットにめっちゃちっちゃいポッポちゃん*1いない?カバの口が紙飛行機を飛ばすときだけ開いて飛ばす!ラスト20秒ほどで隠し玉みたいにカバの下からどるるるるって紙飛行機出した!
実況・解説>注目は、上(の円形の機構)にある紙飛行機を一つづつカバの口に入れて飛ばす機構。紙飛行機は10機搭載できる。カバの下の射出機構からは一気に200機出せる。
実況・解説(試合後)>
佐世保はテストランと同様、安定した飛び方をしていた。ひとつずつ紙飛行機を入れるものを作っているので、紙飛行機の形が崩れにくく安定した飛行ができるのでは。都城は最後200機飛ばしたが、それでも得点にならないところに難しさを感じる。

E:★佐世保A vs 沖縄B 3−0
佐世保:とびうおを紙飛行機でイメージ。特にこだわったのは装飾。ロボット下部は海の中のよう。海の中から飛びまわるとびうおがフィールドを埋め尽くす。
メモ>開始15秒ほどで紙飛行機を一気に複数機射出。手前スポットに得点!ロボットの内部にあるとびうおの装飾がロボットが動くとぴょんぴょん揺れてかわいい。
実況・解説>
沖縄:勝ちにこだわらず、見ている人を喜ばせたいという思いから人間の動きと連動するロボットを開発。ロボットは紅型の着物の着たシーサー。操縦者とシーサーは最近ようやく息が合ってきた。
メモ>置いてある紙飛行機をシーサーがつまむところからスタート!(予めクリップなどに飛行機が装填されてるわけではない)掴めそうで掴めない、掴んだけどなかなか飛ばせず…だけどめちゃめちゃ目を引くし愛くるしい…。
実況・解説(試合後)>
紙飛行機はとびうおのようにかなり速い動き。
沖縄は昨日のテストランでは紙飛行機を掴めなかったので、かなり調整してきたのでは。

第2試合

A:沖縄A vs ★有明B 0−0(審査員判定0−3)
沖縄:沖縄のサンゴ礁の海をイメージし、その上に軍艦が浮かんでいる。注目が真ん中の射出機構。画像認識を使って相手の紙飛行機を撃ち落とすことができる。
メモ>スタートゾーンから動き出せず。
実況・解説>回路まわりに不具合が発生?
有明:どこのチームともかぶらない面白い紙飛行機の飛ばし方を目指した。ロボットにバドミントンのラケットを搭載。先端に紙飛行機を乗せ2機同時に飛ばすことができる。
メモ>逆向きにセットされたラケットが起き上がるようにして上に乗っている紙飛行機を飛ばす。紙飛行機はまっすぐできれいな軌道!
実況・解説>自作のバネ(棒に自分たちで巻きつけた)で紙飛行機を飛ばす。紙飛行機ひとつひとつのサイズに合わせて適切な距離を出したかったのでは。紙飛行機にも工夫がしてあって、翼が少し内側に折れ曲がっている。自作のバネはお菓子やパンを売っている自動販売機にも使われている機構で、身近にあるものを参考にして作っている。

B:都城B vs ★鹿児島B 0−0(審査員判定 0−3)
都城:(紙飛行機が)回転しながら飛ばされる様子はまるで招き猫。福を乗せた紙飛行機がどこまで届くか注目。
メモ>招き猫かわいい!1つの射出機構はアーム式で、手を回すように紙飛行機を投げる。
実況・解説>両サイドについた射出機構で紙飛行機を飛ばす。
鹿児島:紙飛行機をセットするときに上の発射台が大きく前方に動く。そのダイナミックな動きにも注目してほしい。下の発射台からは一度にたくさんの紙飛行機が出るので大量得点を狙う。コーカサスオオカブトをモチーフにした装飾。
メモ>開始してすぐに一気に下の発射台から大量に射出!(滑走路近くまでいくも得点にはならず…!)
実況・解説>かなりの飛行機の装填。連射が持ち味。下の発射台で大量に飛ばし上で丁寧に飛ばす。モーターを加熱しないようにファンをつけたり、細かい工夫が成されている。

