Daisy Bellの憂鬱

日々の出来事の記録(秋は高専ロボコン)

[高専ロボコン2024]全国大会 観戦メモ(2024.11.17開催)

photo by Romain HUNEAU(https://unsplash.com/ja/@honni)

2024年高専ロボコン全国大会のネット観戦メモです。

※2024.11.19 各試合のリンクを追加しました

高専ロボコンとは?

全国高等専門学校連合会とNHKが主催する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」のこと。 

official-robocon.com

本記事は、Youtubeでの全国大会LIVE配信及びアーカイブ視聴により作成しています。

www.youtube.com

2024年の競技課題

『ロボたちの帰還』

開催概要

日時:2024年11月17日(日)
場所:両国国技館

競技ルール

公式動画の 1:36:30頃 からルール説明があります。

ルール詳細については以下の資料をご確認ください。

最新ルールブック・FAQ

最新ルールブック(2024.07.09)

フィールド図面

FAQ Ver.4(2024.08.09)

以下に文字ベースでも基本的なルールを記述します。

フィールド
競技フィールドは長方形でA,B,Cの3つのエリアに分かれており、以下のようになっています。
A:スタートゾーン含む。
B:ロボットの接地不可、上空への侵入は可。(AとCに挟まれたこのエリアBを如何に飛び越えるかが今回のポイントの1つ)
C:オブジェクトゾーン、円形の着地スポット含む。

ロボット
各チームはロボットを2種類(ロボット1、ロボット2)用意します。
各ロボットの役割は、
ロボット1:エリアAを自由に移動できる。ロボット1はエリアAから、ロボット1自身の動力によってロボット2をエリアCに飛ばす。
ロボット2:ロボット1から射出後、エリアCに着地する。ロボット2はエリアCに着地後、オブジェクトゾーンにあるオブジェクト(ボール、ボックス)を回収し、エリアBに接地することなくエリアAのロボット1にボールを届ける、もしくはロボット2自身とともにエリアAにボックスを持ち帰る。なおロボット2はエリアCで複数台活動可能だが、ロボット1が一度の射出で飛ばせるロボット2は1台のみ。

ミッション
以下の3つのミッションの達成を目指します。
着地:ロボット2がエリアBを飛び越えエリアCの着地スポットに着地する。
ボールの回収:ロボット2がエリアC内にあるボールを回収し、エリアAにいるロボット1に届ける。
ボックスを保持したロボット2の帰還:ロボット2がエリアC内にあるボックスを回収し、保持したままエリアAに帰還する。

得点
着地:エリアCにロボット2が着地した場所に応じて得点を獲得できる。ただし得点となるのは最初の着地のみ。(ロボット2を複数台飛ばしても、着地得点は最初の1台分のみ)着地スポットは円形となっており、円の中央から100点、40点、10点、着地スポット以外は1点となる。複数の得点圏に跨がって接地した場合は、得点の少ない方が採用される。

ボール:競技終了時にロボット1が持っている、またはチームがフィールド内に保管している*1ボールが得点となる。ロボット2から1への受け渡しの際、ボールがエリアBに接地すると得点は無効となる。1個につき10点。全部で7個。

ボックス:ボックスを保持した状態のロボット2がエリアA(上空含む)に完全に入った時点で得点となる。エリアCからAへの移動の際、ロボットおよびボックスがエリアBに接地した場合は得点は無効となる。1個につき60点。全部で3個。

勝敗
以下の順に勝敗を決定する
1)より早くすべてのミッションを完了、すなわち着地得点100点、ボール10点×7個、ボックス60点×3個の合計350点満点を達成したチームを勝利とする*2
2)競技終了時に得点の高いチームを勝利とする
3)両チームの得点が同点の場合は以下の順で勝敗を決定する。
 a)より多くのボックスをエリアAに持ち帰ったチーム
 b)より高い得点の着地スポットに着地したチーム
 c)上記で決定できない場合は審査員判定とする

その他
ロボットがエリアBまたはフィールド外に接地した場合、相手フィールドの上空に侵入した場合、相手チームの競技進行を妨げた場合などは強制リトライとなる。

以上のルールをベースに、青ゾーンと赤ゾーンに分かれて対戦形式で試合を行います。競技時間は2分30秒です。

全国大会出場校

北海道地区

旭川工業高等専門学校「LazuRite」紹介動画

函館工業高等専門学校「HAKODAKE」紹介動画

東北地区

一関工業高等専門学校「毳毳」紹介動画

福島工業高等専門学校「四神獣」紹介動画

鶴岡工業高等専門学校「 新・かっとび君 super」紹介動画

関東甲信越地区

小山工業高等専門学校「折れ!モモンガールズ」紹介動画

木更津工業高等専門学校「きさぺん越冬隊」紹介動画

都立産業技術高等専門学校 荒川キャンパス「飛行星X」紹介動画

茨城工業高等専門学校銀河鉄道 αiR_liNe」紹介動画

東海北陸地区

富山高等専門学校 射水キャンパス「プトレマイオス紹介動画

沼津工業高等専門学校駿河紹介動画

石川工業高等専門学校 「天舞逸品」紹介動画

豊田工業高等専門学校 「帰還車投〼」紹介動画

近畿地区

奈良工業高等専門学校 「射駒」紹介動画

大阪公立大学工業高等専門学校「銀火」紹介動画

神戸市立工業高等専門学校 「SATERANT」紹介動画

中国地区

呉工業高等専門学校「天地無用」紹介動画

米子工業高等専門学校因幡のホワイトラビット」紹介動画

大島商船高等専門学校 「カモメ漂流記」 紹介動画

四国地区

香川高等専門学校 高松キャンパス「橋をかける少女」紹介動画

香川高等専門学校 詫間キャンパス「KKO紹介動画

阿南工業高等専門学校 「★SLIAC★」紹介動画

九州沖縄地区

熊本高等専門学校 八代キャンパス「MilkyHighway」紹介動画

熊本高等専門学校 熊本キャンパス「星射必宙」紹介動画

大分工業高等専門学校翡翠紹介動画

北九州工業高等専門学校「色彩創造」紹介動画

※「」内はプロジェクト名

試合結果

対戦カードは公式の 全国大会トーナメント表 を参照しています。

1回戦

① 豊田 VS 木更津

試合動画
結果:40-40(審査員判定0−5) 木更津の勝利
 豊田:着地40点
 木更津:着地40点

② 米子 VS 熊本(熊本)

試合動画
結果:100-270 熊本(熊本)の勝利
 米子:着地100点
 熊本:着地40点、ボール50点、ボックス180点

③ 奈良 VS 石川

試合動画
結果:260-10 奈良の勝利
 奈良:着地10点、ボール70点、ボックス180点
 石川:着地10点

④ 呉 VS 茨城

試合動画
結果:240-40 の勝利
 呉:着地40点、ボール20点、ボックス180点
 茨城:着地40点

⑤ 沼津 VS 大阪公大

試合動画
結果:10-290 大阪公大の勝利
 沼津:着地10点
 大阪公大:着地40点、ボール70点、ボックス180点

⑥ 神戸市立 VS 旭川

試合動画
結果:50-130 旭川の勝利
 神戸市立:着地40点、ボール10点
 旭川:着地40点、ボール30点、ボックス60点

⑦ 函館 VS 香川(高松)

試合動画
結果:0-40 香川(高松)の勝利
 函館:−
 香川(高松):着地40点

⑧ 大分 VS 香川(詫間)

試合動画
結果:31-100 香川(詫間)の勝利
 大分:着地1点、ボール30点
 香川(詫間):着地100点

⑨ 阿南 VS 鶴岡

試合動画
結果:40-0 阿南の勝利
 阿南:着地40点
 鶴岡:−

⑩ 大島商船 VS 富山(射水)

試合動画
結果:10-110 富山(射水)の勝利
 大島商船:着地10点
 富山(射水):着地100点、ボール10点

⑪ 福島 VS 産技(荒川)

試合動画
結果:1-10 産技荒川の勝利
 福島:着地1点
 産技荒川:着地10点

⑫ 熊本(八代) VS 一関

試合動画
結果:ミッションコンプリート(51秒)-100 熊本(八代)の勝利
 熊本(八代):着地100点、ボール70点、ボックス180点
 一関:着地100点

2回戦

① 小山 VS 木更津

試合動画
結果:50-40 小山の勝利
 小山:着地40点、ボール10点
 木更津:着地40点

② 北九州 VS 香川(詫間)

試合動画
結果:130-290 香川(詫間)の勝利
 北九州:着地100点、ボール30点
 香川(詫間):着地100点、ボール70点、ボックス120点

③ 熊本(熊本) VS 奈良

試合動画
結果:280-40 熊本(熊本)の勝利
 熊本(熊本):着地40点、60点、180点
 奈良:着地40点

④ 呉 VS 大阪公大

試合動画
結果:ミッションコンプリート(1分46秒)-340 の勝利
 呉:着地100点、ボール70点、ボックス180点
 大阪公大:着地100点、ボール60点、ボックス180点

⑤ 旭川 VS 香川(高松)

試合動画
結果:100-100(審査員判定5−0) 旭川の勝利
 旭川:着地100点
 香川(高松):着地100点

⑥ 阿南 VS 富山(射水)

試合動画
結果:100-100(審査員判定0−5) 富山(射水)の勝利
 阿南:着地100点
 富山(射水):着地100点

⑦ 産技(荒川) VS 熊本(八代)

試合動画
結果:30-ミッションコンプリート(1分18秒) 熊本(八代)の勝利
 産技(荒川):着地10点、ボール20点
 熊本(八代):着地100点、ボール70点、ボックス180点

ワイルドカード

大阪公大高専

準々決勝

① 小山 VS 熊本(熊本)

試合動画
結果:1-40 熊本(熊本)の勝利
 小山:着地1点
 熊本(熊本):着地40点

② 呉 VS 旭川

試合動画
結果:100-ミッションコンプリート(1分10秒) 旭川の勝利
 呉:着地100点
 旭川:着地100点、ボール70点、ボックス180点

③ 香川(詫間) VS 富山(射水)

試合動画
結果:260-100 香川(詫間)の勝利
 香川(詫間):着地40点、ボール40点、ボックス180点
 富山(射水):着地100点

④ 熊本(八代) VS 大阪公大(ワイルドカード枠)

試合動画
結果:100-ミッションコンプリート(1分11秒) 大阪公大の勝利
 熊本(八代):着地100点
 大阪公大:着地100点、ボール70点、ボックス180点

準決勝

① 熊本(熊本) VS 旭川

試合動画
結果:ミッションコンプリート(1分53秒)-340 熊本(熊本)の勝利
 熊本(熊本):着地100点、ボール70点、ボックス180点
 旭川:着地100点、ボール60点、ボックス180点

