※本記事は当サイト管理人が過去に別サイトで掲載していたものを転載・一部修正したものです。(元サイトは閉鎖予定)
2022年10月23日(日)に和歌山県立橋本体育館で行われた、高専ロボコン近畿地区大会の観戦メモです。
高専ロボコンとは、全国高等専門学校連合会とNHKが主催する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」のことです。
この記事はただの高専ロボコン好き文系出身女が、備忘録代わりに対戦結果と自分なりの考察をメモしたものです。そのため、ロボットに関する専門知識はありません。
また結果もベタ書き状態なので、見づらい・わかりにくい点はご容赦を。
さて、地区大会の中でも特にレベルが高いと思われる近畿地区大会。
今回は、今年の難しいルールを極めたような戦略とそれを着実に実現するロボットが複数出てきます!!
あと10月後半の開催ということもあり、装飾や機構が見ていて面白いチームも多かった印象です。
注目は2019年「らん♪ RUN Laundry」と2016年「ロボット・ ニューフロンティア」でロボコン大賞を受賞した奈良工業高等専門学校でしょうか。
あと個人的には、2018年「Bottle-Flip Cafe」で登場したロボット『江楠(エクス)マキナさん』を作った和歌山工業高等専門学校を推したい。マキナさん、失敗したときのヘドバン謝罪がめっちゃ好きだったのよ…。
2022年の大会のテーマ
ミラクル☆フライ 〜空へ舞い上がれ!〜
本記事はYoutubeでの近畿地区大会LIVE配信、及びアーカイブの観覧により作成しています。
競技ルール
ロボットが紙飛行機を飛ばして5箇所の円形スポット、2箇所の滑走路、2箇所の筒状ベースに着地させる競技です。(競技時間2分30秒、1試合で赤・青に分かれての対戦形式)
紙飛行機が着地した場所によって得点が異なり、より高得点を獲得したチームが勝利します。
またすべての円形スポット、滑走路、筒状ベースに1機以上紙飛行機を着地させることに成功した瞬間にVゴール達成となり残り時間に関係なく勝利となります。
(上のリンクの動画 18:15頃〜 から、実際のフィールドを使ってのルール説明あり)
紙飛行機の数に制限はないので、数撃ちゃ当たるの大量に飛ばすスタイルか、狙ったところに着地させる精度を高めていくか、はたまた相手のチームが乗せた紙飛行機を自分のチームの紙飛行機で落とし妨害するか…?などなど、各チームの戦略とそれを実現する技術のせめぎあいも見ものです。
ルール詳細については、公式サイトで配布された以下のリンクのpdfからご確認ください。
近畿地区大会出場校
- 明石工業高等専門学校(明石)
- 大阪公立大学工業高等専門学校(大阪公大)
- 近畿大学工業高等専門学校(近大)
- 神戸市立工業高等専門学校(神戸市立)
- 奈良工業高等学校(奈良)
- 舞鶴工業高等専門学校(舞鶴)
- 和歌山工業高等専門学校(和歌山)
全7高専からA、Bの2チームが出場。合計14チームで争います。
全国大会出場枠は3つです。(優勝、推薦2)
なお本大会の解説は、大阪大学大学院准教授の南裕樹さんです。
予選ラウンド 対戦結果・メモ
近畿地区大会の予選ラウンドはA〜Dの4グループに分けて行われました。
各チームは予選ラウンドで2試合を戦い、勝敗数や得点数などで決勝トーナメントに進出する4チームが決定します。
下記記述内容は
・★マーク付チームが勝利
・「(チーム名):...」→ アナウンサーが説明する、事前の取材によって判明しているロボットの特徴。試合を見てわかった特徴。
・「メモ>...」→ 私が見て感じた感想、考察(妄想とも)
・「実況・解説>...」→実況・解説のやりとりの要約。
としておりますが、予選第3試合あたりから細かく分けようがない感じになってきて全部ベタ書きになったりします。そのへんはご了承ください。
第1試合
A:近大B vs ★奈良B 0−2
近大:2箇所の射出装置を用意していたが、重量の関係で現地入りしてから急遽1つに変更。ロボットの下部とメンバーのヘルメットには3つの魚がデザインされている(マグロ・ヒラメ・クエ)。
メモ>魚たちのデザインがかわいい!急遽の変更もあったけど、1日で調整して順調に発射できてた。
実況・解説>前日のテストランでは打ち出しのところで(パーツが間に合わず)詰まってたりしていたが、今回間に合った。
奈良:ロボット作りの経験が少ない分、デザインにこだわった。ゴミ箱をモチーフにしたロボット。ペットボトルやプラスチック専用のゴミ箱なので、分別されていない紙飛行機は回収されずに飛ばされる!