C:熊本(八代)B vs ★大分B 1−16
熊本(八代):ロボットにデザインされてるのはカワセミ。下の部分からの紙飛行機で筒、上の部分からの紙飛行機でテーブルを狙い、すべてのポイントを狙う。セットできるのは最大40機。
実況・解説>スムーズな連射。惜しいところには飛んでおり、安定感は見せている。
大分:武将大友宗麟が使用した大砲・国崩しをイメージしたロボット。4つの射出機構を搭載し、ロボットにはiPadがついていて、AI技術を使って自動で得点スポットを狙う。
メモ>開始20秒ほどで円形スポットとベースAに得点。その後ベースBも狙いつつ、下の射出機構から高めに打ち上げて円形スポットBも狙う。試合終盤、ベースBにも得点した!
実況・解説>AIが紙飛行機の軌道、筒の位置を自動的に判定して回転数・角度などを調整している。紙飛行機も広がらないように折りたたんであり、さらに回転して飛ぶ。

D:★久留米A vs 熊本(熊本)A 0−0(審査員判定3−0)
久留米:紙飛行機の形が四角。この形にすることで不規則な飛び方になり、ばら撒かれてポイントに乗せる確率を上げる。数で勝負。羽が広い分飛距離が出るので滑走路狙い。
メモ>なかなかスタートできず、1分半ほど経過したところでスタート。なんとか2機射出成功。
実況・解説>真四角の紙飛行機で様々なところに落ちる可能性を秘めている。
熊本(熊本):名産のスイカをモチーフにしたロボット。カットしたように開き、回転しながら自動で紙飛行機を連続で飛ばす。
メモ>ロボットの台座ごと回る!回転はするけど、紙飛行機が飛ばせずリトライ。
実況・解説>回転して輪ゴムで紙飛行機を飛ばす。中のモーターの上に小さなスイカがあり細部までこだわっている。
実況・解説(試合後)>
久留米は会場に3Dプリンタを持ち込んでパーツを作っており、最後まで調整を重ねていた。
熊本(熊本)はロボットとコントローラーの通信は取れていたようだが、自動で回るところ、ジャイロ系に異常があったのかもしれない。

E:北九州A vs ★大分A 0−15
北九州:ツバメの羽のような模様が紙飛行機にはある。よく飛ぶように前方に重心を寄せている。1秒に2発発射できる装置が3つあり、10秒間で60発一気に発射する。
メモ>スタートしてすぐに連射開始!スムーズな射出。
実況・解説>行きに通った経路をロボットが自動で覚えている。紙飛行機が閉じた状態からロボットが開いて打ち出す。その方がたくさん装填できる。
大分:2つの射出機構を備え、上の部分は一度で40機の紙飛行機を載せ正確にベースを狙う。下の部分はすべてのスポットに紙飛行機を乗せることが可能。
メモ>ベースAに順調に得点。紙飛行機を装填する機構が面白い。
実況・解説>下の機構はスポットと滑走路、上の機構でベースAと使い分けている。ロボットが自動で距離などを算出して発射し続ける。

第3試合

A:★熊本(熊本)B vs 沖縄A 0−0(審査員判定 3−0)
一番奥の5点の筒(ベースB)狙いでめっちゃ飛距離のある紙飛行機を飛ばす熊本(熊本)と、沖縄のサンゴ礁と軍艦をイメージした装飾で相手の紙飛行機を撃ち落とす沖縄の対決。
沖縄はスタート直後、テイクオフゾーンの中央に移動してベースB狙い。紙飛行機がうまく送り出せず一旦スタートゾーンに戻ったものの、その後は順調な射出&1試合目と同様めっちゃ飛ぶ!
沖縄は慎重に狙いを定めて打とうとするものの、うまく射出できず…。

B:★有明A vs 都城B 0−0(審査員判定 3−0)
夜の空港の滑走路をイメージしたロボットの有明と、招き猫が手をぶん回して飛行機を飛ばす都城の対決。
有明は1試合めに引き続き紙飛行機の優雅な軌道!テイクオフ待ちの紙飛行機も玉突き事故を起こさないように制御されているっぽい。
実況・解説>都城は足回りに4輪セーリング機構を使っており、1つ1つのタイヤにタイヤを回すためのモーターとタイヤの向きを変えるためのモーターを積んでいる。それによって高いグリップと機動性を両立している。