② 香川(詫間) VS 大阪公大

試合動画
結果:100-ミッションコンプリート(1分50秒) 大阪公大の勝利
 香川(詫間):着地100点
 大阪公大:着地100点、ボール70点、ボックス180点

エキシビション出場チーム

エキシビション動画

長野工業高等専門学校「まるくあり隊」

沖縄工業高等専門学校「はいさい!ヤドカリーズ」

決勝

熊本(熊本) VS 大阪公大

試合動画
結果:40-ミッションコンプリート(41秒) 大阪公大の勝利
 熊本(熊本):着地40点
 大阪公大:着地100点、ボール70点、180点

終結果・各賞

優勝

大阪公立大学工業高等専門学校「銀火」

準優勝

熊本高等専門学校 熊本キャンパス「星射必宙」

イデア

呉工業高等専門学校「天地無用」

技術賞

熊本高等専門学校 八代キャンパス「MilkyHighway」

デザイン賞

木更津工業高等専門学校「きさぺん越冬隊」

イデア倒れ賞

大島商船高等専門学校 「カモメ漂流記」 

特別賞

 本田技研工業 大分工業高等専門学校翡翠
 マブチモーター 函館工業高等専門学校「HAKODAKE」
 安川電機 北九州工業高等専門学校「色彩創造」
 東京エレクトロン 都立産業技術高等専門学校 荒川キャンパス「飛行星X」
 田中貴金属グループ 奈良工業高等専門学校 「射駒」
 ローム 旭川工業高等専門学校「LazuRite」
 セメダイン 香川高等専門学校 高松キャンパス「橋をかける少女」
 デンソー 石川工業高等専門学校 「天舞逸品」

ロボコン大賞

香川高等専門学校 詫間キャンパス「KKO」 

*1:ロボット2からロボット1への受け渡しが成功後

*2:ただし地区大会は予選ラウンドのみ、どちらかのチームがすべてのミッションを完了しても相手チームは制限時間まで競技を継続

[高専ロボコン2024]東北地区大会 観戦メモ(2024.10.20開催)

photo by Romain HUNEAU(https://unsplash.com/ja/@honni)

2024年高専ロボコン東北地区大会のネット観戦メモです。

 

高専ロボコンとは?

全国高等専門学校連合会とNHKが主催する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」のこと。 

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本記事は、Youtubeでの動画配信により作成しています。

youtu.be

2024年の競技課題

『ロボたちの帰還』

開催概要

日時:2024年10月20日(日)
場所:鶴岡市藤島体育館
担当校:鶴岡工業高等専門学校

審査員:
山形大学大学院理工学研究科 教授 妻木勇一氏
山形県工業技術センター 所長 境修氏
NHK山形放送局 局長 森徹氏

解説:東北大学大学院情報科学研究科 教授 田所諭氏

競技ルール

公式配信動画の 47:30頃 から実際のフィールドを使ってのルール説明があります。

詳細については以下の資料をご確認ください。

最新ルールブック・FAQ

最新ルールブック(2024.07.09)

フィールド図面

FAQ Ver.4(2024.08.09)

以下に文字ベースでも基本的なルールを記述します。

フィールド
競技フィールドは長方形でA,B,Cの3つのエリアに分かれており、以下のようになっています。
A:スタートゾーン含む。
B:ロボットの接地不可、上空への侵入は可。(AとCに挟まれたこのエリアBを如何に飛び越えるかが今回のポイントの1つ)
C:オブジェクトゾーン、円形の着地スポット含む。

ロボット
各チームはロボットを2種類(ロボット1、ロボット2)用意します。
各ロボットの役割は、
ロボット1:エリアAを自由に移動できる。ロボット1はエリアAから、ロボット1自身の動力によってロボット2をエリアCに飛ばす。
ロボット2:ロボット1から射出後、エリアCに着地する。ロボット2はエリアCに着地後、オブジェクトゾーンにあるオブジェクト(ボール、ボックス)を回収し、エリアBに接地することなくエリアAのロボット1にボールを届ける、もしくはロボット2自身とともにエリアAにボックスを持ち帰る。なおロボット2はエリアCで複数台活動可能だが、ロボット1が一度の射出で飛ばせるロボット2は1台のみ。

ミッション
以下の3つのミッションの達成を目指します。
着地:ロボット2がエリアBを飛び越えエリアCの着地スポットに着地する。
ボールの回収:ロボット2がエリアC内にあるボールを回収し、エリアAにいるロボット1に届ける。
ボックスを保持したロボット2の帰還:ロボット2がエリアC内にあるボックスを回収し、保持したままエリアAに帰還する。

得点
着地:エリアCにロボット2が着地した場所に応じて得点を獲得できる。ただし得点となるのは最初の着地のみ。(ロボット2を複数台飛ばしても、着地得点は最初の1台分のみ)着地スポットは円形となっており、円の中央から100点、40点、10点、着地スポット以外は1点となる。複数の得点圏に跨がって接地した場合は、得点の少ない方が採用される。

ボール:競技終了時にロボット1が持っている、またはチームがフィールド内に保管している*1ボールが得点となる。ロボット2から1への受け渡しの際、ボールがエリアBに接地すると得点は無効となる。1個につき10点。全部で7個。

ボックス:ボックスを保持した状態のロボット2がエリアA(上空含む)に完全に入った時点で得点となる。エリアCからAへの移動の際、ロボットおよびボックスがエリアBに接地した場合は得点は無効となる。1個につき60点。全部で3個。

勝敗
以下の順に勝敗を決定する
1)より早くすべてのミッションを完了、すなわち着地得点100点、ボール10点×7個、ボックス60点×3個の合計350点満点を達成したチームを勝利とする*2
2)競技終了時に得点の高いチームを勝利とする
3)両チームの得点が同点の場合は以下の順で勝敗を決定する。
 a)より多くのボックスをエリアAに持ち帰ったチーム
 b)より高い得点の着地スポットに着地したチーム
 c)上記で決定できない場合は審査員判定とする

その他
ロボットがエリアBまたはフィールド外に接地した場合、相手フィールドの上空に侵入した場合、相手チームの競技進行を妨げた場合などは強制リトライとなる。

以上のルールをベースに、青ゾーンと赤ゾーンに分かれて対戦形式で試合を行います。競技時間は2分30秒です。

東北地区大会 出場校

※入場順、かっこ内は試合中の略称

高専・各キャンパスからA,Bの2チームが出場、合計14チームで争います。
全国大会出場枠は3つです。(優勝1、推薦2)

試合結果

予選ラウンド

第1試合

Aグループ 仙台広瀬B VS 福島A 試合動画
ロボットについて:
仙台広瀬B シマエナガ大好きの2年生チーム。注目はロボット1のちょっと変わった射出機構。振り子の原理を使いロボット2はブランコから飛び出すようにエリアCへと発射される。
福島A 4体の神の名前をロボットに名付けた。ロボット1は玄武、正確な射出を狙う。ロボット2の白虎は確実に100点に着地、ロボット3の朱雀がボールを回収しエリアAに射出、ボックスを回収した青龍がエリアAへとジャンプして帰還する。
結果:10-100 福島Aの勝利
 仙台広瀬B:着地10点
 福島A:着地100点

Bグループ 八戸A VS 仙台広瀬A 試合動画
ロボットについて:
八戸A 会場を魅了しながら勝てるロボットを目指した。コンセプトはハイスピード。ロボット1はメカナムホイールを採用したことで射出位置までの素早い移動を可能にした。3Dプリンタの部品を使ったカラフルでかわいい機体にも注目。
仙台広瀬A リーダーは去年東北大会で優勝、全国大会では最後の数秒で逆転され10点差で負けるという悔しい思いを抱えている。プロジェクト名のとおりロボットが飛ぶところを見てほしい。
結果:0-40 仙台広瀬Aの勝利
 八戸A:−
 仙台広瀬A:着地40点

Cグループ 仙台名取A VS 秋田A 試合動画
ロボットについて:
仙台名取A ロボット1は定荷重バネを使用して素早く確実な射出を目指す。注目はロボット2についたダグテッドファン。ファンを回しながら近づくだけでボールを回収できるように構造に工夫を重ねた。
秋田A ロボット1は定荷重バネを利用し、ガイドとなるレールを使用することで確実性のある射出を狙う。ボックスを回収するのは真空パッドを利用したロボット2。鳥のように軽快でしなやかな試合運びに注目してほしい。
結果:0-10 秋田Aの勝利
 仙台名取A:−
 秋田A:着地10点

Dグループ 秋田B VS 仙台名取B 試合動画
ロボットについて:
秋田B ロボット2は足回りのギアを3Dプリンタで作り、軽量かつ高速な動きを追求した。複数のロボット同士を連携させて点数を勝ち取ることが目標
仙台名取B 定荷重バネを2つ使った強い力の射出機構がアピールポイント。エリアCからエリアAに帰還するためにロボット2にはハシゴロボットを用意した。狙うはミッションコンプリート。
結果:10-0 仙台名取Bの勝利
 秋田B:着地10点
 仙台名取B:−

第2試合

Aグループ 鶴岡A VS 八戸B 試合動画
ロボットについて:
鶴岡A 去年に続いての全国大会出場を目指す。勝利への秘訣は「帰還への架け橋」。射出されたロボット2が着地の衝撃を使って展開して、ボールやボックスを回収する。さらにエリアCからAに橋をかけ、橋を通って帰還する。
八戸B 目指したのはとにかくシンプルな機構。各パーツは3Dプリンタを使って軽量化した。
結果:10-0 鶴岡Aの勝利
 鶴岡A:着地10点
 八戸B:−

Bグループ 一関B VS 鶴岡B 試合動画
ロボットについて:
一関B アイデアの元となったのは、「空飛ぶ団子」とも言われる地元の名物の団子。川の向こうにある団子屋さんからロープを滑降して届けられる様子にヒントにした。エリアCからAへ竿を展開して綱渡りのようにボールを帰還させる。
鶴岡B 今回のかっとび君はエリアAからCへ大ジャンプする。小型化、軽量化、スピードアップを追求したかっとび君の躍動に注目。
結果:0-0(審査員判定0−3) 鶴岡Bの勝利
 一関B:−
 鶴岡B:−

Cグループ 秋田A VS 一関A 試合動画
ロボットについて:
一関A それぞれのロボットにも毛にちなんだ名前がついている。ロボット1はモミアゲ、ロボット2は口ひげ、あごひげ。ボールとボックスの回収を別々のロボットで行うことでスムーズな試合を目指す。
結果:1-10 一関Aの勝利
 秋田A:着地1点
 一関A:着地10点