メモ>安定した動き。近く、遠くときちんと打ち分け、集中して得点箇所を狙う。
実況・解説>ロボットの中にはシリンダーで打ち出すタイプの発射機構が3つ、ローラータイプのものが2つ。
B:神戸市立A vs ★和歌山A 2−102
神戸市立:質より数。ローラーで大量の紙飛行機を飛ばす。そのために用意した紙飛行機の数は4,000機以上!
メモ>開始30秒ほどで大量連射開始!移動しながらまんべんなく紙飛行機を飛ばすことができる。紙吹雪のようで迫力がある!1人のヘルメットのペンギン?がかわいい。
和歌山:射出の精度で勝負。1箇所から正確に連射できるロボットに仕上げた。前日のテストランでは60点以上…。
メモ>開始45秒ほどで横向きの筒ベースAに向けて射出開始。狙いはベースAのみ。一度角度が決まるとどんどん乗り始めるし、紙飛行機が積み重なることによってさらに乗りやすくなり怒涛の得点ラッシュに…!まさかの102点!!
実況・解説>1つの打ち出しの機構で調整を重ねた。
実況・解説(試合後)>
シンプルな和歌山と、量で勝負の神戸市立、白熱の試合だった。
神戸市立はローラータイプで打ち出すが、3台の打ち出し機構に250機ずつ装填。紙飛行機を折りたたんだ状態で装填し、打ち出すときに紙飛行機の形にして飛ばすので大量に装填できる。しかしあれだけ撃ってもなかなか得点できないところに「飛行機を乗せる」という難しさを感じる。
和歌山は集中して狙いを定めるタイプだが、ロボットの止まる位置が大事。さらに角度も調整できるのでそこでうまく合わせていった。
C:★明石A vs 舞鶴A 0−0(審査員判定2−1)
明石:7つの発射機構がありすべて連射可能。大量得点を目指して打ち続ける。上の5つの機構ではベースを狙い、下の2つの機構からは滑走路を狙うが、狙う場所によって紙飛行機の形状を微妙に変えている。
メモ>ベース狙い。連続して安定して飛ばせているが、なかなか思う位置に飛ばず…。
実況・解説>ローラータイプ。上についてる5台は飛行機の翼の部分にローラーを押さえつけて飛ばす。
舞鶴:量より質にこだわった。紙飛行機一つ一つを大切に扱っていて、左右の発射のところにふんわり優しく装填するところも見てほしい。外装もこだわった。
実況・解説>シリンダーで空気の力で紙飛行機を飛ばしている。装填する装置は、ファンの風の力で紙飛行機を吸い付けている面白い仕組み。
D:★大阪公大B vs 和歌山B 15−0
大阪公大:花びらのように紙飛行機を散らせるローラー発射機構。ローラーは自作。フィールドを埋め尽くすほどの大量発射、派手で見ごたえのあるパフォーマンスに期待してほしい。
メモ>もう雨のような紙飛行機の飛ばし方…!わりと高い位置に打ち上げて、滑走路上で落とす感じ。
実況・解説>2箇所から同時に飛ばす連射。ローラーが紙飛行機の形に合わせたものになっており、下側がそろばんの玉のようになっていて、それを受けるローラーが上側についている。
和歌山:ロボコンにはロマンが大切。マシンガンのようなベルト状のカートリッジに飛行機を装填して連射する。飛行機が飛ぶたびにカートリッジが分離する動きや音にも注目してほしい。
実況・解説>モーター音の迫力がすごい。飛行機は蛇腹折りになっていて、打ち出すときに羽が広がる。装填するときは棒状だが、打ち出されたあとは開くので紙飛行機の規定も満たす。
実況・解説(試合後)>
大阪公大は真上に打ち出して紙飛行機に落とす、その軌道も素晴らしかった。打ち出し機構が前方に2つ、後方に3つあるので試合の前半と後半で使い分けていた。
