Daisy Bellの憂鬱

日々の出来事の記録(秋は高専ロボコン)

いまさらだけど2023年、買って良かったもの デスク関連編

photo by Philip Thought Catalog(https://unsplash.com/ja/@thoughtcatalog)

去年買って良かったものの話を唐突にします。

2023年は、入籍以後ずっと別居婚をしていた夫と同居を開始し(不仲で別居していたわけではなく、コロナと仕事の都合)やっと生活が整ったねーと思っていたところに妊娠発覚、という結構激動の年でした。

子どもを授かったことは大変嬉しいものの予期せぬ妊娠だったので、お子様が生まれることをほぼ想定していない部屋作りとか買い物っぷりをしていたいたんだなこれが。

そんな中でも「これは買って良かったー」というものについて備忘録がてら語ります。
今回はデスク関連編。
デスク環境を一新したいと思い、昇降デスクとチェアとモニターを新調しました。

※本記事は楽天Amazonのみアフィリエイトリンクで、それ以外は商品公式サイトのページへのリンクです。

SANODESKの昇降デスク E150

SANODESKは、ECサイト限定で販売されているFlexiSpotのサブブランドである。

FlexiSpotといえば昇降デスクの人気メーカーであり、用途や予算に合わせて昇降時のパワーやら安定性、デザイン(天板なしで脚だけ買えるのとかいいよね)を結構細かく選べるのが特徴のような気がしているんだけど、SANODESKにはそういった細かいものはない。

私が購入したモデルE150は、機能面では上下ボタンでの高さ調節、高さ設定のメモリ機能、異物にぶつかったときに自動で操作を停止するセーフティ機能、USBポート(Type-A、Type-Cが1個ずつ)付き……といった感じで「電動昇降デスクにあったら嬉しい」というシンプルな機能が最低限。

耐荷重も小さめで(50kg)、脚の色は白か黒、天板はメラミン材質天板のホワイトメープル、もしくは脚の色に合わせて白か黒でしか選べず、堅牢性や見た目にもこだわりたい人にはちょっと物足りないものだと思う。

しかしその代わり、とても安い。

私は楽天の公式サイトから購入したが、天板サイズが120cm×60cmのもので定価が27,500円、さらにセール期間中だったので、2万円を切っていた。

安さだけを追求するなら、Amazonなどで2万円前後で売られている他メーカーの電動昇降デスクもいくつか見かけたのですが、配送コストを減らすためなのか梱包時は天板が複数枚に分かれていて、組み立て時に連結して1枚の天板にするものが多かった。それだと天板の真ん中に若干の段差、あるいはガタつきが生じてしまいそうで引っかかってたのよね。
デスクマットを敷けばそんなに気にならないんだろうけど……。

なのでSANODESKにしたのは、FlexiSpotのサブブランドなので保証がしっかりしてそうなのと、「天板が一枚板」というのが決め手でした。

ただし天板の高さの最低値が73cmなので、一番下に下げても天板が高いなぁ……と感じる方もいるかも。
私も158cmなので、最低値に設定してもちょっと天板が高いと感じるし、椅子を高くすると足がちょっとつま先立ち気味になってしまう感じがある。

ただこれに関しては私の場合、以前使っていた普通のデスクも天板高めだったため足下にIKEAのシーグラスバスケット、フローディスを置き、中にクッションと湯たんぽぶち込んで足置きにしていたゆえあまり気にならない。冬は湯たんぽにお湯入れると足湯のようにぬくぬくで幸せ。

さらにいうと、このモデルは引き出しがない。
一応天板下側に取り付けられる簡易ラック的なものがついてるが、昇降機能のためのコードやアダプターをそこに収納するといった感じであまり実用的ではない。
なので私は、これまたIKEAのロースフルト(人気ワゴンのちっちゃい方)の黒を細々した文房具入れとして使ってる。ロースフルトだと高さが65cmほどなので、上段にまな板という名の蓋(別売り)をつけてデスクの高さを一番低くしてもぶつかることがなく安心。

www.ikea.com

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というわけで、天板の質や色合いにあんまりこだわらない、とりあえず電動昇降デスクを使ってみたい!という方にはお安いしおすすめです。
半年使ってみたけど、今のところ特に不具合も不足も感じていない。

組み立ても一応夫に手伝ってもらったけどそんなに難しくなかった。

IKEAのオフィスチェア ALEFJÄLL アレフィェル

オフィスチェアも色々検討したけど、高くて機能性が高いオフィスチェアに投資するほど家で仕事もしてないしな〜ということで、見栄え重視でIKEAの牛革オフィスチェア、アレフィェルのブラウンを購入。

適度な固さで気持ちいい!そしてかわいい!あぐらも余裕!

www.ikea.com

しかしこのチェア、キャスターが「座っているときにのみ動く」という仕様のため、掃除でちょっと椅子を移動させたい時などはいちいち座るかキャスターに頼らず引きずるしかない。そこが気になることはあるかも。
でも子どもが生まれて動き回るようになったら、親が目を離した隙に椅子によじ登ろうとしてキャスターが動いて引っくり返る……という展開もありそうなので、そういう点ではある程度の体重をかけないと動かない仕様は良いのかも。

まぁなんだかんだいって、見かけがかわいいのでオッケーです。

I-O DATA ゲーミングモニター「Giga Crysta」LCD-GCWQ341XDB

I-O Dataの34インチのゲーミングモニターです。ゲームはやらないけど、私のメインパソコンはM1チップのMac miniで別途モニターが必要なため購入。

www.iodata.jp

今までは人から譲り受けたhpの24インチのモニターを使っていたのですが、調子が悪くなってきたのと趣味で国立国会図書館のデジタルコレクションを高頻度で閲覧するので、思い切ってウルトラワイドモニターに買い換えました。

これが良い。画面がでかいって正義。

34インチあると、画面右側でchromeを開きデジタルアーカイブを閲覧しつつ画面中央でエディタアプリでメモを取ったり執筆をしたりしながら、さらに画面左側でYouTubeを流す……ということが余裕でできる。デジタル資料の拡大もスムーズで、最近焦点が合いづらくなってきた私の目にも優しい。
もうめっちゃ作業が捗るし、本当に買って良かった。

とはいえモニターもこだわり出すとめちゃめちゃお金がかかるので、どこで妥協するか結構悩みました。
VAパネルだと比較的安いけど、やっぱりIPSパネルの画質の方が好きだな〜とか、画面カーブの有無は結局好みなのかな〜とか。

色々比較検討した結果、YouTubeなどでもよく紹介されてるコスパも高いと評判のLGと、上記のI-O Dataとで悩みました。
ですがLGは結構壊れやすいわりにサポートがいまいち……という意見もちらほら見たので、最終的に5年保証付き国内メーカーのI-O Data、GigaCrystaの34インチに。

なおパネルについては、GigaCrystaのこのモデルはADSパネルを採用している。
ADSパネルってなんぞやと思っていたのだが、IPSパネルと性能はほぼ変わらないが価格は比較的安価というものらしい。
IPSは日立製作所のディスプレイ部門が開発、ADSはBOEテクノロジーグループ(京東方科技集団)が開発……といったIPSの歴史と絡む?細かい違いはあるみたいですが、その辺は専門家ではないし、ADSが特許的にグレーとかいうわけではなさそうなので国内メーカーの安心と価格を取りました。

価格は私が買ったとき(2023年4月)はAmazonで56,000円くらいだった。
2024年1月現在はAmazonで59,800円くらいです。*1

ちなみに家電量販店や公式サイトのリンクから購入すると75,000円くらい。結構値段が違うな……。

そしてゲーミングモニターとしての性能は、申し訳ないが正直よくわからない。
私が買ったモデルはリフレッシュレートが75Hzくらいなので、反応速度がモノをいうゲームにはちょっと向いてなさげ。*2
公式サイトでも家電量販店でもFFXIV推奨ディスプレイとして紹介されていたので、映像を楽しむ系のゲームには良いのかも。
リモコンもついていて、複数のマシンを繋いでる場合もリモコンですぐ切り替えらるしゲームモードやウェブモードなど画面モードの変更も可能です(私はあんま使ってないけど)。

ただ私が感じた難点といえば、スリープ状態からの立ち上がりが若干遅いこと。
まぁモニタを立ち上げてすぐさま!1秒でも早く!作業をしたい!!ということはないので、ぼーっと待ってます。

あとスピーカーも一応内蔵されていますが、音は微妙……というかよろしくない。そんなに音質にこだわらない私でもモッサリ感が気になるレベル。なので基本的にはヘッドホンか、外付けのスピーカーをBluetoothで接続しています。

まとめ

というわけで、デスク関連を総取っ替えした2023年でした。しかし子が生まれて動き回るようになったりしたら、配線とか色々考えないとだな……。

ガジェット系やら細かい日用雑貨も色々購入したので、(浪費記録として)また別記事に上げたいと思っております。
あと妊娠中の下着と服選びに絶望した話とか。

が、すべては体調次第……。

2024年もぼちぼちがんばるぞー。

*1:私が買った型番と微妙に違うので何かしら新しくなった?