Dグループ 仙台名取B VS 福島B 試合動画
ロボットについて:
福島B モチーフにしたのは戦艦。それぞれ機能が異なるロボットたちが正確な射出性能を持っている。ロボット1には射出機能が3つも搭載されていて、ロボット2が次々と打ち出される。最速での満点を取るのが目標。
結果:0-40 福島Bの勝利
 仙台名取B:−
 福島B:着地40点

第3試合

Aグループ 仙台広瀬B VS 八戸B 試合動画
結果:0-0(審査員判定3−0) 仙台広瀬Bの勝利
 仙台広瀬B:−
 八戸B:−

Bグループ 八戸A VS 一関B 試合動画
結果:0-0(審査員判定2−1) 八戸Aの勝利
 八戸A:−
 一関B:−

Cグループ 一関A VS 仙台名取A 試合動画
結果:1-0 一関Aの勝利
 一関A:着地1点
 仙台名取A:−

Dグループ 福島B VS 秋田B 試合動画
結果:10-1 福島Bの勝利
 福島B:着地10点
 秋田B:着地1点

第4試合

Aグループ 福島A VS 鶴岡A 試合動画
結果:40-0 福島Aの勝利
 福島A:着地40点
 鶴岡B:−

Bグループ 仙台広瀬A VS 鶴岡B 試合動画
結果:100-0 仙台広瀬Aの勝利
 仙台広瀬A:着地100点
 鶴岡B:−

決勝トーナメント

準決勝

福島A VS 一関A 試合動画
結果:10-10(審査員判定0−3) 一関Aの勝利
 福島A:着地10点
 一関A:着地10点

福島B VS 仙台広瀬A 試合動画
結果:40-40(審査員判定0−3) 仙台広瀬Aの勝利
 福島B:着地40点
 仙台広瀬A:着地40点

エキシビション

仙台広瀬B VS 秋田B エキシビションマッチ動画

決勝

一関A VS 仙台広瀬A 試合動画
結果:60-40 一関Aの勝利
 一関A:着地40点、ボール20点
 仙台広瀬A:着地40点

終結果・各賞

優勝 一関工業高等学校 Aチーム

準優勝 仙台高等専門学校 広瀬キャンパス Aチーム

イデア賞 福島工業高等専門学校 Aチーム

技術賞 仙台高等専門学校  広瀬キャンパス Bチーム

デザイン賞 八戸工業高等専門学校 Aチーム

特別賞
 八戸工業高等専門学校 Aチーム
 仙台高等専門学校 広瀬キャンパス Bチーム
 福島工業高等専門学校 Aチーム
 秋田工業高等専門学校 Bチーム
 鶴岡工業高等専門学校 Bチーム
 仙台高等専門学校 名取キャンパス Bチーム
 一関工業高等学校 Bチーム
 鶴岡工業高等専門学校 Aチーム

全国大会出場校

[優勝]一関工業高等学校 Aチーム「毳毳」

[推薦]福島工業高等専門学校 Aチーム「四神獣」

[推薦]鶴岡工業高等専門学校 Bチーム「新・かっとび君 super」 

*1:ロボット2からロボット1への受け渡しが成功後

*2:ただし予選ラウンドのみ、どちらかのチームがすべてのミッションを完了しても相手チームは制限時間まで競技を継続

[高専ロボコン2024]九州沖縄地区大会 観戦メモ(2024.10.13開催)

photo by Romain HUNEAU(https://unsplash.com/ja/@honni)

2024年高専ロボコン九州沖縄地区大会のネット観戦メモです。

 

高専ロボコンとは?

全国高等専門学校連合会とNHKが主催する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」のこと。 

official-robocon.com

本記事は、Youtubeでの全国大会LIVE配信及びアーカイブ視聴により作成しています。

www.youtube.com

2024年の競技課題

『ロボたちの帰還』

開催概要

日時:2024年10月13日(日)
場所:早水公園体育文化センター
担当校:都城工業高等専門学校

審査員:
宮崎大学工学教育学部工学科機械知能工学プログラム担当 教授 川末紀功仁氏
宮崎県商工観光労働部 次長 柏田学氏
NHK宮崎放送局 コンテンツセンター長 今村史子氏

解説:都城高専ロボコン部 OB すがまさき氏(2019年全国大会出場*1

競技ルール

公式配信動画の 48:24頃 から実際のフィールドを使ってのルール説明があります。

詳細については以下の資料をご確認ください。

最新ルールブック・FAQ

最新ルールブック(2024.07.09)

フィールド図面

FAQ Ver.4(2024.08.09)

以下に文字ベースでも基本的なルールを記述します。

フィールド
競技フィールドは長方形でA,B,Cの3つのエリアに分かれており、以下のようになっています。
A:スタートゾーン含む。
B:ロボットの接地不可、上空への侵入は可。(AとCに挟まれたこのエリアBを如何に飛び越えるかが今回のポイントの1つ)
C:オブジェクトゾーン、円形の着地スポット含む。

ロボット
各チームはロボットを2種類(ロボット1、ロボット2)用意します。
各ロボットの役割は、
ロボット1:エリアAを自由に移動できる。ロボット1はエリアAから、ロボット1自身の動力によってロボット2をエリアCに飛ばす。
ロボット2:ロボット1から射出後、エリアCに着地する。ロボット2はエリアCに着地後、オブジェクトゾーンにあるオブジェクト(ボール、ボックス)を回収し、エリアBに接地することなくエリアAのロボット1にボールを届ける、もしくはロボット2自身とともにエリアAにボックスを持ち帰る。なおロボット2はエリアCで複数台活動可能だが、ロボット1が一度の射出で飛ばせるロボット2は1台のみ。

ミッション
以下の3つのミッションの達成を目指します。
着地:ロボット2がエリアBを飛び越えエリアCの着地スポットに着地する。
ボールの回収:ロボット2がエリアC内にあるボールを回収し、エリアAにいるロボット1に届ける。
ボックスを保持したロボット2の帰還:ロボット2がエリアC内にあるボックスを回収し、保持したままエリアAに帰還する。

得点
着地:エリアCにロボット2が着地した場所に応じて得点を獲得できる。ただし得点となるのは最初の着地のみ。(ロボット2を複数台飛ばしても、着地得点は最初の1台分のみ)着地スポットは円形となっており、円の中央から100点、40点、10点、着地スポット以外は1点となる。複数の得点圏に跨がって接地した場合は、得点の少ない方が採用される。

ボール:競技終了時にロボット1が持っている、またはチームがフィールド内に保管している*2ボールが得点となる。ロボット2から1への受け渡しの際、ボールがエリアBに接地すると得点は無効となる。1個につき10点。全部で7個。

ボックス:ボックスを保持した状態のロボット2がエリアA(上空含む)に完全に入った時点で得点となる。エリアCからAへの移動の際、ロボットおよびボックスがエリアBに接地した場合は得点は無効となる。1個につき60点。全部で3個。

勝敗
以下の順に勝敗を決定する
1)より早くすべてのミッションを完了、すなわち着地得点100点、ボール10点×7個、ボックス60点×3個の合計350点満点を達成したチームを勝利とする*3
2)競技終了時に得点の高いチームを勝利とする
3)両チームの得点が同点の場合は以下の順で勝敗を決定する。
 a)より多くのボックスをエリアAに持ち帰ったチーム
 b)より高い得点の着地スポットに着地したチーム
 c)上記で決定できない場合は審査員判定とする

その他
ロボットがエリアBまたはフィールド外に接地した場合、相手フィールドの上空に侵入した場合、相手チームの競技進行を妨げた場合などは強制リトライとなる。

以上のルールをベースに、青ゾーンと赤ゾーンに分かれて対戦形式で試合を行います。競技時間は2分30秒です。

九州沖縄地区大会 出場校

※入場順、かっこ内は試合中の略称

高専・各キャンパスからA,Bの2チームが出場、合計20チームで争います。
全国大会出場枠は4つです。(優勝1、推薦3)

試合結果

予選ラウンド

第1試合

Aグループ 有明B VS 都城A 試合動画
ロボットについて:
有明B かわいいカエルが住処の家を飛び出してフィールドを跳ね回る。カエルたちのかわいい動きにも注目。
都城A かわいい猫たちがキャットタワーから100点目指してジャンプ。キュートな見た目と素早い動きは猫そのもの。
結果:0-40 都城Aの勝利
 有明B:−
 都城A:着地40点

Bグループ 大分B VS 熊本熊本B 試合動画
ロボットについて:
大分B 鮮やかな軌道を描き王冠をゲットするという願いを込めて命名した。目指すは優勝。注目してほしいのはロボットたちの連携。
熊本熊本B 正しく射た矢は正しく的に中るという言葉からイメージしたプロジェクト名。吸盤を使ったロボットで素早くオブジェを回収する。帰還の際にも自慢のロボットが登場。
結果:0-110 熊本熊本Bの勝利
 大分B:−
 熊本(熊本)B:着地10点、ボール40点、ボックス60点

Cグループ 有明A VS 鹿児島B 試合動画
ロボットについて:
有明A 稲妻のように早く届けたい。LEDで光り輝くボディにも注目。動きの一部を自動化することで正確な操縦を実現し、操縦ミスを減らし高得点を狙う。
鹿児島B 見てほしいのは橋をかけるロボット。その美しい形と見事にかかる瞬間を見逃さないで欲しい。モチーフには西郷さん。
結果:1-40 鹿児島Bの勝利
 有明A:着地1点
 鹿児島B:着地40点

Dグループ 鹿児島A VS 熊本熊本A 試合動画
ロボットについて:
鹿児島A 種子島から打ち上げられるH-ⅡAロケットに負けないロボットにしたいという思いを込めて名付けた。たくさんのオブジェを抱えて大ジャンプするロボットは迫力満点。
熊本熊本A フィールド上空をロボットが、ボールが飛び交う。月に住むウサギたちが跳びはねる光景を見せたい。目指すはミッションコンプリート。
結果:10-100 熊本熊本Aの勝利
 鹿児島A:着地10点
 熊本熊本A:着地100点

Eグループ 大分A VS 熊本八代A 試合動画
ロボットについて:
大分A 衝撃に強いタフタ、さらに素早い動きが自慢のロボットたちがフィールドを縦横無尽に駆け回る。そのスピードに注目。短時間ですべてのオブジェを回収しミッションコンプリートを目指す。
熊本八代A 宇宙という途方もない距離からオブジェを回収する意気込みを込めたプロジェクト名。釣りに使う竿が登場するが、その使い方に注目。双子の息の合ったロボット操作にも注目。
結果:170-190 熊本八代Aの勝利
 大分A:着地40点、ボール10点、ボックス120点
 熊本八代A:着地10点、ボックス180点