和歌山のインパクトはすごかった。面白い。打ち出したあとにリンクが外れてカラーンとした音がするのがだが、モーター音が大きくて聞こえないのが残念。
第2試合
A:神戸市立B vs ★舞鶴B 0−3
神戸市立:目指すはVゴール。9機の射出機構から9つすべての得点場所を狙って最速のVゴールを決めたい。
メモ>セッティングタイム終了〜試合開始までの間に、間違って紙飛行機を射出させてしまった?スタートしてから装填し直し。1分ほど経過したところで最初の射出開始。1機ずつ、違う場所を狙って射出。
実況・解説>向きはいいが少し勢いがつきすぎている。打ち出しはバネの力で飛ばしている。
舞鶴:プロジェクト名は「カフェインの虜」の意味。高専生のお供にはカフェインが欠かせないから…。
メモ>高い位置からやや落とすように紙飛行機を射出。開始20秒ほどで手前のスポットに得点!
実況・解説>エアシリンダーでの打ち出し。装填する部分が回転する機構になっており、円柱状のカートリッジに紙飛行機がついている。それを1個ずつ落としながら打ち出している。
B:明石B vs ★大阪公大A 9−9(審査員判定 0−3)
明石:中央の大きなガトリング型機構を見てほしい。輪ゴムの力強いパワーで紙飛行機を素早く遠くに打ち出す。またスポット上の相手の紙飛行機を撃ち落とすことも可能。
実況・解説>斜めの位置から紙飛行機を射出(ベースA狙い?)。紙飛行機の装填はカートリッジを取り替えるだけなので素早くできる。
大阪公大:圧縮空気と巨大なエアタンクをイメージした。発射のスピードを重視して自分たちで作ったエアシリンダーとそれを用いた3機の発射機構で、直進性を高めた紙飛行機を飛ばす。
実況・解説>トサカのような装置。奥の筒ベースBを集中的に狙う。また紙飛行機は飛んだ時に回転している。得点はベースAで獲得。
実況・解説(試合後)>
明石のガトリング機構はかっこいい。男心をくすぐる。名前もジェネバ機構(連続的な回転を断続的な回転に切り替える機構)とかっこいい。ローターと輪ゴム2種類の飛ばし方を用意していた。
C:舞鶴A vs ★奈良A 5−Vゴール達成(参考得点33点)
舞鶴:2試合目。外装にお札を模したデザインのついてるロボット。
実況・解説>シリンダーで撃ち出すタイプ。こつこつ着実に得点を重ねる。
奈良:テーマは現場対応力。3人全員が操縦する。お互いの声掛けを大切にすることで一人一人の視野が広がり、様々な状況にも柔軟に対応できるようになった。Vゴール、大量得点、相手への妨害どれも可能。
メモ>開始すぐに一気に連射。真ん中の筒ベースAを重点的に狙っているかと思いきや、同時にスポットA、Bにも得点。さらにいつの間にか滑走路にもベースBにも得点しており、2分ほどでなんとVゴール達成!!(ふわっと達成していた…)
実況・解説>3つの飛ばす機構があり、200枚紙飛行機を装填できるので装填に戻らず打ち続ける。さらに角度の調整もできるので、3人分担して角度を合わせていっている。
実況・解説(試合後)>
Vゴール達成の要因は3人分担してそれぞれ独立して狙えるというところ。角度調整も何度も練習したと思う。
舞鶴のロボットは本当は真ん中のローラーの入った射出機構、ロジャーアームが搭載され上に伸びて打つものがあったのだが、それが見られなくて残念。
D:和歌山B vs ★近大A 0−2
和歌山:2試合目。マシンガンのようなベルト式カートリッジを使うロボット。カートリッジが外れるときの音にも注目してほしい。
メモ>すごい音!だけどそれがかっこいい!蛇腹で装填されていた紙飛行機は、打ち出したあと広がる。結構順調に飛ばしてたけど、惜しくも得点ならず…。