*2:GigaCrystaシリーズにもFSP向けのモデルは別であります

2024年あけましておめでとうございます

旧サイトからこちらに移ってきたにも関わらず、突然の妊娠発覚とそれに引き続くつわりで、全くといっていいほど新ブログに手を付けられなかった2023年。

結局2023年のロボコンに全く触れることができないまま終わってしまいました……。

2024年は、つわり期間のことや出産に向けてのことなど、ちらほらまた書いていけたらと思っております。が、また何も書けないまま放置してしまうかもしれない。

とにかくできる範囲で頑張ります。

2024年、改めてよろしくお願い致します。

過去記事の掲載

過去に別サイトに載せていた高専ロボコン2022関連記事を、こちらに移動しました。(移動にあたり、多少記事の修正等もしています)

2023年の高専ロボコンも盛り上がってますし、今更移動しなくていいかなーとも思いましたが、自分用アーカイブとして新ブログにも掲載することにしました。

高専ロボコン2023も同じ熱量で挑みたかったのですが、妊娠したためちょっと無理そう。(つわりで3時間とかデスクの前に座ってられないんや……)

でも自分用観戦メモとして、今年も勝敗データや全国大会出場チームについての記事はもうちょっと元気になったらアップしたいと思っています。

高専ロボコン2022 全国大会ネット観戦メモ

photo by Philip Myrtorp(https://unsplash.com/ja/@philipmyr)

2022年11月27日(日)、東京の両国国技館にて高専ロボコン全国大会が開催されました。

高専ロボコンとは、全国高等専門学校連合会とNHKが主催する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」のことです。 

official-robocon.com

今年のテーマは「ミラクル☆フライ〜空へ舞いあがれ!〜」。
ロボットが飛ばした紙飛行機を得点箇所に乗せることで得点を競います。
ロボコン史上最高難度と言われた今大会ルール、発表当時は「一体このルールに対応できるチームはどれくらいあるの…?難すぎん…?」と囁かれておりましたが、全国大会ではどのチームもしっかりルールに対応してきて非常に見応えのある、熱戦が続く全国大会となりました。

本記事では(素人である)筆者の考察などは載せず、試合結果と各賞の記録、個人的感想に留めたいと思います。

また本記事はYoutubeでの全国大会LIVE配信、及びアーカイブの観覧により作成しています。

youtu.be

競技ルール

ロボットが紙飛行機を飛ばして5箇所の円形スポット、2箇所の滑走路、2箇所の筒状ベースに着地させる競技です。(競技時間2分30秒、1試合で赤・青に分かれての対戦形式)
紙飛行機が着地した場所によって得点が異なり、より高得点を獲得したチームが勝利します。
またすべての円形スポット、滑走路、筒状ベースに1機以上紙飛行機を着地させることに成功した瞬間にVゴール達成となり残り時間に関係なく勝利となります。
(上のリンクの動画 19:10〜 から、実際のフィールドを使ってのルール説明あり)
紙飛行機の数に制限はないので、数撃ちゃ当たるの大量に飛ばすスタイルか、狙ったところに着地させる精度を高めていくか、はたまた相手のチームが乗せた紙飛行機を自分のチームの紙飛行機で落とし妨害するか…?などなど、各チームの戦略とそれを実現する技術のせめぎあいも見ものです。

ルール詳細については、公式サイトで配布された以下のリンクのpdfからご確認ください。

ルールブック

FAQ

全国大会決勝トーナメント

1回戦

1 ★小山高専 vs 大島商船高専 0−0(審査員判定 赤チーム)
2 呉高専 vs ★大阪公大高専 4−5
3 香川高専詫間) vs ★奈良高専 44−Vゴール(参考得点23点)
4 旭川高専 vs ★石川高専 13−34
5 都城高専 vs ★一関高専 0−1
6 長野高専 vs ★群馬高専 1−13
7 ★福島高専 vs 有明高専 6−1
8 ★大分高専 vs 徳山高専 Vゴール(参考得点20点)ー8
9 ★香川高専(高松) vs 鈴鹿高専 31−15
10 苫小牧高専 vs ★熊本高専(八代) 2−8
11 ★和歌山高専 vs 秋田高専 195−3

2回戦

1 国際高専 vs ★小山高専 3−4
2 ★群馬高専 vs 東京高専 22−6
3 富山高専(本郷) vs ★福島高専 1−3
4 大阪公大高専 vs ★奈良高専 0−Vゴール(参考得点65点)
5 ★石川高専 vs 一関高専 16−0
6 ★大分高専 vs 香川高専(高松)Vゴール(参考得点15点)ー20
7 熊本高専(八代) vs ★和歌山高専 2−276

準々決勝

ワイルドカードは徳山高専です!
1 小山高専 vs ★奈良高専 0−Vゴール(参考得点35点)
2 石川高専 vs ★群馬高専 9−14
3 福島高専 vs ★大分高専 3−Vゴール(参考得点16点)
4 ★和歌山高専 vs 徳山高専 69−7

準決勝

1 ★奈良高専 vs 群馬高専 Vゴール(参考得点21点)−15
2 ★大分高専 vs 和歌山高専 Vゴール(参考得点15点)−45

決勝

★奈良高専 vs 大分高専 Vゴール(参考得点22点)−2
開始38秒で奈良高専Vゴール達成!

エキシビション(決勝前に実施)

長野高専「鶴紙様」
沖縄高専「うちなーちゃんぷるー」

大会結果・各賞

ロボコン大賞

徳山工業高等専門学校 「双宿双飛」

優勝

奈良工業高等専門学校 「三笠」

準優勝

大分工業高等専門学校 「國崩し」

イデア

長野工業高等専門学校 「信州ずくだせランド」

技術賞

和歌山工業高等専門学校 「とば~す君」

デザイン賞

有明工業高等専門学校 「AppRoachIng」

イデア倒れ賞

都城工業高等専門学校 「華て!カババッ!」

特別賞

本田技研工業株式会社
 富山高等専門学校(本郷) 「SKY×FAMILY」

マブチモーター株式会社
 大阪公立大学工業高等専門学校 「AIRsROCK」

株式会社安川電機
 熊本高等専門学校(八代) 「fourtress」

東京エレクトロン
 旭川工業高等専門学校 「吹雪」

田中貴金属グループ
 香川高等専門学校詫間) 「prize」

ローム株式会社
 国際高等専門学校 「美技成 A-Z」

セメダイン株式会社
 大島商船高等専門学校 「とうきくん」

株式会社牧野フライス製作所
 都城工業高等専門学校 「華て!カババッ!」」

感想

というわけで、高専ロボコン2022全国大会で優勝に輝いたのは、圧倒的強さを見せた奈良高専の「三笠」でした!
そして栄えあるロボコン大賞に選ばれたのは、徳山高専の「双宿双飛」!

徳山高専、初戦が大分高専(全国大会ではVゴール3回達成して決勝まで進んだ)との対戦だったりワイルドカードで復活した準々決勝でも和歌山高専(本大会最高得点)との対戦だったりで、トーナメントの成績こそ対戦カードの運命で奮いませんでしたが、その技術力-とぬるぬる動く変態機構-が審査員から高く評価され、見事大賞獲得です!
確かにあの紙飛行機を一枚ずつ吸い上げてぬらぬら飛ばす動き、ずーっと見入ってしまう不思議な魅力がありました。
そして人の手で飛ばすような、優雅な紙飛行機の軌道…!
もちろんそれだと試合に勝つのは難しいので、ほかのチームはそういう戦略を取りづらかったんだと思います。
しかし、「紙飛行機を飛ばす」「それをロボットが行う」というテーマの最根本をとことん追求した、ロマンあふれるロボットでしたね!

勝つことを徹底したロボットとテーマを深く追求したロボットとで、優勝と大賞を分け合った大会になったと思います。

個人的には、有明高専の「AppRoachIng」がすごく好きでした!
夜の飛行場を再現し、飛ばした紙飛行機がランディングゾーンの滑走路に見事着地したときは「やったー!」と声が出てしまいました。

それにしても今回の全国大会は、試合でロボットがうまく動かないというチームもほとんどなく毎試合毎試合熱戦が繰り広げられるので、3〜4時間きゃーきゃー言いっぱなしの大会でした。

出場した高専生、関係者のみなさん、ほんとうにお疲れさまでした!

そしてありがとうございました!

また来年、春にまたルールが発表されるまで楽しみに待っております〜〜!

高専ロボコン2022 全国大会出場チーム紹介

※本記事は当サイト管理人が過去に別サイトで掲載していたものを転載・一部修正したものです。(元サイトは閉鎖予定)

photo by Philip Myrtorp(https://unsplash.com/ja/@philipmyr)

2022年11月27日(日)東京の国技館にて行われた、高専ロボコン全国大会の出場チーム紹介記事です。

高専ロボコンとは、全国高等専門学校連合会とNHKが主催する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」のことです。 

official-robocon.com

2022年のテーマは「ミラクル☆フライ〜空へ舞いあがれ!〜」です。
ロボットが飛ばした紙飛行機を得点箇所に乗せることで得点を競います。

今回は、地区大会で優勝 or 審査員推薦により見事全国大会への出場を果たしたチームの紹介とロボットの特徴、個人的推しポイントについて簡単に書いていきたいと思います。
なおロボットについては地区大会時点での情報ですので、全国大会に向けてさらなるパワーアップや多少の変更点がある場合があります。(各地区一番最初に紹介されたチームが優勝、以後は推薦です)

 

ルール詳細はこちらのルールブック(2022年7月28日版)よりご確認ください。

北海道地区代表

旭川高専「吹雪」(フブキ)

その名のとおり、ロボットから大量の紙飛行機を紙吹雪の如くばらまくロボット。
一度に400〜500機の紙飛行機を搭載可能!テイクオフゾーンを移動しながらの紙飛行機の発射も可。
得点箇所を狙い打ちというより、フィールド全体にまんべんなく紙飛行機をばら撒いて得点を重ねる質より量タイプ。

苫小牧高専「ツインズ」

紙飛行機をパチンコ式で一斉に飛ばす機構と、チェーンを使って1機ずつ飛ばす機構を持つ二刀流ロボット。
特にチェーンと竹ひごを組み合わせた独特な装填機構に注目。チェーンも3Dプリンタで自作したもの!(チェーンを金属ではない素材で自作したことでロボットの軽量化を実現)

東北地区代表

一関高専 「Artemis」(アルテミス)

紙飛行機を1機1秒で飛ばす、スピード&連射が持ち味のロボット!
ロボットに搭載できる紙飛行機は20機だが、紙飛行機の再装填も速いので何往復もできる。紙飛行機自体にもまっすぐに飛ぶ工夫がされており、狙った場所に着実に得点を重ねます。

福島高専 「紙頼み」(カミダノミ)

今年度の地区大会で初めて難易度高めのベースA(横向き筒)に得点したチーム!(地区大会は東北地区大会が一番最初)
ローラー射出で1分間に90機の射出が可能で、斜めの角度からベースAを中心に大量得点を狙います。
メンバーの方曰く、ベースAに入るかは「神頼み」だそう。でも安定してベースA付近に大量射出する実力で、運を力技で引き寄せてほしい!(それはもう運ではないのでは)

秋田高専 「太平」(タイヘイ)

上下左右に射出の角度が調整可能な2つの機構で、30秒で100機飛ばせる圧倒的連射力ロボット!
とにかくでかい。音もでかい。迫力がある!
一気に紙飛行機を射出するので再装填には時間がかかる印象ですが、装填するときでっかい射出機構が下向いてうなだれる感じになるのが大変可愛らしく好きです。

関東甲信越地区代表

群馬高専SDGs」(エスディジーズ)

左右5つの発射装置が高く掲げられていく動きと、そこから繰り出される美しい軌道の紙飛行機に注目!
特にロボットの動きは迫力があります!
複数の操縦者で発射装置を細かく調整し、連射します。

東京高専「∞ ∞ ∞」(トリニティ)

左右2つの機構から、高尾山の標高に合わせた599機の紙飛行機を飛ばします。
2つの機構はそれぞれ別の操縦者がコントロールしており、手前と奥の得点箇所を同時に狙えます。また操縦システムもスマホのアプリを自作、アシスト機能が充実しているそう。
Vゴールを狙うことも可能!