第2試合

Aグループ 佐世保A VS 熊本八代B 試合動画
ロボットについて:
佐世保A ひよこの大冒険がテーマ。ひよこは殻を脱ぎすてて無事空を舞うことができるか?
熊本八代B 天の川をイメージ。高専ロボコンのフィールドに天の川をかけることができるか?天の川を猛スピードで走るロボットの姿にも注目。
結果:10-ミッションコンプリート 熊本八代Bの勝利
 佐世保A:−
 熊本八代B:着地100点、ボール70点、ボックス180点

Bグループ 佐世保B VS 久留米B 試合動画
ロボットについて:
佐世保B Gで始まるあの虫がモチーフ。3匹の個性的な動きから目を離さないでほしい。
久留米B 飛んで伝説になりたいという思いをこめて命名。ロボットがオブジェを会主後、自らの力でジャンプして帰還するという難しいアクションに挑む。
結果:40-0 佐世保Bの勝利
 佐世保B:着地40点
 久留米B:−

Cグループ 北九州B VS 久留米A 試合動画
ロボットについて:
北九州B 着地点100点が目標。エリアCを越えるための橋をかける瞬間にも注目。素早い動きのロボットたちでミッションコンプリートを狙う。
久留米A 飛べないはずのペンギンがフィールドを目指して果敢に飛び立つ。
結果:10-0 北九州Bの勝利
 北九州B:着地10点
 久留米A:−

Dグループ 沖縄B VS 都城B 試合動画
ロボットについて:
沖縄B 探査機に扮したロボットたちがフィールドという名の惑星を駆け回り、岩石や氷を回収する旅に出る。
都城B 野菜嫌いのワニが投げた野菜たちがフィールドを駆け回る。
結果:0-100 都城Bの勝利
 沖縄B:−
 都城B:着地100点

Eグループ 北九州A VS 沖縄A 試合動画
ロボットについて:
北九州A ロボットを渡り鳥に見立てて仕上げた。飛ばすロボットは小型化し着地点100点を目指す。
沖縄A 沖縄らしい赤瓦の屋根と沖縄の妖精キジムナー、ヤドカリたちの装飾。プロジェクト名のとおりヤドカリたちが大活躍する。驚きの帰還方法に注目。
結果:40-10 北九州Aの勝利
 北九州A:着地40点
 沖縄A:着地10点

第3試合

Aグループ 有明B VS 佐世保A 試合動画
結果:1-1(審査員判定0−3) 佐世保Aの勝利
 有明B:着地1点
 佐世保A:着地1点

Bグループ 大分B VS 久留米B 試合動画
結果:10-0 大分Bの勝利
 大分B:着地10点
 久留米B:−

Cグループ 有明A VS 久留米A 試合動画
結果:1-0 有明Aの勝利
 有明A:着地1点
 久留米A:−

Dグループ 鹿児島A VS 沖縄B 試合動画
結果:40-10 鹿児島Aの勝利
 鹿児島A:着地40点
 沖縄B:着地10点

Eグループ 大分A VS 沖縄A 試合動画
結果:70-10 大分Aの勝利
 大分A:着地40点、ボール30点
 沖縄A:着地10点

第4試合

Aグループ 都城A VS 熊本八代B 試合動画
結果:10-40 熊本八代Bの勝利
 都城A:着地10点
 熊本八代A:着地40点

Bグループ 熊本熊本B VS 佐世保B 試合動画
結果:290-40 の勝利
 熊本熊本B:着地40点、ボール70点、ボックス180点
 佐世保B:着地40点

Cグループ 鹿児島B VS 北九州B 試合動画
結果:10-10(審査員判定1−2) 北九州Bの勝利
 鹿児島B:着地10点
 北九州B:着地10点

Dグループ 熊本熊本A VS 都城B 試合動画
結果:40-100 都城Bの勝利
 熊本熊本A:着地40点
 都城B:着地100点

Eグループ 熊本八代A VS 北九州A 試合動画
結果:10-40 北九州Aの勝利
 熊本八代A:着地10点
 北九州A:着地40点

決勝トーナメント

準々決勝

北九州A VS 北九州B 試合動画
結果:40-10 北九州Aの勝利
 北九州A:着地40点
 北九州B:着地10点

準決勝

都城B VS 熊本熊本B 試合動画
結果:40-ミッションコンプリート(1分44秒) 熊本熊本Bの勝利
 都城B:着地40点
 熊本熊本B:着地100点、ボール70点、ボックス180点

熊本八代B VS 北九州A 試合動画
結果:ミッションコンプリート(1分26秒)-40 熊本八代Bの勝利
 熊本八代B:着地100点、ボール70点、ボックス180点
 北九州A:着地40点

決勝

熊本八代B VS 熊本熊本B 試合動画
結果:340-250 熊本八代Bの勝利
 熊本八代B:着地100点、ボール60点、ボックス180点
 熊本熊本B:着地10点、ボール60点、ボックス180点

終結果・各賞

優勝 熊本高等専門学校 八代キャンパス Bチーム

準優勝 熊本高等専門学校 熊本キャンパス Bチーム

イデア賞 熊本高等専門学校 八代キャンパス Aチーム

技術賞 大分工業高等専門学校 Aチーム

デザイン賞 都城工業高等専門学校 Bチーム

特別賞
 有明工業高等専門学校 Aチーム
 都城工業高等専門学校 Aチーム
 有明工業高等専門学校 Bチーム
 熊本高等専門学校 熊本キャンパス Bチーム
 佐世保工業高等専門学校 Bチーム
 鹿児島工業高等専門学校 Aチーム
 熊本高等専門学校 熊本キャンパス Aチーム
 久留米工業高等専門学校 Aチーム

全国大会出場校

[優勝]熊本高等専門学校 八代キャンパス Bチーム「MilkyHighway」

[推薦]熊本高等専門学校 熊本キャンパス Bチーム「星射必宙」

[推薦]大分工業高等専門学校 Aチーム「翡翠

*1:ポッポちゃんの年の方だ!ポッポちゃん大好き

*2:ロボット2からロボット1への受け渡しが成功後

*3:ただし予選ラウンドのみ、どちらかのチームがすべてのミッションを完了しても相手チームは制限時間まで競技を継続

[高専ロボコン2024]北海道地区大会 観戦メモ(2024.10.13開催)

photo by Romain HUNEAU(https://unsplash.com/ja/@honni)

2024年高専ロボコン北海道地区大会のネット観戦メモです。

 

高専ロボコンとは?

全国高等専門学校連合会とNHKが主催する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」のこと。 

official-robocon.com

本記事は、Youtubeでの全国大会LIVE配信及びアーカイブ視聴により作成しています。

www.youtube.com

2024年の競技課題

『ロボたちの帰還』

開催概要

日時:2024年10月13日(日)
場所:ウインドヒルくしろスーパーアリーナ(湿原の風アリーナ釧路)
担当校:釧路工業高等専門学校

審査員:
北海道大学大学院情報科学研究院 研究院長 近野敦氏
北海道総合政策部次世代社会戦略局 科学技術振興担当局長 蓮見光志氏
NHK釧路放送局 局長 桑島洋平氏

解説:公立はこだて未来大学 理事長・学長 鈴木恵二氏

競技ルール

公式配信動画の 48:00頃 から実際のフィールドを使ってのルール説明があります。

詳細については以下の資料をご確認ください。

最新ルールブック・FAQ

最新ルールブック(2024.07.09)

フィールド図面

FAQ Ver.4(2024.08.09)

以下に文字ベースでも基本的なルールを記述します。

フィールド
競技フィールドは長方形でA,B,Cの3つのエリアに分かれており、以下のようになっています。
A:スタートゾーン含む。
B:ロボットの接地不可、上空への侵入は可。(AとCに挟まれたこのエリアBを如何に飛び越えるかが今回のポイントの1つ)
C:オブジェクトゾーン、円形の着地スポット含む。

ロボット
各チームはロボットを2種類(ロボット1、ロボット2)用意します。
各ロボットの役割は、
ロボット1:エリアAを自由に移動できる。ロボット1はエリアAから、ロボット1自身の動力によってロボット2をエリアCに飛ばす。
ロボット2:ロボット1から射出後、エリアCに着地する。ロボット2はエリアCに着地後、オブジェクトゾーンにあるオブジェクト(ボール、ボックス)を回収し、エリアBに接地することなくエリアAのロボット1にボールを届ける、もしくはロボット2自身とともにエリアAにボックスを持ち帰る。なおロボット2はエリアCで複数台活動可能だが、ロボット1が一度の射出で飛ばせるロボット2は1台のみ。

ミッション
以下の3つのミッションの達成を目指します。
着地:ロボット2がエリアBを飛び越えエリアCの着地スポットに着地する。
ボールの回収:ロボット2がエリアC内にあるボールを回収し、エリアAにいるロボット1に届ける。
ボックスを保持したロボット2の帰還:ロボット2がエリアC内にあるボックスを回収し、保持したままエリアAに帰還する。

得点
着地:エリアCにロボット2が着地した場所に応じて得点を獲得できる。ただし得点となるのは最初の着地のみ。(ロボット2を複数台飛ばしても、着地得点は最初の1台分のみ)着地スポットは円形となっており、円の中央から100点、40点、10点、着地スポット以外は1点となる。複数の得点圏に跨がって接地した場合は、得点の少ない方が採用される。

ボール:競技終了時にロボット1が持っている、またはチームがフィールド内に保管している*1ボールが得点となる。ロボット2から1への受け渡しの際、ボールがエリアBに接地すると得点は無効となる。1個につき10点。全部で7個。

ボックス:ボックスを保持した状態のロボット2がエリアA(上空含む)に完全に入った時点で得点となる。エリアCからAへの移動の際、ロボットおよびボックスがエリアBに接地した場合は得点は無効となる。1個につき60点。全部で3個。

勝敗
以下の順に勝敗を決定する
1)より早くすべてのミッションを完了、すなわち着地得点100点、ボール10点×7個、ボックス60点×3個の合計350点満点を達成したチームを勝利とする*2
2)競技終了時に得点の高いチームを勝利とする
3)両チームの得点が同点の場合は以下の順で勝敗を決定する。
 a)より多くのボックスをエリアAに持ち帰ったチーム
 b)より高い得点の着地スポットに着地したチーム
 c)上記で決定できない場合は審査員判定とする

その他
ロボットがエリアBまたはフィールド外に接地した場合、相手フィールドの上空に侵入した場合、相手チームの競技進行を妨げた場合などは強制リトライとなる。

以上のルールをベースに、青ゾーンと赤ゾーンに分かれて対戦形式で試合を行います。競技時間は2分30秒です。

北海道地区大会 出場校

※入場順、かっこ内は試合中の略称

高専からA,Bの2チームが出場、合計8チームで争います。
全国大会出場枠は2つです。(優勝1、推薦1)