近大:忍者が描かれた外装。伊賀忍者にちなんで、忍者が手裏剣やくないを投げる動きをイメージした発射機構を作った。テストラン後に紙飛行機の形を修正せざるを得ないということになった。
メモ>最初に上に高く掲げられた射出機構で複数機を同時に射出、スポットを狙う。その後下の発射機構から高めに打ち上げて広範囲を狙う。
実況・解説>最初の発射は板バネの力で紙飛行機を押し出す。下の機構はローラータイプで3機。
実況・解説(試合後)>
近大はピットでトラブルがあったと聞いたが、うまく改善しすべての機構が動いていた。
第3試合
A:近大B vs ★神戸市立B 0−1
急遽機構を1つに変更したお魚デザインロボットの近大と、9つの機構で9つの得点箇所を狙いVゴールを目指す神戸市立の対決。
近大はうまく紙飛行機が送れていない様子。それでも調整をし直し、何機かは無事飛ばすことができた!
神戸市立は搭載した9機は無事できたものの、なかなか得点できず。終盤に手前のスポットに1機乗せた!操縦はパソコンで行っている。
B:★神戸市立A vs 明石B 3−0
質より数、最大750機の紙飛行機が搭載可能(準備した紙飛行機は4,000機以上!)で大量発射する神戸市立と、ガトリング式機構がかっこいいと解説の南先生に評判の明石の対決。
神戸市立は序盤スポットに乗せたものの、紙飛行機を飛ばしすぎて自分で落としてしまった(大量連射の弊害…)。
明石は足回りのトラブルか、ロボットが動かず…。
実況・解説(試合後)>
試合を重ねてくると、ネジが緩んできたり電源を入れ忘れたりでうまく動かない時もある。
明石の紙飛行機は、溝のついた板を作って溝に合わせて折り目をつけるといった個体差を減らすための工夫も成されていた。
C:★奈良A vs 明石A 41−16
初戦でVゴールを達成し圧倒的な力を見せつけた奈良Aと、7つの発射機構(すべて連射可能!)で大量得点を目指す明石の対決。
スタート直後から両チームの紙飛行機が飛び交う熱戦!両チームとも主にベースA狙いで得点を重ねる。
最終的に41−16というハイレベルな戦い!負けちゃったけど明石の16点もかなりすごい…!
実況・解説>奈良の紙飛行機は回転がかかっており、直進性を高めている。
実況・解説(試合後)>
奈良は今回はVゴールよりも、得点を稼ぐことを重点においていたのでは。ロボットの操作を3人で分業するのは珍しい。1つの打ち出し機構につき一人が担当しているので、同時に違う場所を狙うことができスピードが出る。
明石は打ち出しの機構が7個、モーター数トータルで24個とかなりの数を使っていたが、市販のものでは性能が足りないので自分たちのロボットに合わせたモーター(を動かす回路)を自作していた。
D:近大A vs ★大阪公大B 0−14
忍者が描かれた外装の近大と、ローラーで撃ち出す機構5台で大量得点を狙う大阪公大の対決。
近大は上の板バネを使った射出機構と下のローラーを使った射出機構の2種類がある。
大阪公大は初戦と同様、高めに打ち上げて落とすような軌道で紙飛行機を飛ばし得点。
試合中盤は近大陣寄りのテイクオフゾーンへ移動、相手側の滑走路に向けて飛行機を飛ばし得点を重ねる。
近大も安定して射出するものの、なかなか得点に繋がらず…。
第4試合
A:★奈良B vs 舞鶴B 2−0
ゴミ箱モチーフの奈良と、「カフェインの虜」の舞鶴の対決。
両者ともシリンダーで押し出して打ち出す方式。奈良はシリンダーが3つ、舞鶴はシリンダーが1つ。
その他にも奈良はローラータイプのものが2機、舞鶴はゴムで飛ばすものが6機ついている。
奈良は最初の射出でスポットに得点!