長野高専「信州ずくだせランド」(シンシュウズクダセランド)

プロジェクト名のとおり、遊園地のような装飾のかわいいロボット!
上部の射出機構はアームが横回転し、サイドスローのように飛行機を飛ばします。
高専ロボコンならではの「アイデアをどうやって魅せるか?」にこだわったチームです。

小山高専「ドラム犬マッハ号」(ドラムケンマッハゴウ)

こちらもワンちゃんのかわいい装飾のロボット。こだわって厳選したまっすぐに飛ぶ紙飛行機を、ふんわりと発射させる装置で飛ばして高得点を狙います!
紙飛行機をロボットに収納するところにも工夫が成されているそうですが、それをかわいい装飾で隠してあえて見せないところも心にくいぜ…!(褒めてるよ)

東海北陸地区代表

鈴鹿高専「かみ☆うっちー」(カミウッチー)

全自動の鈴鹿!ロボットの動きがめちゃめちゃ速い!
スタートと同時にテイクオフゾーンの真ん中に即移動して紙飛行機の射出を開始します。(速すぎてロボット止まるときひっくり返るんじゃないかと心配になるほどよ…そんなことはなかったが)
全自動ですが、地区大会では細かい調整で試合を重ねるごとにどんどん得点を伸ばしていきました。国技館環境にどれだけ速く対応できるかもポイント!

石川高専「群機飛翔」(グンキヒショウ)

正確性、連射性、距離性に役割が分かれた3種類の射出口であらゆる得点箇所を狙います。
紙飛行機は一度に80機搭載可能で、狙う場所によって紙飛行機の形も変えているそう。
スタートゾーンに戻ることなく、よどみなく紙飛行機を射出し続けられる性能にも注目です!

富山高専 本郷キャンパス「SKY×FAMILY」(スカイファミリー)

某大人気作品をもじったプロジェクト名、その名の通り親子ロボットで戦います!
モーションキャプチャーを使ってオペレーターの動きを認識し、ロボットはアーム式で紙飛行機を飛ばします。投げる動きをする人、パソコン背負った人、ロボットの動きの連携が見ていて面白いです。
「人が紙飛行機を投げる動きを再現する」というのはいくつかのチームがチャレンジしていますが、ロボットに司令を送るところから人の動きを取り入れている点は必見です!

国際高専「美技成 A-Z」(ビギナーズ)

1年生3人のみ(ピットクルーもいない)の高専ロボコン初心者チームが国技館までやってきました…!
しかし侮るなかれ、地区大会では毎試合スポットに着実に得点を重ね、さらにテイクオフゾーンでのロボットの位置取りなど戦略的な面でも「ビギナーズ」とは思えぬ落ち着きで勝ち進んだチームです。
国技館でもビギナーズのチームワークと活躍にも期待です。

近畿地区代表

和歌山高専「とば~す君」(トバースクン)

射出の精度で勝負に挑む、そして宣言どおり全地区大会最高得点の102点を叩き出した、優勝候補筆頭チームです!
基本は斜めの角度からベースA狙い。一度ベースAに入る軌道を見つければ、あとは怒涛の得点ラッシュに…。
地区大会ではベースAを狙う際、自陣が赤ゾーンでもテイクオフゾーンの右側(青ゾーン寄り)まで移動して射出していたので、もしかすると右側からしかベースAを狙えないのかも?
あとすごい得点叩き出してるのに、プロジェクト名が「とば〜す君」とマヌケな感じなのもギャップが良きですね!(?)

奈良高専「三笠」(ミカサ)

こちらも全地区大会で唯一Vゴールを達成した、優勝候補チームです!
ロボットは3人全員で操縦し、すべての得点箇所を同時並行で狙います。そして狙ったところに得点するその確実性!
地区大会初戦ではあまりにもさらっとVゴールを得点していて、場内が盛り上がるというより「え?」「Vゴールなのでは?え??」とざわついていたのが印象的でした。
しかしその高性能ゆえなのか、地区大会準決勝ではロボットが動かずスタートさえできないという自体に…。
全国大会では雪辱を果たし、優勝・ロボコン大賞なるでしょうか!

大阪公大高専「AIRsROCK」(エアーズロック

発射スピードを重視した自作のエアシリンダーと、イカ飛行機とヤリ飛行機を組み合わせ直進性を高めた細長い紙飛行機が特徴のチーム。
ロボットについてるトサカみたいな装置も特徴的。
地区大会では1試合目が9点、2試合めは10点獲得しながらも組み合わせの運もあって決勝トーナメントには進めませんでしたが、得点力のあるチームです!

中国地区代表

徳山高専 「双宿双飛」(ソウシュクショウヒ)

150機の紙飛行機を搭載できる4つの発射装置で、最大600機の紙飛行機を飛ばします!
飛ばす際、紙飛行機を確実に1枚ずつ取るためにファンで吸い上げているそう。その動きは餅つきみたいでちょっと面白いです!

高専 「Aspectacle」(アスペクタクル)

上と下で別々の発射装置を持ち、上の発射装置ではまとめて紙飛行機を飛ばして手前スポット狙い、下の発射装置からは2機ずつ遠くの得点箇所を狙います。
遠く狙いの紙飛行機はスピードが速い!発射時に使用するシリンダーは呉高専独自の強力なものをさらに改良した特別仕様です!

大島商船高専 「とうきくん」(トウキクン)

大島商船高専の伝統、ほとんどが木で作られたロボットです!
ロボットの足回りも木を繋げてできたキャタピラー式で、その音にも注目してほしいとのこと。
また人が投げるような動きでアームが紙飛行機を飛ばしますが、そのふんわりと優雅な紙飛行機の飛行は注目です!

四国地区代表

香川高専 高松キャンパス 「CONTRAIL」(コントレイル)

細かい工夫をほどこし紙飛行機を自由自在にあやつるロボットも必見ですが、戦況によって狙いや戦略を即座に変えるチームワークと思い切りの良さにも注目です。
また紙飛行機の再装填も速く、どれだけ多くのチャンスを掴めるかがカギになりそう!

香川高専 詫間キャンパス 「prize」(プライズ)

マシンガン連射で2分半の間に300〜400機の紙飛行機を飛ばすのが目標!
1つのカートリッジには60機の紙飛行機をセットできる。
準決勝では二桁得点を出したその得点力にも注目です。

九州沖縄地区代表

大分高専「國崩し」(クニクズシ)

4つの射出機構を搭載した、大砲・國崩しをイメージしたロボット。AI技術を用いて自動で得点箇所を狙います。
紙飛行機は開かないように工夫がされており、回転しながら飛ぶことで直進性を高めています。
最難関ベースBを狙って大量得点なるか!

熊本高専 八代キャンパス「fourtress」(フォートレス)

「正確に射出すること」をコンセプトに戦います。それを達成するために154種類もの試作で紙飛行機の形を選びぬき、さらに誰が折ってもほぼ同じものが作れる工夫、紙飛行機にバーコードをつけて作成者や何回使ったかなどのデータ収集等々…徹底的に紙飛行機の品質にこだわっています!
こちらも4つの射出機構を持ちますが、コントローラーが銃の形をしているのも注目ポイントです。

有明高専「AppRoachIng」(アプローチング)

夜の空港の滑走路をイメージしたロボットです。これは見ていてほんとうに美しい!
離陸用滑走路に到着するまでのゆっくりとした動き、離陸後の紙飛行機の優雅な飛行、目を奪われてしまいます。
大量得点は難しいかもしれませんが、ぜひランディングゾーンの滑走路にも着陸してほしい。

都城高専「華て!カババッ!」(ハナテ!カババッ!)

確かな技術力を「見ていて楽しい」のエンタメ性に全振りするでおなじみの都城高専、今大会はカバのロボットで全国大会出場です。ピットクルーの「カバが口から紙飛行機を出す夢を見た」という発言をそのままロボットにしたそう。笑
カバが口から紙飛行機を飛ばす様子はもちろんですが、ラスト20秒あたりで繰り出される「そうは言ってもとりあえず点取っておきたい」という感じの隠し玉にも注目です!

 

以上、全25チームとなります!

地区大会の結果を見る限りでは、やはり和歌山高専か奈良高専が優勝候補筆頭かと思われます。
しかし国技館には魔物が住むとはよく言われます…。また、地区大会終了後ロボットに改良を重ね、全国大会で大きく飛翔するチームが出てくる可能性も十分あります!
どのチームも優勝、そしてロボコン大賞を目指して頑張ってほしいです!