試合結果

予選ラウンド

第1試合

Aグループ 旭川B VS 苫小牧B 試合動画
ロボットについて:
旭川B 5台のロボットが兄弟のように協力してミッション完了に向かっていく。最初のロボットの射出の際に中心に位置を合わせることなく打ち出すことで相手チームよりも早く得点を取ってプレッシャーをかける狙い。
苫小牧B 連覇を目指す去年の地区大会優勝チーム。テーマはヨーロッパで起こった文化的転換期ルネサンス
結果:10-0 旭川Bの勝利
 旭川B:着地10点
 苫小牧B:−

Bグループ 釧路A VS 旭川A 試合動画
ロボットについて:
釧路A 学校の周りによく現れる渡り鳥、タンチョウをイメージしたロボット2に注目。エリアAからCに渡り高得点を目指す。
旭川A 宇宙のような深い青色の輝きの宝石の名前をつけた。これまでのテストでは3分でミッション完了。テストランでも着地100点を射止め、ゴムチューブでできたアームで一気にボールとボックスを吸い込んでいく。
結果:0-100 旭川Aの勝利
 釧路A:−
 旭川A:着地100点

第2試合

Aグループ 釧路B VS 函館B 試合動画
ロボットについて:
釧路B 基本的な要素、重要な部分のコアをパズルのように組み合わせていく。ロボットはボールを確実に取ることに特化させた。
函館B フィールドに波乱を巻き起こすロボットたちの動きに注目。着地とボックス3つで200点以上を安定して獲得できる仕上がり。
結果:0-40 函館Bの勝利
 釧路B:−
 函館B:着地40点

Bグループ 函館A VS 苫小牧A 試合動画
ロボットについて:
函館A チーム全体のテーマは竹取物語。射出するロボット1がかぐや姫、ボックスやボールを持ち帰るロボット2をかぐや姫に求婚する貴族たちに見立てている。ボックスの回収に特に力を入れてきた。
苫小牧A ピットクルーが大好きなラーメンが名前の由来。ロボット1の前面はラーメン屋ののれん、ヘルメットにどんぶりが乗ったメンバーもいる。強力な定荷重バネを3人がかりで装填するダイナミックな射出が見どころ。
結果:40-10 函館Aの勝利
 函館A:着地40点
 苫小牧A:着地10点

第3試合

Aグループ 苫小牧B VS 釧路B 試合動画
結果:40-0 苫小牧Bの勝利
 苫小牧B:着地40点
 釧路B:−

Bグループ 釧路A VS 苫小牧A 試合動画
結果:0-10 苫小牧Aの勝利
 釧路A:−
 苫小牧A:着地10点

第4試合

Aグループ 旭川B VS 函館B 試合動画
結果:10-10(審査員判定1−2) 函館Bの勝利
 旭川B:着地10点
 函館B:着地10点

Bグループ 旭川A VS 函館A 試合動画
結果:100-100(審査員判定3−0) 旭川Aの勝利
 旭川A:着地100点
 函館A:着地100点

決勝トーナメント

準決勝

函館B VS 函館A 試合動画
結果:40-100 函館Aの勝利
 函館B:着地40点
 函館A:着地100点

苫小牧B VS 旭川A  試合動画 
結果:10-100 旭川Aの勝利
 苫小牧B:着地10点
 旭川A:着地100点

エキシビション

決勝に進めなかったチームが見せたかった動き・アイデアを披露
エキシビション動画

決勝

函館A VS 旭川A 試合動画
結果:40-40(審査員判定0−3) 旭川Aの勝利
 函館A:着地40点
 旭川A:着地40点

終結果・各賞

優勝 旭川工業高等専門学校 Aチーム

準優勝 函館工業高等専門学校 Aチーム

イデア賞 函館工業高等専門学校 Bチーム

技術賞 苫小牧工業高等専門学校 Bチーム

デザイン賞 苫小牧工業高等専門学校 Aチーム

特別賞
 釧路工業高等専門学校 Aチーム
 苫小牧工業高等専門学校 Bチーム
 旭川工業高等専門学校 Bチーム
 函館工業高等専門学校 Bチーム
 旭川工業高等専門学校 Aチーム
 苫小牧工業高等専門学校 Aチーム
 函館工業高等専門学校 Aチーム
 釧路工業高等専門学校 Bチーム

全国大会出場校

[優勝]旭川工業高等専門学校 Aチーム「LazuRite」

[推薦]函館工業高等専門学校 Aチーム「HAKODAKE」 

*1:ロボット2からロボット1への受け渡しが成功後

*2:ただし予選ラウンドのみ、どちらかのチームがすべてのミッションを完了しても相手チームは制限時間まで競技を継続

[高専ロボコン2024]近畿地区大会 観戦メモ(2024.10.06開催)

photo by Romain HUNEAU(https://unsplash.com/ja/@honni)

2024年高専ロボコン近畿地区大会のネット観戦メモです。

公式の大会実施結果はこちら(近畿地区)

高専ロボコンとは?

全国高等専門学校連合会とNHKが主催する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」のこと。 

official-robocon.com

本記事は、Youtubeでの全国大会LIVE配信及びアーカイブ視聴により作成しています。

www.youtube.com

2024年の競技課題

『ロボたちの帰還』

開催概要

日時:2024年10月6日(日)
場所:舞鶴文化公園体育館
担当校:舞鶴工業高等専門学校

審査員:
大阪大学大学院 教授 大須賀公一氏
京都府中丹広域振興局 局長 奥野昌徳氏
NHK京都放送局 コンテンツセンター長 なかにししげお氏

解説:大阪大学大学院 准教授 南裕樹氏

競技ルール

公式配信動画の 51:00頃 から実際のフィールドを使ってのルール説明があります。

詳細については以下の資料をご確認ください。

最新ルールブック・FAQ

最新ルールブック(2024.07.09)

フィールド図面

FAQ Ver.4(2024.08.09)

以下に文字ベースでも基本的なルールを記述します。

フィールド
競技フィールドは長方形でA,B,Cの3つのエリアに分かれており、以下のようになっています。
A:スタートゾーン含む。
B:ロボットの接地不可、上空への侵入は可。(AとCに挟まれたこのエリアBを如何に飛び越えるかが今回のポイントの1つ)
C:オブジェクトゾーン、円形の着地スポット含む。

ロボット
各チームはロボットを2種類(ロボット1、ロボット2)用意します。
各ロボットの役割は、
ロボット1:エリアAを自由に移動できる。ロボット1はエリアAから、ロボット1自身の動力によってロボット2をエリアCに飛ばす。
ロボット2:ロボット1から射出後、エリアCに着地する。ロボット2はエリアCに着地後、オブジェクトゾーンにあるオブジェクト(ボール、ボックス)を回収し、エリアBに接地することなくエリアAのロボット1にボールを届ける、もしくはロボット2自身とともにエリアAにボックスを持ち帰る。なおロボット2はエリアCで複数台活動可能だが、ロボット1が一度の射出で飛ばせるロボット2は1台のみ。

ミッション
以下の3つのミッションの達成を目指します。
着地:ロボット2がエリアBを飛び越えエリアCの着地スポットに着地する。
ボールの回収:ロボット2がエリアC内にあるボールを回収し、エリアAにいるロボット1に届ける。
ボックスを保持したロボット2の帰還:ロボット2がエリアC内にあるボックスを回収し、保持したままエリアAに帰還する。

得点
着地:エリアCにロボット2が着地した場所に応じて得点を獲得できる。ただし得点となるのは最初の着地のみ。(ロボット2を複数台飛ばしても、着地得点は最初の1台分のみ)着地スポットは円形となっており、円の中央から100点、40点、10点、着地スポット以外は1点となる。複数の得点圏に跨がって接地した場合は、得点の少ない方が採用される。

ボール:競技終了時にロボット1が持っている、またはチームがフィールド内に保管している*1ボールが得点となる。ロボット2から1への受け渡しの際、ボールがエリアBに接地すると得点は無効となる。1個につき10点。全部で7個。

ボックス:ボックスを保持した状態のロボット2がエリアA(上空含む)に完全に入った時点で得点となる。エリアCからAへの移動の際、ロボットおよびボックスがエリアBに接地した場合は得点は無効となる。1個につき60点。全部で3個。

勝敗
以下の順に勝敗を決定する
1)より早くすべてのミッションを完了、すなわち着地得点100点、ボール10点×7個、ボックス60点×3個の合計350点満点を達成したチームを勝利とする*2
2)競技終了時に得点の高いチームを勝利とする
3)両チームの得点が同点の場合は以下の順で勝敗を決定する。
 a)より多くのボックスをエリアAに持ち帰ったチーム
 b)より高い得点の着地スポットに着地したチーム
 c)上記で決定できない場合は審査員判定とする

その他
ロボットがエリアBまたはフィールド外に接地した場合、相手フィールドの上空に侵入した場合、相手チームの競技進行を妨げた場合などは強制リトライとなる。

以上のルールをベースに、青ゾーンと赤ゾーンに分かれて対戦形式で試合を行います。競技時間は2分30秒です。

近畿地区大会 出場校

※入場順、かっこ内は試合中の略称

高専・各キャンパスからA,Bの2チームが出場、合計14チームで争います。
全国大会出場枠は3つです。(優勝1、推薦2)

試合結果

予選ラウンド

第1試合

Aグループ 舞鶴B VS 明石B 試合動画
ロボットについて:
舞鶴B 舞鶴高専ならではの鶴の装飾は1年生が作った。まずは着地を確実に、地元舞鶴に鶴が羽ばたく。
明石B 宇宙エレベーターをイメージして作られている。ボールとボックスがこのエレベーターを使ってどう帰還するのか注目。1、2年生のメンバーが集まったチームでアイデア勝負で初戦に挑む。
結果:10-100 明石Bの勝利
 舞鶴B:着地10天
 明石B:着地100点

Bグループ 明石A VS 和歌山A 試合動画
ロボットについて:
明石A ここ数年全国大会に出場できていないので、暗い夜を明かしたいという強い願いがプロジェクト名には込められている。レーザーポインターを使って100点の的に照準を合わせる作戦。
和歌山A 近畿地区大会二連覇中。ボールを回収するロボットは、ボックスを動かす機能も備わっていて、相手にどんな置かれ方をしても対応可能。
結果:100-100 
 ルール規定により、着地の得点が高かった明石Aの勝利
 明石A:着地100点
 和歌山A:着地40点、ボール60点