C:久留米B vs ★熊本(八代)B 0−6
観覧車のようなドラムに紙飛行機がセットされており回転しながら飛んでいく久留米と、カワセミがデザインされたロボットで最大40機の紙飛行機を搭載し連射する熊本(八代)の対決。
熊本(八代)は30秒で手前スポット全てに得点!そのままベースAにも得点。
久留米も途中で戦略を変えるなど健闘。1試合めではスタートゾーンから出られなかったが、今回は紙飛行機の射出ができた!
実況・解説>久留米はワイヤーで引っ張ってバネの力で射出する機構がついている。クラッチでバネの力を一気に解放する。
熊本(八代)はワンタッチで紙飛行機を付け替えられるようにリボルバーのようなものがついている。5〜10秒程度で紙飛行機の再装填が可能。

D:★都城A vs 熊本(熊本)A 0−0(審査員判定3−0)
カバの都城とスイカの熊本(熊本)の対決。ユニークな見た目のロボット同士!
都城、やっぱりポッポちゃんだぁああああああああああああ!めちゃめちゃちっちゃいポッポちゃんがいる!!カバの上の円形機構に装填してある紙飛行機がするっとカバの上に落ちるの、なにげにすごいような。射出もまっすぐできれいな軌道。
熊本(熊本)も今回は順調な射出。スイカの頭から紙飛行機がポツポツすっ飛ぶの、見てて面白い!回りながら飛ばすのは見れなかったけど、ちゃんと動いてよかった!

E:沖縄B vs ★北九州A 0-5
操縦者の動きと連動する紅型着物を着たシーサーのロボットの沖縄と、ツバメのような模様がついた紙飛行機を最大10秒で60発飛ばす北九州の対決。
沖縄のヘルメットはシーサーとウミガメと、あとヤンバルクイナ?かわいい!ひたすらマイペースに紙飛行機を掴み、明後日の方向に投げる様子はとにかく惹きつけられるし(あんまり片方のチームに肩入れするのもと思いつつ…)応援しちゃう…。
北九州はスタートと同時に連射開始!ベースBに得点してしっかり爪痕を残した!
実況・解説>北九州はベースBは距離にして10m、さらに20cmの穴を狙って飛行機を投げ得点するのはすごい。また行きに通った経路をロボット本題が覚えていて、帰りはボタン一つでスタートゾーンまで帰ることができる。それをすることで操縦者もボタンを押したあとは紙飛行機のセットにすぐ取りかかれる。

第4試合

A:★熊本(八代)A vs 有明B 3−0
「正確に射出すること」をコンセプトに154種類の紙飛行機の中から選びぬいた紙飛行機を使う熊本(八代)と、「どのチームともかぶらない面白い飛ばし方」を目指しバドミントンのラケットを使って紙飛行機を飛ばす有明の対決。
熊本は手前の円形スポット全てに得点。有明も紙飛行機を順調に飛ばし惜しいシーンもあったが、得点にはならず…。
実況・解説>熊本(八代)は銃の形をしたコントローラで紙飛行機を打ち出す。また4つの射出機構がある。4つあるうちの1つは違う機構を持っている。ユニットが一つずつ外れるので万が一壊れてもすぐ交換できる。

B:★北九州B vs 鹿児島B 3−1
量より質を追求し、重心や紙の厚さなどを計算しオリジナルで作った紙飛行機で挑む北九州と、コーカサスオオカブトモチーフの装飾で下の発射台から大量得点を狙う鹿児島の対決。鹿児島は紙飛行機を1000機準備してきた!
ほぼ同時にスタートしたが、鹿児島がすごい勢いで紙飛行機の連射を開始し円形スポットに得点。その一方で北九州も丁寧に飛ばし円形スポットで得点。その後も丁寧に得点を重ねる。
実況・解説(試合後)>鹿児島の上の投射機構は前に出る。その際にランディングゾーンに上空を含めてロボットが侵入してしまうと反則になってしまうので、それを防ぐために下側に伸びるバンパーをつけている。