出場チームのみなさんが、悔いのない試合をできますように!
私は家から応援しています!(全国大会の一般観覧の抽選落ちたよ〜〜…)

高専ロボコン2022 九州沖縄地区大会 ネット観戦メモ

※本記事は当サイト管理人が過去に別サイトで掲載していたものを転載・一部修正したものです。(元サイトは閉鎖予定)

photo by Philip Myrtorp(https://unsplash.com/ja/@philipmyr)

2022年10月30日(日)に合志市総合センターヴィーブルで行われた、高専ロボコン九州沖縄地区大会の観戦メモです。

高専ロボコンとは、全国高等専門学校連合会とNHKが主催する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」のことです。 

official-robocon.com

 

この記事はただの高専ロボコン好き文系出身女が、備忘録代わりに対戦結果と自分なりの考察をメモしたものです。そのため、ロボットに関する専門知識はありません。
また結果もベタ書き状態なので、見づらい・わかりにくい点はご容赦を。

さて、地区大会ラストを飾るのは九州沖縄地区大会です!
九州沖縄地区大会は10月最後の試合でほかの地区よりも多少時間的余裕があることもあり、かわいかったり郷土愛あふれる装飾をほどこしたチームが色々出てきます!
注目は2018年の「Bottle-Flip Cafe」で理論上最高得点を叩き出しロボコン大賞に輝いた熊本高等専門学校八代キャンパス、2016年全国大会準優勝・2017年全国大会優勝の大分工業高等専門学校でしょうか。
個人的には「多分そこそこ勝てるロボットを作る技術力もあるんだろうけど、その技術力をエンタメ性とロボットのかわいさに全振りしている」都城工業高等専門学校も推したいところ!2019年の手品師風ロボットポッポちゃんが未だに大好きすぎて…。

2022年の大会のテーマ

ラクル☆フライ 〜空へ舞い上がれ!〜

本記事はYoutubeでの九州沖縄地区大会LIVE配信、及びアーカイブの観覧により作成しています。

youtu.be

競技ルール

ロボットが紙飛行機を飛ばして5箇所の円形スポット、2箇所の滑走路、2箇所の筒状ベースに着地させる競技です。(競技時間2分30秒、1試合で赤・青に分かれての対戦形式)
紙飛行機が着地した場所によって得点が異なり、より高得点を獲得したチームが勝利します。
またすべての円形スポット、滑走路、筒状ベースに1機以上紙飛行機を着地させることに成功した瞬間にVゴール達成となり残り時間に関係なく勝利となります。
(上のリンクの動画 52:20頃〜 から、実際のフィールドを使ってのルール説明あり)
紙飛行機の数に制限はないので、数撃ちゃ当たるの大量に飛ばすスタイルか、狙ったところに着地させる精度を高めていくか、はたまた相手のチームが乗せた紙飛行機を自分のチームの紙飛行機で落とし妨害するか…?などなど、各チームの戦略とそれを実現する技術のせめぎあいも見ものです。

ルール詳細については、公式サイトで配布された以下のリンクのpdfからご確認ください。

ルールブック

FAQ

九州沖縄地区大会出場校

全10高専・キャンパスからA、Bの2チームが出場。合計20チームで争います。
全国大会出場枠は4つです。(優勝、推薦3)
なお解説は、熊本高等専門学校ロボコン部OB松下和輝さんです。

予選ラウンド 対戦結果・メモ

九州沖縄地区大会の予選ラウンドはA〜Eの5グループに分けて行われました。
各チームは予選ラウンドで2試合を戦い、勝敗数や得点数などで決勝トーナメントに進出する5チームが決定します。
下記記述内容は
・★マーク付チームが勝利
・「(チーム名):...」→ アナウンサーが説明する、事前の取材によって判明しているロボットの特徴。試合を見てわかった特徴。
・「メモ> …」→ 私が見て感じた感想、考察(妄想とも)
・「実況・解説>...」→実況・解説のやりとりの要約。
としておりますが、予選第3試合あたりから細かく分けようがない感じになってきて全部ベタ書きになったりします。そのへんはご了承ください。

第1試合

A:★熊本(八代)A vs 熊本(熊本)B 7−0
熊本(八代):チームのコンセプトは正確に射出すること。それを達成するために154種類の紙飛行機を作ってそこから選び抜いたものを使っている。紙飛行機にはバーコードが入っていて、読み取ると作成者やどのくらい飛ぶかなどのデータが出る。
メモ>開始直後にベースAに得点!手前のスポットにも順調に得点。手前とベース・滑走路を同時に狙える?
実況・解説>ブレーキをかける機構がついていてロボットが動かないようになっている。
熊本(熊本):ロボコンは夢があるから面白い。大会最高得点を取って会場を沸かせたい。一番奥の5点の筒(ベースB)だけを狙うためのロボットを作った。注目は飛距離。
メモ>テイクオフゾーン中央に移動してベースB狙い。予告通り、主審の頭上を超えるほどの飛距離が出てる!その後自陣側(右側)に移動して射出開始。
実況・解説>斜めから見たほうが正面から狙うよりも筒がよく見えているのでは。あくまで狙いはベースB。かなりの高さから飛ばそうとしている。
実況・解説(試合後)>
熊本(八代)は4つの射出機構があって、上と下で遠い方を狙うか近い方を狙うか使いわけている。また付け替えられるようになっていて、それぞれの試合で場所を変えて調整している。
熊本(熊本)はベースBを狙うため、ロボットの最大サイズギリギリの高いところまで伸ばし、狙いやすいところまでいったが、もう少しで入るのではという惜しい試合だった。
主審の頭上を超える速い・強い紙飛行機が魅力。

B:★北九州B vs 有明A 3−0

北九州:量より質を追求。一発一発、1箇所に集中して飛ばす。紙飛行機は重心や紙の厚さなど計算して開発したオリジナルのもの。折り方も工夫して誰が折っても高品質なものができるようになっている。
メモ>手前のスポットは、高めに打ち上げて落とす感じで狙ってる。ラスト5秒で遠くの滑走路にも得点!
実況・解説>合計10個の射出機構があり、上部についているもので円形スポットを狙う。
有明:夜の空港の滑走路をイメージ。LEDライトで誘導灯も再現。紙飛行機が飛んでいく姿だけではなく、離陸前の一連の動きも楽しんでほしい。紙飛行機は滑走路に着地させる。
メモ>紙飛行機を飛ばすまでの動き、ほんとに空港で飛行機が滑走路に向かうまでの動きを再現してて面白い!飛行機乗りたくなる。紙飛行機の離陸は2箇所から?
実況・解説>紙飛行機は下に磁石がついた台座を使い、ベルトをうまく使って紙飛行機を動かしている。
実況・解説(試合後)>
北九州の紙飛行機は2つのモーターで挟んで出している。モーターの回転数を変えて飛距離を変えたのでは。
有明はアイデアに特化したロボットを作ってきた。紙飛行機もまっすぐきれいに飛んでいたので、紙飛行機の飛び方にもかなりこだわったのではないか。(本人たちからも「飛行機が優雅にフライトすることにこだわった」とのこと)

C:久留米B vs ★鹿児島A 0−0(審査員判定 0−3)
久留米:観覧車のような中心のドラムに紙飛行機がセットされている。回転しながら飛んでいく。部室が今年から狭くなり、ロボットも小さめに…。でも結果的に持ち運びやすく、みんなで囲んで作業することができた。
メモ>スタートゾーンから動き出せない状態。
実況・解説>回路面での不具合?パソコンで調整しているもよう。
鹿児島:ウーパールーパーをイメージ。注目は、最初に飛ばした紙飛行機をあとから飛ばした紙飛行機が打ち当てる技。得点というより魅せるパフォーマンス注目してほしい。
メモ>ロボット上部にある機構はアームで紙飛行機を飛ばす(上から手前スポット付近に打ち下ろす感じ)。
実況・解説>上部のアームで打ち出した紙飛行機を、下部の機構から射出される紙飛行機で打ち当てる。初戦なのでパフォーマンスというよりは確実に点を取りに来ているように見える。

D:★佐世保B vs 都城A 2−0
佐世保:忍者のロボット。紙飛行機を手裏剣に見立てて飛ばしていく。紙飛行機は折ったあとアイロンで伸ばしている。そうすることで作りやすく、同じような形になり目標が立てやすくなる。メモ>スタートすると紙飛行機の装填機構がタワーのように伸びてくる。連続射出で遠くの得点箇所狙い。着実に滑走路で得点!実況・解説>1つの装填機構にそれぞれ75機詰める。
都城:歴代動物モチーフのロボットを作っている。今回はカバ。勝ちに行くよりも、カバの口から紙飛行機が出る様子を会場の皆さんに楽しんでほしい。(なおカバにしたのはピットクルーの1人が「カバが口から紙飛行機を出す夢を見た」からだそう…)
メモ>ロボットにめっちゃちっちゃいポッポちゃん*1いない?カバの口が紙飛行機を飛ばすときだけ開いて飛ばす!ラスト20秒ほどで隠し玉みたいにカバの下からどるるるるって紙飛行機出した!
実況・解説>注目は、上(の円形の機構)にある紙飛行機を一つづつカバの口に入れて飛ばす機構。紙飛行機は10機搭載できる。カバの下の射出機構からは一気に200機出せる。
実況・解説(試合後)>
佐世保はテストランと同様、安定した飛び方をしていた。ひとつずつ紙飛行機を入れるものを作っているので、紙飛行機の形が崩れにくく安定した飛行ができるのでは。都城は最後200機飛ばしたが、それでも得点にならないところに難しさを感じる。

E:★佐世保A vs 沖縄B 3−0
佐世保:とびうおを紙飛行機でイメージ。特にこだわったのは装飾。ロボット下部は海の中のよう。海の中から飛びまわるとびうおがフィールドを埋め尽くす。
メモ>開始15秒ほどで紙飛行機を一気に複数機射出。手前スポットに得点!ロボットの内部にあるとびうおの装飾がロボットが動くとぴょんぴょん揺れてかわいい。
実況・解説>
沖縄:勝ちにこだわらず、見ている人を喜ばせたいという思いから人間の動きと連動するロボットを開発。ロボットは紅型の着物の着たシーサー。操縦者とシーサーは最近ようやく息が合ってきた。
メモ>置いてある紙飛行機をシーサーがつまむところからスタート!(予めクリップなどに飛行機が装填されてるわけではない)掴めそうで掴めない、掴んだけどなかなか飛ばせず…だけどめちゃめちゃ目を引くし愛くるしい…。
実況・解説(試合後)>
紙飛行機はとびうおのようにかなり速い動き。
沖縄は昨日のテストランでは紙飛行機を掴めなかったので、かなり調整してきたのでは。

第2試合

A:沖縄A vs ★有明B 0−0(審査員判定0−3)
沖縄:沖縄のサンゴ礁の海をイメージし、その上に軍艦が浮かんでいる。注目が真ん中の射出機構。画像認識を使って相手の紙飛行機を撃ち落とすことができる。
メモ>スタートゾーンから動き出せず。
実況・解説>回路まわりに不具合が発生?
有明:どこのチームともかぶらない面白い紙飛行機の飛ばし方を目指した。ロボットにバドミントンのラケットを搭載。先端に紙飛行機を乗せ2機同時に飛ばすことができる。
メモ>逆向きにセットされたラケットが起き上がるようにして上に乗っている紙飛行機を飛ばす。紙飛行機はまっすぐできれいな軌道!
実況・解説>自作のバネ(棒に自分たちで巻きつけた)で紙飛行機を飛ばす。紙飛行機ひとつひとつのサイズに合わせて適切な距離を出したかったのでは。紙飛行機にも工夫がしてあって、翼が少し内側に折れ曲がっている。自作のバネはお菓子やパンを売っている自動販売機にも使われている機構で、身近にあるものを参考にして作っている。