Cグループ 神戸B VS 奈良B 試合動画
ロボットについて:
神戸B 複数の小さなロボットたちがうまく連携しながらミッションコンプリートを目指す。その様子はまるでピタゴラスイッチ?見ている人を楽しませる仕掛けに期待。
奈良B デザインにこだわったロボット。ロボット1は大きな口が特徴のエイリアンフィッシュ「ハニー」。ハニーのためにロボット2「ダーリン」がボールにみたてた食料をどんどん飛ばしていく。 愛のキャッチが成功すると新しい命が誕生する。
結果:40-11 神戸Bの勝利
 神戸市立B:着地40点
 奈良B:着地1点、ボール10点

Dグループ 舞鶴A VS 大阪公大B 試合動画
ロボットについて:
舞鶴A アポロ計画にちなみロボットにも選手のヘルメットにも探査機を装飾に取りつけている。ダイナミックな展開をみせるスペースエレベーターにも注目。
大阪公大B 発射に筋トレで使うトレーニングチューブを使っていることから、ロボットも筋肉ムキムキ?豪快な動きでミッション達成を目指していく。去年全国制覇を達成した先輩たちからアドバイスを受けながら、2年生チームで挑む。
結果:10-10(審査員判定2−1) 舞鶴Aの勝利
 舞鶴A:着地10点
 大阪公大B:着地10点

第2試合

Aグループ 近大A VS 大阪公大A 試合動画
ロボットについて:
近大A 目標は100点だけを狙うこと。医療用のサジカルチューブを使って軽量化にこだわった、およそ400gのロボットを飛ばす。小さな豆鳥が宇宙を目指して羽ばたく一発勝負。
大阪公大A 練習では最速50秒で満点ミッションコンプリートを達成。
結果:1-290 大阪公大Aの勝利
 近大A:着地1点
 大阪公大A:着地40点、ボール70点、ボックス180点

Bグループ 奈良A VS 近大B 試合動画
ロボットについて:
奈良A 注目はオブジェクトを回収するスピードの速さ。輪ゴムで作成したローラーによってどんな置き方のボール・ボックスも回収することができる。練習では最速57秒でミッションコンプリート。
近大B 着地するロボットはボール回収もするためタイヤがついている。そのため着地したときに転がることも想定して狙いを定める。
結果:280-10 奈良Aの勝利
 奈良A:着地100点、ボックス180点
 近大B:着地10点

Cグループ 奈良B VS 和歌山B 試合動画
ロボットについて:
和歌山B 1,2年生で結成されたチーム。今回はボールの回収だけに特化して挑む。鍵となるのはローラー。もしロボット1が帰ってきたボールを落としてしまっても、ローラーが巻き込むことで素早く回収する機構を備えている。ボール全回収を目指す。
結果:1-10 和歌山Bの勝利
 奈良A:着地1点
 和歌山B:着地10点

Dグループ 大阪公大B VS 神戸A 試合動画
ロボットについて:
神戸A 装填のタイムロスをなくすためにロボット1には3台の発射台が搭載されている。ボールはベルトコンベアで、ボックスは吸盤を使って回収する。ロボットそれぞれが役割をしっかり果たすことで、もしどこかに不具合が発生しても安定して得点できるよう工夫した。
結果:0-70 神戸Aの勝利
 大阪公大B:−
 神戸A:着地40点、ボール30点

第3試合

Aグループ 舞鶴B VS 近大A 試合動画
結果:1-40 近大Aの勝利
 舞鶴B:着地1点
 近大A:着地40点

Bグループ 和歌山A VS 近大B 試合動画
結果:90-40 和歌山Aの勝利
 和歌山A:着地40点、ボール50点
 近大B:着地40点

Cグループ 和歌山B VS 神戸B 試合動画
結果:10-40 神戸Bの勝利
 和歌山B:着地10点
 神戸B:着地40点

Dグループ 神戸A VS 舞鶴A 試合動画
結果:60-40 神戸Aの勝利
 神戸A:着地40点、ボール20点
 舞鶴A:着地40点

第4試合

Aグループ 明石B VS 大阪公大A 試合動画
結果:0-290 大阪公大Aの勝利
 明石B:−
 大阪公大A:着地40点、ボール70点、ボックス180点

Bグループ 明石A VS 奈良A 試合動画
結果:100-280 奈良Aの勝利
 明石A:着地100点
 奈良A:着地100点、ボックス180点

決勝トーナメント

準決勝

大阪公大A VS 神戸B 試合動画
結果:250-10 大阪公大Aの勝利
 大阪公大A:着地10点、ボール60点?、ボックス180点
 神戸B:着地10点

神戸A VS 奈良A 試合動画
結果:40-ミッションコンプリート(1分20秒) 奈良Aの勝利
 神戸A:着地40点
 奈良A:着地100点、ボール70点、ボックス180点

エキシビション

奈良B VS 大阪公大B エキシビションマッチ動画

明石A VS 和歌山A エキシビションマッチ動画

決勝

大阪公大A VS 奈良A 試合動画
結果:290-ミッションコンプリート(1分53秒) 奈良Aの勝利
 大阪公大A:着地40点、ボール70点、ボックス180点
 奈良A:着地100点、ボール70点、ボックス180点

終結果・各賞

優勝 奈良工業高等専門学校 Aチーム

準優勝 大阪公立大学工業高等専門学校 Aチーム

イデア賞 神戸市立工業高等専門学校 Bチーム

技術賞 和歌山工業高等専門学校 Aチーム

デザイン賞 奈良工業高等専門学校 Bチーム

特別賞
 明石工業高等専門学校 Bチーム
 近畿大学工業高等専門学校 Aチーム
 神戸市立工業高等専門学校 Aチーム
 明石工業高等専門学校 Aチーム
 舞鶴工業高等専門学校 Aチーム
 和歌山工業高等専門学校 Bチーム
 大阪公立大学工業高等専門学校 Bチーム
 舞鶴工業高等専門学校 Bチーム

全国大会出場校

[優勝]奈良工業高等専門学校 Aチーム「射駒」

[推薦]大阪公立大学工業高等専門学校 Aチーム「銀火」

[推薦]神戸市立工業高等専門学校 Aチーム「SATERANT」

 


 

*1:ロボット2からロボット1への受け渡しが成功後

*2:ただし予選ラウンドのみ、どちらかのチームがすべてのミッションを完了しても相手チームは制限時間まで競技を継続

[高専ロボコン2024]東海北陸地区大会 観戦メモ(2024.10.06開催)

photo by Romain HUNEAU(https://unsplash.com/ja/@honni)

2024年高専ロボコン東海北陸地区大会のネット観戦メモです。

公式の大会実施結果はこちら(東海北陸地区)

高専ロボコンとは?

全国高等専門学校連合会とNHKが主催する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」のこと。 

official-robocon.com

本記事は、Youtubeでの全国大会LIVE配信及びアーカイブ視聴により作成しています。

www.youtube.com

2024年の競技課題

『ロボたちの帰還』

開催概要

日時:2024年10月6日(日)
場所:プラサヴェルデ多目的ホール
担当校:沼津工業高等専門学校

審査員:
東京科学大学工学院システム制御系 教授 田中正行氏
沼津工業技術支援センター センター長 飯野修氏
NHK静岡放送局 局長 ほんごうてつ 氏

解説:名古屋大学大学院工学研究科 教授 鈴木達也

ゲスト:タレント 前田亜美さん

競技ルール

公式配信動画の 51:35頃 から実際のフィールドを使ってのルール説明があります。

詳細については以下の資料をご確認ください。

最新ルールブック・FAQ

最新ルールブック(2024.07.09)

フィールド図面

FAQ Ver.4(2024.08.09)

以下に文字ベースでも基本的なルールを記述します。

フィールド
競技フィールドは長方形でA,B,Cの3つのエリアに分かれており、以下のようになっています。
A:スタートゾーン含む。
B:ロボットの接地不可、上空への侵入は可。(AとCに挟まれたこのエリアBを如何に飛び越えるかが今回のポイントの1つ)
C:オブジェクトゾーン、円形の着地スポット含む。

ロボット
各チームはロボットを2種類(ロボット1、ロボット2)用意します。
各ロボットの役割は、
ロボット1:エリアAを自由に移動できる。ロボット1はエリアAから、ロボット1自身の動力によってロボット2をエリアCに飛ばす。
ロボット2:ロボット1から射出後、エリアCに着地する。ロボット2はエリアCに着地後、オブジェクトゾーンにあるオブジェクト(ボール、ボックス)を回収し、エリアBに接地することなくエリアAのロボット1にボールを届ける、もしくはロボット2自身とともにエリアAにボックスを持ち帰る。なおロボット2はエリアCで複数台活動可能だが、ロボット1が一度の射出で飛ばせるロボット2は1台のみ。

ミッション
以下の3つのミッションの達成を目指します。
着地:ロボット2がエリアBを飛び越えエリアCの着地スポットに着地する。
ボールの回収:ロボット2がエリアC内にあるボールを回収し、エリアAにいるロボット1に届ける。
ボックスを保持したロボット2の帰還:ロボット2がエリアC内にあるボックスを回収し、保持したままエリアAに帰還する。

得点
着地:エリアCにロボット2が着地した場所に応じて得点を獲得できる。ただし得点となるのは最初の着地のみ。(ロボット2を複数台飛ばしても、着地得点は最初の1台分のみ)着地スポットは円形となっており、円の中央から100点、40点、10点、着地スポット以外は1点となる。複数の得点圏に跨がって接地した場合は、得点の少ない方が採用される。

ボール:競技終了時にロボット1が持っている、またはチームがフィールド内に保管している*1ボールが得点となる。ロボット2から1への受け渡しの際、ボールがエリアBに接地すると得点は無効となる。1個につき10点。全部で7個。

ボックス:ボックスを保持した状態のロボット2がエリアA(上空含む)に完全に入った時点で得点となる。エリアCからAへの移動の際、ロボットおよびボックスがエリアBに接地した場合は得点は無効となる。1個につき60点。全部で3個。

勝敗
以下の順に勝敗を決定する
1)より早くすべてのミッションを完了、すなわち着地得点100点、ボール10点×7個、ボックス60点×3個の合計350点満点を達成したチームを勝利とする*2
2)競技終了時に得点の高いチームを勝利とする
3)両チームの得点が同点の場合は以下の順で勝敗を決定する。
 a)より多くのボックスをエリアAに持ち帰ったチーム
 b)より高い得点の着地スポットに着地したチーム
 c)上記で決定できない場合は審査員判定とする