舞鶴は試合序盤は紙飛行機が射出できていたものの、中盤以降ちょっと不調に?最後はまた射出できていたけど、得点ならず…。
スポット2箇所に丁寧に乗せた奈良が勝利。
奈良の飛行機の装填方法、ゴミ箱に手突っ込んでるように見えて面白いなぁ、コンセプト好き。
B:★和歌山A vs 大阪公大A 41−10
1試合目で驚異の102点を叩き出したベースA一点集中狙いの和歌山と、トサカのような機構を持つロボットの大阪公大の対決。
各校の紙飛行機は、和歌山は回転しながら飛んでいく(尾翼のところを折り曲げている)もの、大阪公大はイカ飛行機とヤリ飛行機を組み合わせた長細い飛行機で直進性を極めたもの。
開始直後、大阪公大はテイクオフゾーン真ん中に移動し奥の筒ベースBを狙って射出開始。1機はベースBに入ったけど、勢いがありすぎて跳ね返ってしまった?でも試合中盤にベースBに得点!
和歌山は試合序盤は自陣に近い滑走路を集中的に狙い大量得点、その後相手側に近いスポット前(テイクオフゾーン右側)に移動し、ベースAを狙った怒涛の追加得点!
和歌山、もしかしてテイクオフゾーンの右側からしかベースAを狙えない…?
決勝トーナメント
準決勝
第1試合 奈良A vs ★奈良B 0−2
予選1試合めでVゴール、2試合めは41点の大量得点で勝ち進んできた奈良Aと、1年生を中心とした安定した動きと堅実な試合運び(かつゴミ箱デザインかわいい)でベスト4入りした奈良Bの同校対決。
奈良A、順調にスタートゾーンから出発したかと思いきや射出ができずに戻るを繰り返しまさかの0点…!マシンが高性能すぎるがゆえ、試合の間にメンテナンスしきれず不具合が起きたのか…。(奈良の超高性能ロボットって前もそんなことあったような…)
※ジャイロセンサーがおかしくなってしまい、その影響かすべての射出ができなくなってしまったそうです
奈良Bは強すぎる先輩チームに臆することなく、ロボットのポテンシャルを十分引き出した試合運びで安定の得点!
第2試合 大阪公大B vs ★和歌山A 9−99
ばらまき型大量射出で大量得点を狙う大阪公大と、一点集中狙いで大量得点を叩き出し続けている和歌山の対決。
大阪公大はスタート直後、相手陣に近いテイクオフゾーン右側寄りにまで移動して射出開始。和歌山の紙飛行機の進行を自身の紙飛行機で妨害しつつ得点する作戦か。
和歌山はそれでもベースAに着実に得点を重ねる。1回軌道が決まってベースAに入り始めるとどんどん入る…。
実況・解説(試合後)>
和歌山は機構がシンプルなので部品点数も少なく、細部まで細かい調整ができているのが勝因なのでは。
大阪公大はローラーが自作。材質にもこだわり、摩擦力を細かく調整した。
エキシビション
紙飛行機キャッチ。ロボットが射出した紙飛行機を人が虫取り網でも何でもいいからめっちゃいっぱいキャッチしよう〜!!のコーナー。(赤チーム側はみんなで「ヨシ!」ポーズしてたね…)
青チーム、ロボットが打った紙飛行機を真正面からほぼダイレクトキャッチしてるの声出して笑った。その後やりすぎたと感じたのか後ろに下がったけど、結局前に戻ってきたのウケる。笑
最終的に全員手で紙飛行機投げるのも最早なにがなんだか…でしたが、関西ノリ感じて面白かったです!
エキシビションルールも各地区個性があって面白いですよね!