B:都城B vs ★鹿児島B 0−0(審査員判定 0−3)
都城:(紙飛行機が)回転しながら飛ばされる様子はまるで招き猫。福を乗せた紙飛行機がどこまで届くか注目。
メモ>招き猫かわいい!1つの射出機構はアーム式で、手を回すように紙飛行機を投げる。
実況・解説>両サイドについた射出機構で紙飛行機を飛ばす。
鹿児島:紙飛行機をセットするときに上の発射台が大きく前方に動く。そのダイナミックな動きにも注目してほしい。下の発射台からは一度にたくさんの紙飛行機が出るので大量得点を狙う。コーカサスオオカブトをモチーフにした装飾。
メモ>開始してすぐに一気に下の発射台から大量に射出!(滑走路近くまでいくも得点にはならず…!)
実況・解説>かなりの飛行機の装填。連射が持ち味。下の発射台で大量に飛ばし上で丁寧に飛ばす。モーターを加熱しないようにファンをつけたり、細かい工夫が成されている。

C:熊本(八代)B vs ★大分B 1−16
熊本(八代):ロボットにデザインされてるのはカワセミ。下の部分からの紙飛行機で筒、上の部分からの紙飛行機でテーブルを狙い、すべてのポイントを狙う。セットできるのは最大40機。
実況・解説>スムーズな連射。惜しいところには飛んでおり、安定感は見せている。
大分:武将大友宗麟が使用した大砲・国崩しをイメージしたロボット。4つの射出機構を搭載し、ロボットにはiPadがついていて、AI技術を使って自動で得点スポットを狙う。
メモ>開始20秒ほどで円形スポットとベースAに得点。その後ベースBも狙いつつ、下の射出機構から高めに打ち上げて円形スポットBも狙う。試合終盤、ベースBにも得点した!
実況・解説>AIが紙飛行機の軌道、筒の位置を自動的に判定して回転数・角度などを調整している。紙飛行機も広がらないように折りたたんであり、さらに回転して飛ぶ。

D:★久留米A vs 熊本(熊本)A 0−0(審査員判定3−0)
久留米:紙飛行機の形が四角。この形にすることで不規則な飛び方になり、ばら撒かれてポイントに乗せる確率を上げる。数で勝負。羽が広い分飛距離が出るので滑走路狙い。
メモ>なかなかスタートできず、1分半ほど経過したところでスタート。なんとか2機射出成功。
実況・解説>真四角の紙飛行機で様々なところに落ちる可能性を秘めている。
熊本(熊本):名産のスイカをモチーフにしたロボット。カットしたように開き、回転しながら自動で紙飛行機を連続で飛ばす。
メモ>ロボットの台座ごと回る!回転はするけど、紙飛行機が飛ばせずリトライ。
実況・解説>回転して輪ゴムで紙飛行機を飛ばす。中のモーターの上に小さなスイカがあり細部までこだわっている。
実況・解説(試合後)>
久留米は会場に3Dプリンタを持ち込んでパーツを作っており、最後まで調整を重ねていた。
熊本(熊本)はロボットとコントローラーの通信は取れていたようだが、自動で回るところ、ジャイロ系に異常があったのかもしれない。

E:北九州A vs ★大分A 0−15
北九州:ツバメの羽のような模様が紙飛行機にはある。よく飛ぶように前方に重心を寄せている。1秒に2発発射できる装置が3つあり、10秒間で60発一気に発射する。
メモ>スタートしてすぐに連射開始!スムーズな射出。
実況・解説>行きに通った経路をロボットが自動で覚えている。紙飛行機が閉じた状態からロボットが開いて打ち出す。その方がたくさん装填できる。
大分:2つの射出機構を備え、上の部分は一度で40機の紙飛行機を載せ正確にベースを狙う。下の部分はすべてのスポットに紙飛行機を乗せることが可能。
メモ>ベースAに順調に得点。紙飛行機を装填する機構が面白い。
実況・解説>下の機構はスポットと滑走路、上の機構でベースAと使い分けている。ロボットが自動で距離などを算出して発射し続ける。

第3試合

A:★熊本(熊本)B vs 沖縄A 0−0(審査員判定 3−0)
一番奥の5点の筒(ベースB)狙いでめっちゃ飛距離のある紙飛行機を飛ばす熊本(熊本)と、沖縄のサンゴ礁と軍艦をイメージした装飾で相手の紙飛行機を撃ち落とす沖縄の対決。
沖縄はスタート直後、テイクオフゾーンの中央に移動してベースB狙い。紙飛行機がうまく送り出せず一旦スタートゾーンに戻ったものの、その後は順調な射出&1試合目と同様めっちゃ飛ぶ!
沖縄は慎重に狙いを定めて打とうとするものの、うまく射出できず…。

B:★有明A vs 都城B 0−0(審査員判定 3−0)
夜の空港の滑走路をイメージしたロボットの有明と、招き猫が手をぶん回して飛行機を飛ばす都城の対決。
有明は1試合めに引き続き紙飛行機の優雅な軌道!テイクオフ待ちの紙飛行機も玉突き事故を起こさないように制御されているっぽい。
実況・解説>都城は足回りに4輪セーリング機構を使っており、1つ1つのタイヤにタイヤを回すためのモーターとタイヤの向きを変えるためのモーターを積んでいる。それによって高いグリップと機動性を両立している。

C:久留米B vs ★熊本(八代)B 0−6
観覧車のようなドラムに紙飛行機がセットされており回転しながら飛んでいく久留米と、カワセミがデザインされたロボットで最大40機の紙飛行機を搭載し連射する熊本(八代)の対決。
熊本(八代)は30秒で手前スポット全てに得点!そのままベースAにも得点。
久留米も途中で戦略を変えるなど健闘。1試合めではスタートゾーンから出られなかったが、今回は紙飛行機の射出ができた!
実況・解説>久留米はワイヤーで引っ張ってバネの力で射出する機構がついている。クラッチでバネの力を一気に解放する。
熊本(八代)はワンタッチで紙飛行機を付け替えられるようにリボルバーのようなものがついている。5〜10秒程度で紙飛行機の再装填が可能。

D:★都城A vs 熊本(熊本)A 0−0(審査員判定3−0)
カバの都城とスイカの熊本(熊本)の対決。ユニークな見た目のロボット同士!
都城、やっぱりポッポちゃんだぁああああああああああああ!めちゃめちゃちっちゃいポッポちゃんがいる!!カバの上の円形機構に装填してある紙飛行機がするっとカバの上に落ちるの、なにげにすごいような。射出もまっすぐできれいな軌道。
熊本(熊本)も今回は順調な射出。スイカの頭から紙飛行機がポツポツすっ飛ぶの、見てて面白い!回りながら飛ばすのは見れなかったけど、ちゃんと動いてよかった!

E:沖縄B vs ★北九州A 0-5
操縦者の動きと連動する紅型着物を着たシーサーのロボットの沖縄と、ツバメのような模様がついた紙飛行機を最大10秒で60発飛ばす北九州の対決。
沖縄のヘルメットはシーサーとウミガメと、あとヤンバルクイナ?かわいい!ひたすらマイペースに紙飛行機を掴み、明後日の方向に投げる様子はとにかく惹きつけられるし(あんまり片方のチームに肩入れするのもと思いつつ…)応援しちゃう…。
北九州はスタートと同時に連射開始!ベースBに得点してしっかり爪痕を残した!
実況・解説>北九州はベースBは距離にして10m、さらに20cmの穴を狙って飛行機を投げ得点するのはすごい。また行きに通った経路をロボット本題が覚えていて、帰りはボタン一つでスタートゾーンまで帰ることができる。それをすることで操縦者もボタンを押したあとは紙飛行機のセットにすぐ取りかかれる。

第4試合

A:★熊本(八代)A vs 有明B 3−0
「正確に射出すること」をコンセプトに154種類の紙飛行機の中から選びぬいた紙飛行機を使う熊本(八代)と、「どのチームともかぶらない面白い飛ばし方」を目指しバドミントンのラケットを使って紙飛行機を飛ばす有明の対決。
熊本は手前の円形スポット全てに得点。有明も紙飛行機を順調に飛ばし惜しいシーンもあったが、得点にはならず…。
実況・解説>熊本(八代)は銃の形をしたコントローラで紙飛行機を打ち出す。また4つの射出機構がある。4つあるうちの1つは違う機構を持っている。ユニットが一つずつ外れるので万が一壊れてもすぐ交換できる。

B:★北九州B vs 鹿児島B 3−1
量より質を追求し、重心や紙の厚さなどを計算しオリジナルで作った紙飛行機で挑む北九州と、コーカサスオオカブトモチーフの装飾で下の発射台から大量得点を狙う鹿児島の対決。鹿児島は紙飛行機を1000機準備してきた!
ほぼ同時にスタートしたが、鹿児島がすごい勢いで紙飛行機の連射を開始し円形スポットに得点。その一方で北九州も丁寧に飛ばし円形スポットで得点。その後も丁寧に得点を重ねる。
実況・解説(試合後)>鹿児島の上の投射機構は前に出る。その際にランディングゾーンに上空を含めてロボットが侵入してしまうと反則になってしまうので、それを防ぐために下側に伸びるバンパーをつけている。

C:鹿児島A vs ★大分B 0-9
ウーパールーパーモチーフの装飾で最初に飛ばした紙飛行機をあとから飛ばした紙飛行機が打ち当てる技が特徴の鹿児島と、4つの射出機構で1試合めトップの16点を叩き出した大砲国崩しをイメージしたロボットの大分の対決。大分はスマホアプリで画像処理をし自動で得点箇所を狙うことができる。
開始直後ほぼ同時に両チーム射出スタート。大分は円形スポットや滑走路、ベースAとまんべんなく得点。鹿児島のパフォーマンスはうまく披露できず…。
実況・解説>鹿児島は上のアーム型の機構で紙飛行機をゆったりと打ち、下の機構から射出される速いスピードの紙飛行機でそれを打ち落とす。
大分はロボットがどこにいるのか、スポットや滑走路がどこにあるのかというのを画像処理(モノがどこにあるのか)で判断して飛ばす角度やスピードを自動で決めている。