その他
ロボットがエリアBまたはフィールド外に接地した場合、相手フィールドの上空に侵入した場合、相手チームの競技進行を妨げた場合などは強制リトライとなる。

以上のルールをベースに、青ゾーンと赤ゾーンに分かれて対戦形式で試合を行います。競技時間は2分30秒です。

東海北陸地区大会 出場校

※入場順、かっこ内は試合中の略称

高専・各キャンパスからA,Bの2チームが出場、合計20チームで争います。
全国大会出場枠は4つです。(優勝1、推薦3)

試合結果

※「ロボットについて」は会場の実況が話している内容を書き起こし・要約しています。

予選ラウンド

第1試合

Aグループ 富山本郷B VS 国際B 試合動画
ロボットについて:
富山本郷B 投石器を参考にした上投げのロボットが安定した飛距離を生み出す。着地を狙うロボットには衝撃を吸収するクッション性のあるタイヤを制作。安定した着地で高得点を狙う。
国際B 1,2年生のみのチーム。バネを用いた投石機構、上投げでロボット2の着地を目指す。今回はボックス回収は狙わずボール回収にフォーカスして準備してきた。 
結果:10-10(審査員判定2−1) 富山本郷Bの勝利
 富山本郷B:着地10点
 国際B:着地10点

Bグループ 鈴鹿A VS 石川A 試合動画
ロボットについて:
鈴鹿A 鈴鹿高専は(地区大会)3連覇中だが、過去の大会経験者がほとんどおらず挑戦者の気持ちで臨んでいきたい。ボールの回収を目指して得点を狙っていきたい。
石川A プロジェクト名「ネクスト・バンガード」のバンガードは「先駆け」 という意味。次に橋渡しをするイメージを名前にした。実際に今回のロボットは橋をかけてロボットたちがエリアCからAに戻ってくる。
結果:10-40 石川Aの勝利
 鈴鹿A:着地10点
 石川A:着地40点

Cグループ 豊田B VS 沼津B 試合動画
ロボットについて:
豊田B ロボの帰還に釣り竿を使っている。竿を伸ばして橋をかけることで軽量で丈夫な橋にした。
沼津B 注目してほしいポイントはスピード。とにかくスピードにこだわった。 
結果:10-0 豊田Bの勝利
 豊田B:着地10点

Dグループ 福井A VS 岐阜B 試合動画
ロボットについて:
福井A 学校の近く動物園から着想を得た。動物園の一番人気はレッサーパンダ。(レッサーパンダのロボット1は手を挙げた威嚇のポーズでボールをキャッチする。そのほかにもテナガザルとクジャクがロボット2としてフィールドを駆け回る。
岐阜B プロジェクト名は冬馬(とうま)の複数形。岐阜の白川郷や冬のイメージと馬を組み合わせた。ロボット同士の連携をしてロボットCからロボットAにオブジェクトを持ち帰りたい。
結果:10-0 福井Aの勝利
 福井A:着地10点

Eグループ 富山射水B VS 富山本郷A 試合動画
ロボットについて:
富山射水B 名前の由来はリーダーが大のニンジン好きだから。ロボット1には旗がついていて、ニンジンのオリジナルキャラクターが描かれている。
富山本郷A 今大会唯一、ロボット1の射出がアームを高速回転させて遠心力で飛ばす。どれだけ飛ぶかはメンバーも未知数。 
結果:0-0(審査員判定3−0) 富山射水Bの勝利

第2試合

Aグループ 鳥羽商船A VS 鈴鹿B 試合動画
ロボットについて:
鳥羽商船A かぐや姫が登場する竹取物語をコンセプトにした。1つめに飛ばすロボットは大きな翼のグライダー型で、ふわりと飛んでエリアBを飛び越える。
鈴鹿B プロジェクトメンバーの女子学生がロボット1の前面の黒猫を描いた。バネを用いてロボット2を発射する。ボックスの回収方法はロボット2からアームを伸ばしてエリアAに運ぶ。 
結果:1-40 鈴鹿Bの勝利
 鳥羽商船A:着地1点
 鈴鹿B:着地40点

Bグループ 国際A VS 豊田A 試合動画
ロボットについて:
国際A プロジェクト名はモンゴル語。リーダーはモンゴルからの留学生。チームの共通語は英語。メンバーはピットクルーなしの3人だけ。すべての作業を3人で行う、今大会最少人数のチーム。
豊田A ほとんどのメンバーが去年に続き出場。去年は準優勝で全国大会にも出場しているチーム。ロボット1は移動・射出共に自動で行う。 
結果:0-10 豊田Aの勝利
 豊田A:着地10点

Cグループ 石川B VS 福井B 試合動画
ロボットについて:
石川B ロボット1は中華鍋をイメージして、チャーハンを炒めるときの躍動感を表現している。ロボット1は効率の良い発射で発射台が3つある。
福井B 宇宙のジュース屋をイメージ、店員は織姫と彦星。エリアBを天の川と見立てて、オブジェクトゾーンの四角い氷や丸いゼリーをエリアAのコップに持っていく。 
結果:10-0 石川Bの勝利
 石川B:着地10点

Dグループ 沼津A VS 富山射水A 試合動画
ロボットについて:
沼津A 地元の駿河湾から探査にいくイメージ。ロボット1は圧縮した空気を押し出してロボット2を飛ばす、エアシリンダーを用いた射出に注目。
富山射水A 数学者の名前からつけた。バネを使った安定感のある射出で着地100点を狙いたい。エリアCに送るロボット2を大切に運ぶため、黒いスポンジのカゴに入れて衝撃を吸収したい。
結果:20-100 富山射水Aの勝利
 沼津A:着地10点、ボール10点
 富山射水A:着地100点

Eグループ 岐阜A VS 鳥羽商船B 試合動画
ロボットについて:
岐阜A 星空がテーマ。空を越えるという思いを込めて射出されるロボット2を星に見立てた。まるで流れ星のようにボールやボックスが飛翔する様子に注目。
鳥羽商船B 地元の地名が入っているプロジェクト名。ロボは全部で5台。それぞれ動物のイメージしており、カラス、ワラジムシ、カタツムリ、シャチ、バッタと個性豊かなロボットが躍動していく。
結果:0-0(審査員判定2−1) 岐阜Aの勝利

第3試合

Aグループ 国際B VS 鳥羽商船A 試合動画
結果:10-1 国際Bの勝利
 国際B:着地10点
 鳥羽商船A:着地1点

Bグループ 鈴鹿A VS 国際A 試合動画
結果:40-0 鈴鹿Aの勝利
 鈴鹿A:着地40点

Cグループ 沼津B VS 福井B 試合動画
結果:0-10 福井Bの勝利
 福井B:着地10点

Dグループ 岐阜B VS 沼津A 試合動画
結果:10-10(審査員判定1−2) 沼津Aの勝利
 岐阜B:着地10点
 沼津A:着地10点

Eグループ 富山本郷A VS 鳥羽商船B 試合動画
結果:0-0(審査員判定1−2) 鳥羽商船Bの勝利

第4試合

Aグループ 富山本郷B VS 鈴鹿B 試合動画
結果:40-1 富山本郷Bの勝利
 富山本郷B:着地40点
 鈴鹿B:着地1点

Bグループ 石川A VS 豊田A 試合動画
結果:40-0 石川Aの勝利
 石川A:着地10点

Cグループ 豊田B VS 石川B 試合動画
結果:1-10 石川Bの勝利
 豊田B:着地1点
 石川B:着地10点

Dグループ 福井A VS 富山射水A 試合動画
結果:10-100 富山射水Aの勝利
 福井A:着地10点
 富山射水A:着地100点

Eグループ 富山射水B VS 岐阜A 試合動画
結果:0-0(審査員判定0−3) 岐阜Aの勝利

決勝トーナメント

準々決勝

石川B VS 岐阜A 試合動画
結果:50-10 石川Bの勝利
 石川B:着地40点、ボール10点
 岐阜A:着地10点

準決勝

富山本郷B VS 石川A 試合動画
結果:0-40 石川Aの勝利
 石川A:着地40点

富山射水A VS 石川B 試合動画
結果:40-10 富山射水Aの勝利
 富山射水A:着地40点
 石川B:着地10点

エキシビションマッチ

豊田A VS 福井B 試合動画

沼津A VS 豊田B 試合動画

福井A VS 富山本郷A 試合動画

決勝

富山射水A VS 石川A 試合動画
結果:10-10(審査員判定3−0) 富山射水Aの勝利
 富山射水A:着地10点
 石川A:着地10点

終結果・各賞

優勝 富山高等専門学校射水キャンパス Aチーム

準優勝 石川工業高等専門学校 Aチーム

イデア賞 豊田工業高等専門学校 Bチーム

技術賞 沼津工業高等専門学校 Aチーム

デザイン賞 福井工業高等専門学校 Aチーム

特別賞

 豊田工業高等専門学校 Aチーム
 国際高等専門学校 Bチーム
 福井工業高等専門学校 Bチーム
 鳥羽商船高等専門学校 Aチーム
 鈴鹿工業高等専門学校 Aチーム
 鈴鹿工業高等専門学校 Bチーム
 富山高等専門学校本郷キャンパス Aチーム
 国際高等専門学校 Aチーム

全国大会出場校

[優勝]富山高等専門学校射水キャンパス Aチーム「プトレマイオス

[推薦]沼津工業高等専門学校 Aチーム「駿河

[推薦]石川工業高等専門学校 Bチーム「天舞逸品」

[推薦]豊田工業高等専門学校 Aチーム「機関車投〼」

*1:ロボット2からロボット1への受け渡しが成功後

*2:ただし予選ラウンドのみ、どちらかのチームがすべてのミッションを完了しても相手チームは制限時間まで競技を継続

[高専ロボコン2024]中国地区大会 観戦メモ(2024.09.29開催)

photo by Romain HUNEAU(https://unsplash.com/ja/@honni)

2024年高専ロボコン中国地区大会のネット観戦メモです。

公式の大会実施結果は こちら(中国地区大会)

高専ロボコンとは?

全国高等専門学校連合会とNHKが主催する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」のこと。 

official-robocon.com

高専ロボコンでは毎年違った競技課題が与えられ、全国の高専チームが競い合います。

2024年の競技課題は?