決勝戦
奈良B vs ★和歌山A 2−84
ゴミ箱デザインのロボットで安定して得点し勝利してきた奈良と、異次元の得点力の和歌山の対決。
和歌山は開始後ベースAにロックオン!怒涛の連射で得点を重ねていく。ここまで一度も紙飛行機が詰まることもなく進んできたのすごい…。
奈良もマイペースでスポットに得点。この安定感、風格すら感じるよ…。
結果
- 優勝 和歌山工業高等専門学校 A「とば~す君」
- 準優勝 奈良工業高等専門学校 B「ONE-BOX」
- アイデア賞 奈良工業高等専門学校 A「三笠」
- 技術賞 大阪公立大学工業高等専門学校 B「百紙繚乱」
- デザイン賞 大阪公立大学工業高等専門学校 A「AIRsROCK」
全国大会出場チーム
近畿地区大会 感想
出場チームの皆さん、おつかれさまでした!
そして全国大会出場決定3チームの皆さん、おめでとうございます!
いや〜〜〜〜、予選での奈良高専AチームのVゴール達成、しびれましたね!!
気づいたら達成していて、マイクに拾われない「Vゴール!Vゴール!」の声が飛び交っているのが現場の混乱を表していましたね。笑
解説の南先生も仰ってましたが、興奮とともに「Vゴール、ほんとに達成できるもんなんだなぁ…」と感動しました。配信だけどリアルタイムで見られてよかった…!
そして優勝で全国大会出場を決めた和歌山高専Aチームも、絶望的なほどの得点力ですごかったです!1試合目の102点とか一瞬なにかのバグかと…。
紙飛行機がほぼ同じ軌道でベースAに吸い込まれるように乗っていく様は、もう見とれてしまうレベル…。そして毎試合それを繰り返す安定感。非常に機能美を感じるチームでした!
奈良高専Aチームは、先にも書きましたがなんと言ってVゴール!!
3人全員が操縦担当、それぞれが別の発射装置を操縦し違う場所を同時に狙えるとか、なにそれもうロボットアニメじゃん!しかもVゴールとか実力まで伴いすぎてやばいじゃん!!とおばちゃんはびっくりしすぎて見ていて語彙力ゼロの感想しか浮かばなかったですよ…。
準決勝ではまさかの展開ではありましたが、やはり超高性能ロボットには耐久性やメンテナンスの難しさといった課題がつきまといますよね。
奈良高専はたしか2016年のときのロボット「Δ(デルタ)」も、箱の自動積み上げ機能で圧倒的な綺麗さ・強さで勝ち進んできたけど、準決勝あたりでそこに不具合が発生し手動積み上げに切り替え試合には負けてしまったような…。急遽手動に切り替えてもまともに戦えたのがすごいし、やはり全体的な性能が評価されロボコン大賞だったけど。
この年は決勝戦も非常に甲乙つけがたい展開でまさかの再試合だったし激アツだったわ…(語りまくり)
そんな奈良にまつわる私の思い出回想は別にいいのだ。
きっとめちゃめちゃ悔しかったと思う(文字にすると薄っぺらくて申し訳ない)ので、全国大会での再びのVゴール、楽しみにしてます!
大阪公大高専Aチームは、トサカのような不思議な機構で、ほとんどの学校が得点できなかったベースBに得点(しかも2機!)した底力がすごかったです!
予選2試合は9点,10点となかなかの高得点(しかもベースA,Bでの得点)だったのに決勝トーナメントに進めなかったのは運もあったかと思います。
全国大会ではさらなるベースBでの得点を期待してます!
いや〜〜しかし、近畿地区大会は本当に見応えがあって特に面白かったです。
ギミックがめちゃめちゃかっこよかった明石Bや和歌山B、ロボットの装飾も近畿地区は凝ってるチームが多くてパッと見ただけでも楽しいですよね。(ロボットの重量制限でどうしても装飾までつけられなかったチームも多いと思いますが…)
準優勝の奈良Bも、先輩チームのAがVゴール達成という派手さだったので控えめに見えてしまいますが、すべての試合で絶対2得点獲得するというのはやっぱり実力あってのことだし強いチームだったと思います!
全国大会出場が決まった3チームの皆さん、国技館での試合も楽しみにしています!