D:★佐世保B vs 久留米A 3−0
紙飛行機を手裏剣に見立てて飛ばす忍者ロボット佐世保と、四角い形の紙飛行機を四方にばら撒いて多くの得点箇所を狙う久留米の対決。両方とも高速連続発射。
佐世保は筒状のものに紙飛行機を大量に入れてロボットに搭載。滑走路で得点。
久留米は射出はしたものの連続での発射にはならず…。
実況・解説>佐世保の紙飛行機が搭載されている筒にはバーコードのように白黒のテープが貼ってある。これで一つずつ確実に位置を合わせて射出することができる。
実況・解説(試合後)>
久留米はコロナで学校になかなか集まれないので、パソコンのマザーボードを模した基盤、ロボットのモーターや各種のセンサーを使えるような新しい基盤を開発した。

E:佐世保A vs ★大分A 2-14
海の中からとびうお(紙飛行機)が飛び出す様子をイメージし装飾にこだわったロボットの佐世保と、40機搭載可能のドーム型射出機構とスポット狙いの射出機構ので得点を狙う大分の対決。大分の1試合めは15点の大量得点。
佐世保は手前スポット側に一気に大量に射出するも一発目は得点ならず。二発目以降はスポットに得点!
大分はスタート直後から滑走路とベースA狙い。ベースAで得点しつつ、最後の追い込みで滑走路に向けて貪欲に射出、見事得点を5点追加!

決勝トーナメント

準々決勝

北九州B vs ★佐世保B 0−0(審査員判定 1−2)
量より質、オリジナルの紙飛行機で挑む北九州と、手裏剣を飛ばすかのごとく紙飛行機を飛ばす忍者ロボットの佐世保の対決。
北九州はスムーズなスタート。相手陣地近くのスポット前まで来てスポットを狙って射出。その後自陣側に移動。
佐世保の紙飛行機を入れる筒は紙飛行機をそこに入れるのが時間かかるのね…。セッティングタイム中には筒をロボットに入れるとこまで(予選リーグに引き続き)間に合ってなかった。けど一度セットし終われば75機×2つの大量連続射出で巻き返しを図る。
終了直前まで両チーム紙飛行機を射出し続けるも、得点ならず…。

準決勝

第1試合 熊本(八代)A vs ★大分B 1−15
選びぬいた紙飛行機で「正確に射出すること」をコンセプトに戦う熊本(八代)と、4つの射出機構が画像処理によって自動で得点箇所を狙う大分の対決。どちらも4つの射出機構を持つ。
熊本(八代)は4つのうち1つ機構が違うので、それをうまく活用しベースAを狙いながらスポットにも向けて射出。
大分が開始10秒でスポットに得点。安定のスピードと安定感!ベースBにも得点し2分経過時点で大きく得点を伸ばした!ラスト5秒で滑走路にも連続で得点。
実況・解説(試合後)>
熊本(八代)の紙飛行機は折り線をピザカッターで線をつけて、誰が作っても同じような紙飛行機になるように工夫がされていた。バーコードもついており、何回使ったかもわかるようになっている。
大分の紙飛行機は(飛ばしたあと)開かないように工夫がされており、かつ回転して直進性を上げているのでベースBで圧倒的な得点を重ねているのでは。

第2試合 大分A vs ★佐世保B 0−0(審査員判定 0−3)
40機搭載可能のドーム型射出機構とスポット狙いの射出機構、2つの機構で得点を狙う大分と、75機×2を搭載できる忍者ロボットの佐世保の対決。
両チームとも最初の1分間ほどスタートゾーンから出られない状態が続く。その後佐世保は射出開始。大分は射出ができないのかスタートゾーンから出ては戻るを繰り返す…。
最後の5秒でなんとか射出するも得点にはならず…。

勝戦

佐世保B vs ★大分B 1−4
75機×2を搭載できる忍者ロボットの佐世保と、4つの射出機構が画像処理によって自動で得点箇所を狙う大分の対決。佐世保の大量か、大分の確実性か。
大分は相変わらず開始すぐにスポットに2得点。下部の機構でスポット、上部の機構は滑走路とベースA狙い。今回はスポットで4得点獲得!
佐世保はまず滑走路狙い。最後の最後にスポットに乗せて1点返した!
実況・解説>佐世保の良さは詰まらない紙飛行機と大量の射出。大分は足回りにオドメトリというタイヤの回転を使って自分の位置を把握する技術が用いられている。タイヤが滑ってしまったときのために画像処理も使って補完。

結果

全国大会出場チーム

  • 〈優勝〉大分高専Bチーム「國崩し」(クニクズシ)
  • 〈推薦〉熊本高専八代キャンパスAチーム「fourtress」(フォートレス)
  • 〈推薦〉有明高専Aチーム「AppRoachIng」(アプローチング)
  • 〈推薦〉都城高専Aチーム「華て!カババッ!」(ハナテ!カババッ!)

九州沖縄地区大会 感想

出場チームの皆さん、おつかれさまでした!
そして全国大会出場決定4チームの皆さん、おめでとうございます!

優勝は安定した得点力、Vゴールも十分狙えそうなコントロール力を見せた大分高専Bチームでしたね!
AI技術や足回りのギミックなど、解説の松下さんが説明してくださるたびにその強さは細かい技術の積み重ねによるものなのだと実感&感動しました!
ロボット名も渋くてかっこいい!

熊本高専八代キャンパスAチームは、紙飛行機へのこだわり、そしてコンセプトどおり全試合着実に得点していたのが印象的でした。あと銃の形のコントローラー!
赤ゾーンばっかりで赤い紙飛行機がヘタってしまったというのも、このルールの難しさを感じました…。

有明高専Aチームの夜の滑走路をイメージしたロボットは、ほんと美しい…!
先日夜発の飛行機に乗った時のことをありありと思い出した。笑
誘導灯とゆっくり飛行機が曲がって離陸態勢に向かうまでの動きを、わずか2分半の試合時間中にしっかり見せてくるのはすごかったです!

そして最後はカバのロボット、都城高専Aチーム!
カバが口から紙飛行機を出すのももちろんおもしろかわいくて大好きなのですが、最後の20秒くらいに特にひねりもなく「とにかくいっぱい紙飛行機飛ばして得点狙ったろ」感のある高速大量連射が繰り出されるの、声出して笑ってしまった。でもそれができるのも技術力の高さゆえだと思います!

九州沖縄はほかにも装飾に凝ったチームが多くて、パッと見ただけでも楽しかったですね。

全国大会には行けなかったけど、沖縄のシーサー、会場のみんなの心をひとつにしたよ…地区大会で見れてよかった…。

あと九州沖縄地区は、なんかプロジェクト名や装飾が「戦っちゃるでぇーーーー!」感満載のところが多くて、これまた地区のカラーが出てて興味深かったです。やはり防人や薩摩隼人の血が…?知らんけど。

全国大会出場が決まった4チームの皆さん、国技館での試合も楽しみにしています!
そしてこれで全国大会出場チームが出揃いましたね!
みんな、悔いのないようにがんばれーーーーー!

私は全国大会の一般観覧に落ちたから、家で見る!!!

*1:2019年高専ロボコン「らん♪ RUN Laundry」で都城高専が作った鳩モチーフのロボットのキャラクター。手品っぽくシーツを物干し竿に干していた。ちなみにその年の全国大会アイデア賞受賞。(前年の2018年はアイデア倒れ賞だったので胸熱)

高専ロボコン2022 東海北陸地区大会 ネット観戦メモ

※本記事は当サイト管理人が過去に別サイトで掲載していたものを転載・一部修正したものです。(元サイトは閉鎖予定)

photo by Philip Myrtorp(https://unsplash.com/ja/@philipmyr)

2022年10月23日(日)にAGF鈴鹿体育館で行われた、高専ロボコン東北地区大会の観戦メモです。

高専ロボコンとは、全国高等専門学校連合会とNHKが主催する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」のことです。 

official-robocon.com

この記事はただの高専ロボコン好き文系出身女が、備忘録代わりに対戦結果と自分なりの考察をメモしたものです。そのため、ロボットに関する専門知識はありません。
また結果もベタ書き状態なので、見づらい・わかりにくい点はご容赦を。

さて、地区大会も第4週目。今回は20チームでしのぎを削る東海北陸地区大会です。
今大会も様々な戦略やアイデアがたくさん見られそうですね!
注目は2020年の「はぴ☆ロボ自慢」でロボットのみならず見事なプレゼン能力でロボコン大賞に輝いた沼津工業高等専門学校と、前回大会の東海北陸大会優勝、全自動ロボットで知られる鈴鹿工業高等専門学校でしょうか。個人的には2014年大会「出前迅速」の時、「ロボットが全自動なので試合が始まったら操縦者はやることがない」とマジでそば打ちをしていた鈴鹿高専を応援しております。(古い話を…)(この話バカバカしくていつまでも好き)

2022年の大会のテーマ

ラクル☆フライ 〜空へ舞い上がれ!〜

本記事はYoutubeでの東海北陸地区大会LIVE配信、及びアーカイブの観覧により作成しています。

youtu.be

競技ルール

ロボットが紙飛行機を飛ばして5箇所の円形スポット、2箇所の滑走路、2箇所の筒状ベースに着地させる競技です。(競技時間2分30秒、1試合で赤・青に分かれての対戦形式)
紙飛行機が着地した場所によって得点が異なり、より高得点を獲得したチームが勝利します。
またすべての円形スポット、滑走路、筒状ベースに1機以上紙飛行機を着地させることに成功した瞬間にVゴール達成となり残り時間に関係なく勝利となります。
(上のリンクの動画 48:00〜 から、実際のフィールドを使ってのルール説明あり)
紙飛行機の数に制限はないので、数撃ちゃ当たるの大量に飛ばすスタイルか、狙ったところに着地させる精度を高めていくか、はたまた相手のチームが乗せた紙飛行機を自分のチームの紙飛行機で落とし妨害するか…?などなど、各チームの戦略とそれを実現する技術のせめぎあいも見ものです。