『ロボたちの帰還』

 今年の競技のミッションは、「着地」、そして「回収と帰還」です。
前半は「着地」。ロボット1がロボット2を飛ばして、エリアCに着地させると得点です。
一番高い得点の着地スポットは、エリアAからの距離が5mにもなります。
後半は「回収と帰還」。ボールを回収してロボット1に届け、さらにボックスを持って、エリアBを越え「帰還」します。ロボット2が自力で戻るのもよし、ロボット1と連携&協力するのもよし。
まさにアイデアの見せどころとなります。競技時間は2分30秒です。

ルールブック(7月9日修正版)P.2より引用

本記事は、Youtubeでの全国大会LIVE配信及びアーカイブ視聴により作成しています。

www.youtube.com

2024年の競技課題

『ロボたちの帰還』

開催概要

日時:2024年9月29日(日)
場所:岡山県津山総合体育館
担当校:津山工業高等専門学校

審査員:
岡山理科大学情報理工学部 教授 赤木 徹也氏
津山高専技術交流プラザ 会長 生駒 徹志氏
NHK岡山 コンテンツセンター長 はらだまさお氏

競技ルール

公式配信動画の 50:15頃 から実際のフィールドを使ってのルール説明があります。

詳細については以下の資料をご確認ください。

最新ルールブック・FAQ

最新ルールブック(2024.07.09)

フィールド図面

FAQ Ver.4(2024.08.09)

以下に文字ベースでも基本的なルールを記述します。

フィールド
競技フィールドは長方形でA,B,Cの3つのエリアに分かれており、以下のようになっています。
A:スタートゾーン含む。
B:ロボットの接地不可、上空への侵入は可。(AとCに挟まれたこのエリアBを如何に飛び越えるかが今回のポイントの1つ)
C:オブジェクトゾーン、円形の着地スポット含む。

ロボット
各チームはロボットを2種類(ロボット1、ロボット2)用意します。
各ロボットの役割は、
ロボット1:エリアAを自由に移動できる。ロボット1はエリアAから、ロボット1自身の動力によってロボット2をエリアCに飛ばす。
ロボット2:ロボット1から射出後、エリアCに着地する。ロボット2はエリアCに着地後、オブジェクトゾーンにあるオブジェクト(ボール、ボックス)を回収し、エリアBに接地することなくエリアAのロボット1にボールを届ける、もしくはロボット2自身とともにエリアAにボックスを持ち帰る。なおロボット2はエリアCで複数台活動可能だが、ロボット1が一度の射出で飛ばせるロボット2は1台のみ。

ミッション
以下の3つのミッションの達成を目指します。
着地:ロボット2がエリアBを飛び越えエリアCの着地スポットに着地する。
ボールの回収:ロボット2がエリアC内にあるボールを回収し、エリアAにいるロボット1に届ける。
ボックスを保持したロボット2の帰還:ロボット2がエリアC内にあるボックスを回収し、保持したままエリアAに帰還する。

得点
着地:エリアCにロボット2が着地した場所に応じて得点を獲得できる。ただし得点となるのは最初の着地のみ。(ロボット2を複数台飛ばしても、着地得点は最初の1台分のみ)着地スポットは円形となっており、円の中央から100点、40点、10点、着地スポット以外は1点となる。複数の得点圏に跨がって接地した場合は、得点の少ない方が採用される。

ボール:競技終了時にロボット1が持っている、またはチームがフィールド内に保管している*1ボールが得点となる。ロボット2から1への受け渡しの際、ボールがエリアBに接地すると得点は無効となる。1個につき10点。全部で7個。

ボックス:ボックスを保持した状態のロボット2がエリアA(上空含む)に完全に入った時点で得点となる。エリアCからAへの移動の際、ロボットおよびボックスがエリアBに接地した場合は得点は無効となる。1個につき60点。全部で3個。

勝敗
以下の順に勝敗を決定する
1)より早くすべてのミッションを完了、すなわち着地得点100点、ボール10点×7個、ボックス60点×3個の合計350点満点を達成したチームを勝利とする*2
2)競技終了時に得点の高いチームを勝利とする
3)両チームの得点が同点の場合は以下の順で勝敗を決定する。
 a)より多くのボックスをエリアAに持ち帰ったチーム
 b)より高い得点の着地スポットに着地したチーム
 c)上記で決定できない場合は審査員判定とする

その他
ロボットがエリアBまたはフィールド外に接地した場合、相手フィールドの上空に侵入した場合、相手チームの競技進行を妨げた場合などは強制リトライとなる。

以上のルールをベースに、青ゾーンと赤ゾーンに分かれて対戦形式で試合を行います。競技時間は2分30秒です。

中国地区大会 出場校

※入場順、かっこ内は試合中の略称

高専・各キャンパスからA,Bの2チームが出場、合計16チームで争います。
全国大会出場枠は3つです。(優勝1、推薦2)

試合結果

予選ラウンド

第1試合

Aグループ 津山A VS 米子B 試合動画
ロボットについて:
津山A 小さなロボット2が着地を担い、風の力でボールを保持したりエリアAに飛ばしたりする。
米子B 昨日のテストランでは100点の着地を決めた。鳥取の神話をモチーフにしたロボット。白兎がどんな動きをするのか注目 
結果:10-100 米子Bの勝利
 津山A:着地10点
 米子B:着地100点

Bグループ 徳山B VS 宇部A 試合動画
ロボットについて:
徳山B 着地とボールを飛ばすことに特化したロボットとボールを収集することに特化したロボットの2つのロボットが、ひたすらボールをエリアAに送る。
宇部A 蹴る力が強く危険な鳥だと言われているヒクイドリをモチーフにした。強力なキックでボールを蹴りまくる様子に注目。
結果:0-40 宇部Aの勝利
 宇部A:着地40点

Cグループ 徳山A VS 松江A 試合動画
ロボットについて:
徳山A 発射の角度に工夫を凝らした2つのカタパルト機構が持ち味。エリアCからAに向けては巻き尺を使って橋をかけて回収していく。
松江A 着地で100点を確実に取るために特化したロボットを作った。その重さ300g。
結果:0-10 松江Aの勝利
 松江A:着地10点

Dグループ 津山B VS 呉A 試合動画
ロボットについて:
津山B 桃やカブトガニ、瀬戸大橋など岡山ゆかりのモチーフが詰め込まれたプロジェクト。全部で6台のロボットを3人で操る。
呉A 昨日の練習ではすべてのミッションを完了して会場を驚かせた。オブジェクト回収の速さ、帰還方法は驚くこと間違いなし。
結果:1-40 呉Aの勝利
 津山B:着地1点
 呉A:着地40点

第2試合

Aグループ 松江B VS 広島商船A 試合動画
ロボットについて:
松江B 矢のような形から生み出される正確な着地が持ち味。練習では100点の着地を何度も出した。吸盤を使ってボックスを3つ一気に運べる。
広島商船A ロボット1が重さ10キロあるロボット2をダイナミックに飛ばす姿は必見。
結果:100-10 松江Bの勝利
 松江B:着地100点
 広島商船A:着地10点

Bグループ 大島商船B VS 呉B 試合動画
ロボットについて:
大島商船B ロボット1はスタート地点から動くことなくロボット2を飛ばすこともできる。ロボット2はしなる構造で衝撃を吸収できる。
呉B オブジェクト回収の速さや、釣り竿が一気に伸びて橋が架かるときの迫力に注目。
結果:1-40 呉Bの勝利
 大島商船B:着地1点
 呉B:着地40点

Cグループ 米子A VS 大島商船A 試合動画
ロボットについて:
米子A 着地やボールを飛ばすための微調整にこれまで注力してきた。どのチームよりもボールを遠くに飛ばす。
大島商船A ロボット1のウミネコ丸は大島商船の練習船をモチーフにした。ロボット2のカモメの親子の連携が見どころ。
結果:40-40(審査員判定0−3) 大島商船Aの勝利
 米子A:着地40点
 大島商船A:着地40点

Dグループ 広島商船B VS 宇部B 試合動画
ロボットについて:
広島商船B 着地の点をしっかり稼ぐために極限まで軽量化したロボット2が特徴。5m飛ばせる。
宇部B まずは確実に100点の着地を目指したい。ローラーからボールや箱を放って得点を取りにいく。キリンのかわいらしいデザインにも注目。
結果:10-0 広島商船Bの勝利
 広島商船B:着地10点

第3試合

Aグループ 津山A VS 広島商船A 試合動画
結果:10-0 津山Aの勝利
 津山A:着地10点

Bグループ 徳山B VS 大島商船B 試合動画
結果:0-0(審査委員判定0−3) 大島商船Bの勝利

Cグループ 徳山A VS 米子A 試合動画
結果:0-40 米子Aの勝利
 米子A:着地40点

Dグループ 津山B VS 宇部B 試合動画
結果:1-10 宇部Bの勝利
 津山B:着地1点
 宇部B:着地10点

第4試合

Aグループ 米子B VS 松江B 試合動画
結果:40-10 米子Bの勝利
 米子B:着地40点
 松江B:着地10点

Bグループ 宇部A VS 呉B 試合動画
結果:40-10 宇部Aの勝利
 宇部A:着地40点
 呉B:着地10点

Cグループ 松江A VS 大島商船A 試合動画
結果:40-40(審査員判定0−3) 大島商船Aの勝利
 松江A:着地40点
 大島商船A:着地40点

Dグループ 呉A VS 広島商船B 試合動画
結果:10-10(審査員判定3−0) 呉Aの勝利
 呉A:着地10点
 広島商船B:着地10点

決勝トーナメント

準決勝

米子B VS 呉A 試合動画
結果:100-290 呉Aの勝利
 米子B:着地100点
 呉A:着地40点、ボール70点、ボックス180点

宇部A VS 大島商船A 試合動画
結果:0-40 大島商船Aの勝利
 大島商船A:着地40点

エキシビション

米子A/松江B/津山B/呉B エキシビション動画

決勝

呉A VS 大島商船A 試合動画 
結果:40-40(審査員判定3−0) 呉Aの勝利
 呉A:着地40点
 大島商船A:着地40点

終結果・各賞

優勝 呉工業高等専門学校 Aチーム

準優勝 大島商船高等専門学校 Aチーム

イデア賞 米子工業高等専門学校 Bチーム

技術賞 米子工業高等専門学校 Aチーム

デザイン賞 宇部工業高等専門学校 Aチーム

特別賞
 呉工業高等専門学校 Bチーム
 松江工業高等専門学校 Bチーム
 広島商船高等専門学校 Bチーム
 松江工業高等専門学校 Aチーム
 広島商船高等専門学校 Aチーム
 津山工業高等専門学校 Aチーム
 津山工業高等専門学校 Bチーム
 大島商船高等専門学校 Bチーム

全国大会出場校

[優勝]呉工業高等専門学校 Aチーム「天地無用」

[推薦]米子工業高等専門学校 Bチーム「因幡のホワイトラビット」

[推薦]大島商船高等専門学校 Aチーム「カモメ漂流記」 

*1:ロボット2からロボット1への受け渡しが成功後

*2:ただし予選ラウンドのみ、どちらかのチームがすべてのミッションを完了しても相手チームは制限時間まで競技を継続