C:鹿児島A vs ★大分B 0-9
ウーパールーパーモチーフの装飾で最初に飛ばした紙飛行機をあとから飛ばした紙飛行機が打ち当てる技が特徴の鹿児島と、4つの射出機構で1試合めトップの16点を叩き出した大砲国崩しをイメージしたロボットの大分の対決。大分はスマホアプリで画像処理をし自動で得点箇所を狙うことができる。
開始直後ほぼ同時に両チーム射出スタート。大分は円形スポットや滑走路、ベースAとまんべんなく得点。鹿児島のパフォーマンスはうまく披露できず…。
実況・解説>鹿児島は上のアーム型の機構で紙飛行機をゆったりと打ち、下の機構から射出される速いスピードの紙飛行機でそれを打ち落とす。
大分はロボットがどこにいるのか、スポットや滑走路がどこにあるのかというのを画像処理(モノがどこにあるのか)で判断して飛ばす角度やスピードを自動で決めている。

D:★佐世保B vs 久留米A 3−0
紙飛行機を手裏剣に見立てて飛ばす忍者ロボット佐世保と、四角い形の紙飛行機を四方にばら撒いて多くの得点箇所を狙う久留米の対決。両方とも高速連続発射。
佐世保は筒状のものに紙飛行機を大量に入れてロボットに搭載。滑走路で得点。
久留米は射出はしたものの連続での発射にはならず…。
実況・解説>佐世保の紙飛行機が搭載されている筒にはバーコードのように白黒のテープが貼ってある。これで一つずつ確実に位置を合わせて射出することができる。
実況・解説(試合後)>
久留米はコロナで学校になかなか集まれないので、パソコンのマザーボードを模した基盤、ロボットのモーターや各種のセンサーを使えるような新しい基盤を開発した。

E:佐世保A vs ★大分A 2-14
海の中からとびうお(紙飛行機)が飛び出す様子をイメージし装飾にこだわったロボットの佐世保と、40機搭載可能のドーム型射出機構とスポット狙いの射出機構ので得点を狙う大分の対決。大分の1試合めは15点の大量得点。
佐世保は手前スポット側に一気に大量に射出するも一発目は得点ならず。二発目以降はスポットに得点!
大分はスタート直後から滑走路とベースA狙い。ベースAで得点しつつ、最後の追い込みで滑走路に向けて貪欲に射出、見事得点を5点追加!

決勝トーナメント

準々決勝

北九州B vs ★佐世保B 0−0(審査員判定 1−2)
量より質、オリジナルの紙飛行機で挑む北九州と、手裏剣を飛ばすかのごとく紙飛行機を飛ばす忍者ロボットの佐世保の対決。
北九州はスムーズなスタート。相手陣地近くのスポット前まで来てスポットを狙って射出。その後自陣側に移動。
佐世保の紙飛行機を入れる筒は紙飛行機をそこに入れるのが時間かかるのね…。セッティングタイム中には筒をロボットに入れるとこまで(予選リーグに引き続き)間に合ってなかった。けど一度セットし終われば75機×2つの大量連続射出で巻き返しを図る。
終了直前まで両チーム紙飛行機を射出し続けるも、得点ならず…。

準決勝

第1試合 熊本(八代)A vs ★大分B 1−15
選びぬいた紙飛行機で「正確に射出すること」をコンセプトに戦う熊本(八代)と、4つの射出機構が画像処理によって自動で得点箇所を狙う大分の対決。どちらも4つの射出機構を持つ。
熊本(八代)は4つのうち1つ機構が違うので、それをうまく活用しベースAを狙いながらスポットにも向けて射出。
大分が開始10秒でスポットに得点。安定のスピードと安定感!ベースBにも得点し2分経過時点で大きく得点を伸ばした!ラスト5秒で滑走路にも連続で得点。
実況・解説(試合後)>
熊本(八代)の紙飛行機は折り線をピザカッターで線をつけて、誰が作っても同じような紙飛行機になるように工夫がされていた。バーコードもついており、何回使ったかもわかるようになっている。
大分の紙飛行機は(飛ばしたあと)開かないように工夫がされており、かつ回転して直進性を上げているのでベースBで圧倒的な得点を重ねているのでは。