ルール詳細については、公式サイトで配布された以下のリンクのpdfからご確認ください。

ルールブック

FAQ

東海北陸地区大会出場校

全10高専・キャンパスからA、Bの2チームが出場。合計20チームで争います。
全国大会出場枠は4つです。(優勝、推薦3)
なお本大会の解説は名古屋大学大学院鈴木達也教授、ゲストは歌手・俳優の伊原六花さんです。

予選ラウンド 対戦結果・メモ

東海北陸地区大会の予選ラウンドはA〜Eの5グループに分けて行われました。
各チームは予選ラウンドで2試合を戦い、勝敗数や得点数などで決勝トーナメントに進出する5チームが決定します。

下記記述内容は
・★マーク付チームが勝利
・「(チーム名):...」→ アナウンサーが説明する、事前の取材によって判明しているロボットの特徴。試合を見てわかった特徴。
・「メモ>...」→ 私が見て感じた感想、考察(妄想とも)
・「実況・解説>...」→実況・解説のやりとりの要約。
としておりますが、予選第3試合あたりから細かく分けようがない感じになってきて全部ベタ書きになったりします。そのへんはご了承ください。

第1試合

A:★石川A vs 富山射水B 7−0
石川:発射台におよそ80機の紙飛行機を搭載。3つの射出口は正確性、連射性、距離性に役割が分かれている。
メモ>30秒程度でスポットに得点。
実況・解説>たくさん発射台があるが、あえて3つだけ使って手前を狙っている。賢い。狙う位置を買えるときは紙飛行機の形も変えてる。
富山射水:12個のモーターと6つの発射の仕掛けがある。全自動での紙飛行機の装填、同時大量発射の開発を目指してきた。戦略は大量飛行で大量得点。
メモ>射出できず…。
実況・解説>発射までのプロセスも大事。ロボットの足回りに問題があったようなので、次の試合ではそこをクリアしてほしい。

B:★鈴鹿A vs 沼津A 4−0
鈴鹿:上にある発射台は長距離カタパルト。下にはローラー高速連射装置がついていて、たくさんの紙飛行機を離陸させる。足回り独立。速い動きが特徴。
メモ>全自動の鈴鹿。めちゃめちゃ速い!開始5秒で真ん中のスポット前にまで移動。(速すぎて止まるときひっくり返りそう)そのまま下の射出機構から連射しスポットで得点。
沼津:3つの発射口から飛行機が飛び出す。逆さに紙飛行機を置いて、アームが持ち上げてセットからフライトまで行う。
メモ>なかなか紙飛行機を持ち上げるところがうまくいかない…。けど何回か射出成功。アームで引っ掛けて紙飛行機を起こすように飛ばす仕組み、面白い!
実況・解説(試合後)>それぞれのチームのこだわりや美学が出た試合。優雅に、人間がやっているような紙飛行機の芸術性を出そうとしたのが沼津で、とにかく高得点を狙おうとしたのが鈴鹿の全自動。鈴鹿の全自動はお家芸。足回りも含め、ボタンを押したらあとはすべて自動(操縦しているわけではない)。

C:鳥羽商船B vs ★富山本郷A 0−2
鳥羽商船:上中下段に3つの発射口。下段はゴムの力、中段はベルトコンベア、上段は両サイドに台があり、それが持ち上がって人間のように紙飛行機を飛ばす。投石機構という石を投げるような機構で飛行機を飛ばす。(投石機構は鳥羽商船のお家芸
メモ>得点はできなかったけど、飛ばした紙飛行機はきれいな軌道!
富山本郷:車体の背中の部分のなめらかな曲線、フレキシブルラックで実現。発射には巻きバネを使って人間の手首のスナップを実現している。2台の親子ロボットが飛ばす。
実況・解説>モーションキャプチャーを使ってオペレーターのジェスチャーを認識し、紙飛行機を飛ばしている。背中の画面で認識の様子を映している。
実況・解説(試合後)>飛ばすだけだとアーム式は難しい。それでもチャレンジするのはこだわりや伝統を守るといった強い意志を感じる。鳥羽商船はもう少し飛ばす位置を変えれば得点できたかも?

D:★福井A vs 岐阜B 0−0(審査員判定 2−1)
福井:ロボット右側に稲穂の装飾。水車のような機構を回してアームで紙飛行機を飛ばす。
メモ>稲を刈り取るような動きをイメージして紙飛行機を飛ばしてる。
実況・解説>紙飛行機をつまんで離して…という動きなので注目してほしい(が、なかなか難しそう…)
岐阜:紙飛行機の置き方が独特。いろんな方向にたくさん置くコンセプト?飛行機の折り方も工夫している。
メモ>最初移動にトラブル。なかなか本来の動きや射出ができず…。
実況・解説(試合後)>福井の(紙飛行機を飛ばす)アームは先っぽにグリップがついていて、あまりローラーなどを使わずにガイドレールの機構だけで紙飛行機をつまむ・離すという動きをしており、アイデア的には非常に面白い。

E:国際B vs ★石川B 0−1
国際:2本のレールが紙飛行機を送り出すシンプルな機構。
メモ>3年ぶりの高専ロボコン。狙いも良かったけど、なかなか乗らず。
石川:どれだけ点を取るかではなく、どのように紙飛行機を飛ばすのかを重視してロボットを作り上げてきた。飛行機の下に備える3つのアームは、3人のダーツ選手がいるかのようになめらかに紙飛行機を飛ばす。
メモ>開始してすぐにかなりの量の紙飛行機を発射!
実況・解説>石川のアームも紙飛行機をつまんで離して飛ばしている。それを3本のアームが少しずつタイミングをずらしながらやっている。(石川もモーターを使わず機械的な機構だけでやっている)
実況・解説(試合後)>石川はつまんで離す機構なのにとても速くタイミングを取ってやっていた。3本同時に飛ばすと飛行機がぶつかってしまうらしく、それで少しずつタイミングをずらしている。すごい。

第2試合

A:豊田A vs ★鈴鹿B 0−0(審査員判定 0−3)
豊田:繊細な紙飛行機を正確に届けるため、高強度・高精度を意識して発射台は上昇して投擲する。
メモ>うまくスタートゾーンから出発できず…。
鈴鹿:航空会社をイメージ。空港風の装飾が凝ってる!
メモ>スタートしてすぐ、遠くの位置を狙い。ローラー式の2つの射出機構?近くも狙える。
実況・解説(試合後)>鈴鹿はローラーのパワーがあり飛行能力が高かった。鈴鹿は本来足回りが得意なチームのはずなので残念。

B:富山射水A vs ★鳥羽商船A 0−0(審査員判定 0−3)
富山射水:合言葉は「量をもって質の向上を図る」。2つの発射口のうちメインの方からは一度に12機の紙飛行機が飛び立つ。
メモ>4つ一気に飛ばすことには成功!
鳥羽商船:伝統のらせん構造を台形ねじで実現。注目は紙飛行機を格納するスペース。紙飛行機を布で折り重ねて包んで、布を巻き上げることで自動で装填される。
実況・解説>装填のアイデアは面白い。チーム内ではコズミック機構と呼んでる。

C:★沼津B vs 福井B 0−0(審査員判定 3−0)
沼津:ドラムのような機構に飛行機をたくさん詰めて装填する。そこからは大量の飛行機が射出され、その横にあるカタパルトのような機構からは質を意識した高精度の飛行機が飛び立つ。
メモ>調整が長引き、試合開始後もなかなかスタートできず。2分が経過したところでスタート、ギリギリ何発か飛ばした!
福井:恐竜型ロボットが首を伸ばして紙飛行機を放つ。残り30秒での切り札もあり。
メモ>福井だから恐竜がテーマ!しかし福井も足回りのトラブル?でスタートできず…。
実況・解説(試合後)>
短い時間で立て直して発射までこぎつけたのは対応力。普通の精神状態じゃない中で配線チェックをするのだから、本当の意味での力がないとできない。そういう意味では(沼津は)力があるところを見せた。

D:富山本郷B vs ★国際A 1−1(審査員判定 1−2)
富山本郷:お寿司とお魚デザインのロボット。県外から来た生徒が富山の魚の美味しさに感動してこのデザインに。
実況・解説>紙飛行機は翼を工夫して、回転しながら直進起動を描いて飛ぶようにしている。
国際:初出場・チームは3人のみで企画制作調整すべてこなした。テストランでは最大の2桁得点を叩き出した。上下2つの発射口から大量得点を狙う。
メモ>開始してすぐにスポットに得点!富山本郷のロボットの動きを遮るように、富山本郷側に近い位置で紙飛行機を射出。
実況・解説(試合後)>
国際はローラー型、富山本郷は発射台が回転寿司のように回転し射出位置に移動、1個1個の紙飛行機をゴムの力で飛ばす。(ほとんどモーター使っていない)

E:岐阜A vs ★豊田B 0−0(審査員判定 0−3)
岐阜:一番難しい5点の筒を捉えるため、大会前の調整では射出した紙飛行機の到達点の三次元座標を画像処理とデプスカメラによって取得し、練習で飛ばしてきた1,000回以上の飛行結果から求めた最も成功率の高い射出角度と速度を導き出した。
メモ>移動はできるものの射出までは至らず…。
豊田:非常に大きい紙飛行機。安定性重視。紙飛行機のセットは逆向き(一般的に持ち手となる山折り部分が上)に置いている。
メモ>開始すぐに滑走路近くに飛ばした!1機ずつの射出。紙飛行機はゆっくりとした速度で遠い場所、滑走路狙い。

第3試合

A:富山射水B vs ★豊田A 0−0(審査員判定 0−3)
2個のモーターと6つの発射の仕掛けで大量飛行・大量得点を目指す富山射水と、たくさんの紙飛行機を予めセットして装填、発射台を上昇させて射出する豊田の対決。
豊田がスムーズなスタート。豊田側に近いテイクオフゾーンに移動するも、一旦自陣側に戻って2機射出。
富山射水はスタートするもすぐにリトライ…。
実況・解説(試合後)>
(今回のルールについて)紙を扱うのは機械にとっては苦手なこと。飛ばし方もローラー式、直動式(バネやゴム)、アーム式の3つがあり、各高専がこだわりと勝ちのバランスを取りながら設計してというのが見れている。
どのチームも点数を取ってほしいが、点数が入るかどうかは若干の運もあるなと思わざるを得ない。