第2試合 大分A vs ★佐世保B 0−0(審査員判定 0−3)
40機搭載可能のドーム型射出機構とスポット狙いの射出機構、2つの機構で得点を狙う大分と、75機×2を搭載できる忍者ロボットの佐世保の対決。
両チームとも最初の1分間ほどスタートゾーンから出られない状態が続く。その後佐世保は射出開始。大分は射出ができないのかスタートゾーンから出ては戻るを繰り返す…。
最後の5秒でなんとか射出するも得点にはならず…。

勝戦

佐世保B vs ★大分B 1−4
75機×2を搭載できる忍者ロボットの佐世保と、4つの射出機構が画像処理によって自動で得点箇所を狙う大分の対決。佐世保の大量か、大分の確実性か。
大分は相変わらず開始すぐにスポットに2得点。下部の機構でスポット、上部の機構は滑走路とベースA狙い。今回はスポットで4得点獲得!
佐世保はまず滑走路狙い。最後の最後にスポットに乗せて1点返した!
実況・解説>佐世保の良さは詰まらない紙飛行機と大量の射出。大分は足回りにオドメトリというタイヤの回転を使って自分の位置を把握する技術が用いられている。タイヤが滑ってしまったときのために画像処理も使って補完。

結果

全国大会出場チーム

  • 〈優勝〉大分高専Bチーム「國崩し」(クニクズシ)
  • 〈推薦〉熊本高専八代キャンパスAチーム「fourtress」(フォートレス)
  • 〈推薦〉有明高専Aチーム「AppRoachIng」(アプローチング)
  • 〈推薦〉都城高専Aチーム「華て!カババッ!」(ハナテ!カババッ!)

九州沖縄地区大会 感想

出場チームの皆さん、おつかれさまでした!
そして全国大会出場決定4チームの皆さん、おめでとうございます!

優勝は安定した得点力、Vゴールも十分狙えそうなコントロール力を見せた大分高専Bチームでしたね!
AI技術や足回りのギミックなど、解説の松下さんが説明してくださるたびにその強さは細かい技術の積み重ねによるものなのだと実感&感動しました!
ロボット名も渋くてかっこいい!

熊本高専八代キャンパスAチームは、紙飛行機へのこだわり、そしてコンセプトどおり全試合着実に得点していたのが印象的でした。あと銃の形のコントローラー!
赤ゾーンばっかりで赤い紙飛行機がヘタってしまったというのも、このルールの難しさを感じました…。

有明高専Aチームの夜の滑走路をイメージしたロボットは、ほんと美しい…!
先日夜発の飛行機に乗った時のことをありありと思い出した。笑
誘導灯とゆっくり飛行機が曲がって離陸態勢に向かうまでの動きを、わずか2分半の試合時間中にしっかり見せてくるのはすごかったです!

そして最後はカバのロボット、都城高専Aチーム!
カバが口から紙飛行機を出すのももちろんおもしろかわいくて大好きなのですが、最後の20秒くらいに特にひねりもなく「とにかくいっぱい紙飛行機飛ばして得点狙ったろ」感のある高速大量連射が繰り出されるの、声出して笑ってしまった。でもそれができるのも技術力の高さゆえだと思います!

九州沖縄はほかにも装飾に凝ったチームが多くて、パッと見ただけでも楽しかったですね。

全国大会には行けなかったけど、沖縄のシーサー、会場のみんなの心をひとつにしたよ…地区大会で見れてよかった…。

あと九州沖縄地区は、なんかプロジェクト名や装飾が「戦っちゃるでぇーーーー!」感満載のところが多くて、これまた地区のカラーが出てて興味深かったです。やはり防人や薩摩隼人の血が…?知らんけど。

全国大会出場が決まった4チームの皆さん、国技館での試合も楽しみにしています!
そしてこれで全国大会出場チームが出揃いましたね!
みんな、悔いのないようにがんばれーーーーー!

私は全国大会の一般観覧に落ちたから、家で見る!!!

*1:2019年高専ロボコン「らん♪ RUN Laundry」で都城高専が作った鳩モチーフのロボットのキャラクター。手品っぽくシーツを物干し竿に干していた。ちなみにその年の全国大会アイデア賞受賞。(前年の2018年はアイデア倒れ賞だったので胸熱)