B:★沼津A vs 富山射水A 0−0(審査員判定 2−1)
逆さに置いた紙飛行機をアームで持ち上げて射出する沼津と、最大で12機一度に飛ばせる(今試合では6機搭載)機構を持つ富山射水の対決。
開始してすぐ、沼津が紙飛行機発射。飛ばす回数を重ねるごとにスポットに近い位置に飛ばせるようになってる!富山射水は6機同時の発射成功!しかし得点ならず。

C:★鳥羽商船B vs 福井B 0−0(審査員判定 3−0)
伝統のらせん構造と投擲機構の鳥羽商船と、恐竜モチーフロボットの福井の対決。福井はラスト30秒の切り札が出せるか…!
鳥羽商船はベルトコンベア方式の発射口からは射出できてるけど、最初の投擲機構からの射出は飛ばす前に飛行機が落っこちてしまった。2回以降の投擲では飛ばせた!
恐竜の福井はスタートゾーンからなかなか出られず…。
実況・解説>鳥羽商船のアーム部分にある紙飛行機を乗せるところは、乗せやすさと飛ばしやすさの両方を考えなければならないので難しい。

D:岐阜B vs ★富山本郷B 0−0(審査員判定 0−3)
射出口がいろんな方向にたくさんついているロボットの岐阜と、回転寿司モチーフのロボットで直進起動を描く紙飛行機を飛ばす富山本郷、デザイン性の高い学校同士の対決。
富山本郷は安定した動き。飛行機に回転をかけまっすぐ飛ぶようにしているので、滑走路・ベースなど狙いを定めやすい。
岐阜はテイクオフゾーンに移動できず…。

E:国際B vs ★岐阜A 0−0(審査員判定 1−2)
1年生チームでシンプルだけど着実に得点を狙う国際と、1,000回以上の練習で得られたデータを活用して挑む岐阜の対決。
1試合めはトラブルのあった岐阜だけど、今回は順調に起動!パンタグラフで高さを出し、上から得点を狙う。遠くのベースBを狙うも、手前のベースAが邪魔で得点ならず…。
国際は静かに、でもスムーズに手前のスポットを狙い続けた!

第4試合

A:★石川A vs 鈴鹿B 7−0
1試合めは7得点、発射台におよそ80機の紙飛行機を搭載できる石川と、空港風のロボットデザインで紙飛行機を連射する鈴鹿の対決。
石川は安定した得点力で開始30秒ほどでスポットに2得点。試合中盤にはベースAにも得点。
鈴鹿も中盤以降ベース狙いの連続長距離射出で健闘!

B:★鈴鹿A vs 鳥羽商船A 2−0
スタートしたらあとは全自動、大量射出、移動も非常に速いロボットの鈴鹿と、伝統のらせん構造と布で紙飛行機を包む変わった装填機構の鳥羽商船の対決。
鈴鹿はロボットが所定位置についたらひたすら同じ場所をスピーディーに狙う感じだが、鳥羽商船はふわっとした布で包んでふんわりと飛ばす。対称的な飛行曲線を描くチーム。
鈴鹿が序盤にスポットに乗せた2得点で逃げ切り。

C:★富山本郷A vs 沼津B 1−0
操縦者のジェスチャーを認識し、人間の手首のスナップを模した飛ばし方をする親子ロボットの富山本郷と、ドラムのような機構に飛行機をたくさん詰めて大量射出を狙う沼津の対決。
富山本郷はスタートと同時に沼津側のスポット前まで進んで得点を狙う。
沼津は1試合めの足回りトラブルにはしっかり対応してきた!

D:福井A vs ★国際A 0−3
稲を刈り取るコンバインをモチーフにしたロボットの福井と、上下の2つの射出口からの大量得点を狙う初出場・1年生チームの国際の対決。
国際は下段の射出機構から開始1分で手前のスポットすべてに得点!その後上段の射出機構から遠くの滑走路等を狙う。上段の紙飛行機は羽を下向きにして飛ばしてる。
福井は装填機構の調子が悪かったのか、うまく動かず…でもデザイン、アイデアはすごかった!

E:★石川B vs 豊田A 2−0
3本のアームが少しずつタイミングをずらして連続で紙飛行機を飛ばす石川と、安定性重視の大きな紙飛行機を飛ばして得点を狙う豊田の対決。
石川はスムーズな動きでスポットに得点。アームの動きのスピートも速いので見てて引き込まれる!
一方の豊田は射出後ゆったりと飛行する大きな紙飛行機で対称的。滑走路近くまで飛ばしていたけど、惜しくも得点ならず。

決勝トーナメント

準々決勝

★富山本郷A vs 石川B 2−1
操縦者の動きを認識して紙飛行機を飛ばす親子ロボットの富山本郷と、3本のアームが人が紙飛行機を飛ばすように動く石川の対決。石川は第4試合最後の試合からの連戦
石川は連射は安定しているものの、スポットに乗らず…惜しい!
富山本郷は発射する飛行機の数は少ないものの、得点率が高い!
解説の鈴木先生も仰っていたけど、再装填をどれだけ早くできるかも勝ち進んでいくには大事なポイントになってきそう。
実況・解説(試合後)>
どちらもアームで紙飛行機を飛ばす、難しいやり方を選んだチーム同士の対決だった。
機械的に連射するタイプ(石川)と人間が一個一個丁寧に支持を出すタイプ(富山本郷)で時間をかけたところは違うと思うが、結果的には人間が介入したほうがちょっとだけうまくいった。
この先オペレーターとロボットの関係にも注目すると面白いかもしれない。

準決勝

第1試合 国際A vs ★鈴鹿A 3−10
1年生3人のみ(ピットクルーもなし)のチームでここまで来た国際と、全自動でめっちゃ速く動くロボットの鈴鹿の対決。
鈴鹿は開始すぐに真ん中のスポットに得点(絶対速く真ん中確保するスタイル)。その後30秒で滑走路も含め3得点。
鈴鹿の猛攻の一方で、国際も落ち着いて30秒でスポットに2得点。
1分経過時点で3-4と接戦だったが、ベースAに1機、滑走路にたて続けに得点した鈴鹿が引き離した。

第2試合 ★石川A vs 富山本郷A 6−0
発射台に80機搭載して連続射出ができる石川と、モーションキャプチャーで人の動きを認識して飛ばす親子ロボットの富山本郷の対決。
石川はよどみなく紙飛行機を飛ばして順調に得点。手前のスポット3箇所で得点したあとは、高速連射で終了直前にベースAにも得点!
富山本郷は動作には問題なかったが、今回はうまくスポットに乗らず…。

エキシビション

お子様たちが紙飛行機を飛ばしてどれだけ得点するのが難しいか体験してみよう〜!のコーナー。

勝戦

石川A vs ★鈴鹿A 3−7
紙飛行機の大量搭載で再装填なしに射出し続けることができる石川と、全自動・スピード・高速連射の鈴鹿の対決。
石川は紙飛行機を飛ばしながらの微調整、鈴鹿は試合を重ねるごとにパラメーターの調整等で得点を伸ばしてきており、どちらも現場での対応力もあるチーム。
開始1分の時点で2-6とハイレベルな戦い。
両チームともラスト30秒はベースA狙いの高速連写の猛攻ですごい見応えがあった!
そして鈴鹿は2連覇!

結果

全国大会出場チーム

  • 〈優勝〉鈴鹿高専Aチーム「かみ☆うっちー」(カミウッチー)
  • 〈推薦〉石川高専Aチーム「群機飛翔」(グンキヒショウ)
  • 〈推薦〉富山高専(本郷)Aチーム「SKY×FAMILY」(スカイファミリー)
  • 〈推薦〉国際高専Aチーム「美技成 A-Z」(ビギナーズ)

東海北陸地区大会 感想

出場チームの皆さん、おつかれさまでした!
そして全国大会出場決定4チームの皆さん、おめでとうございます!

優勝は大会2連覇を果たした鈴鹿高専Aチームでしたね!
スタートした瞬間の圧倒的スピード感、試合を重ねるごとに微調整を行い全自動ロボットながら得点を増やしていった技術力・対応力、圧巻でした!
特にスピードは「これロボット止まるとき慣性の法則でひっくり返らない?大丈夫?
という勢いでしたが、そんな素人の心配は他所にどの試合でもガンガン動き回ってバンバン紙飛行機飛ばしてて見ていて気持ちが良かったです!

予選リーグトップ通過だった石川高専Aチームも納得の全国大会進出です!
手前のスポットを狙うときの正確性、遠くを狙うときの大量連射はどのチームも一度は考えるアイデアと思いますが、それを何試合もよどみなく続けることができる確かな技術力と安定性、素晴らしかったです。

富山本郷Aチームは、投げるモーションをする人、パソコン背負ってる人、そしてそれで動くロボットとその連携が見ていてとてもおもしろかったです。
「人が紙飛行機を投げる動きを再現する」というロボットは地区大会でもいくつか登場していますが、ロボットに司令を出すところから人の動きを読み取ってるのはすごい!
ただでさえ難しいルールにさらに難しい方法でアプローチするそのチャンレンジ精神、素晴らしいです。

そして1年生3人のみでベスト4まで勝ち進んだ国際高専Aチーム…!
インタビューでは「動けばいいと思ってやっていた」と仰ってましたが、毎回確実に得点を重ねることができたその力は、実力によるものだと思います。恐ろしい子…!
全国大会までの時間、そして全国大会当日も成長していくんだろうなぁと思えるチームでした。

そんなこんなで、東海北陸地区大会も個性あふれるロボットがたくさん出場して面白かったですね!
そういえば、スカイファミリーってプロジェクト名のチーム、確かほかの地区でもあった気がするのですが、プロジェクト名もその年の世相やチームのこだわりが詰まってて面白いですよね。
できればプロジェクト名も全チーム紹介したいのですが、ネット配信で見てると文字表記がわからないので紹介しきれないのが残念…。(賞を取ると結果一覧に載るのでわかるのですが)

全国大会出場が決まった4チームの皆さん、国技館での試合も楽しみにしています!