全国高等専門学校連合会とNHKが主催する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」のこと。
本記事は、Youtubeでの全国大会LIVE配信及びアーカイブ視聴により作成しています。
2024年の競技課題
『ロボたちの帰還』
開催概要
日時:2024年10月13日(日)
場所:ウインドヒルくしろスーパーアリーナ(湿原の風アリーナ釧路)
担当校:釧路工業高等専門学校
審査員:
北海道大学大学院情報科学研究院 研究院長 近野敦氏
北海道総合政策部次世代社会戦略局 科学技術振興担当局長 蓮見光志氏
NHK釧路放送局 局長 桑島洋平氏
解説:公立はこだて未来大学 理事長・学長 鈴木恵二氏
競技ルール
公式配信動画の 48:00頃 から実際のフィールドを使ってのルール説明があります。
詳細については以下の資料をご確認ください。
最新ルールブック・FAQ
以下に文字ベースでも基本的なルールを記述します。
フィールド
競技フィールドは長方形でA,B,Cの3つのエリアに分かれており、以下のようになっています。
A:スタートゾーン含む。
B:ロボットの接地不可、上空への侵入は可。(AとCに挟まれたこのエリアBを如何に飛び越えるかが今回のポイントの1つ)
C:オブジェクトゾーン、円形の着地スポット含む。
ロボット
各チームはロボットを2種類(ロボット1、ロボット2)用意します。
各ロボットの役割は、
ロボット1:エリアAを自由に移動できる。ロボット1はエリアAから、ロボット1自身の動力によってロボット2をエリアCに飛ばす。
ロボット2:ロボット1から射出後、エリアCに着地する。ロボット2はエリアCに着地後、オブジェクトゾーンにあるオブジェクト(ボール、ボックス)を回収し、エリアBに接地することなくエリアAのロボット1にボールを届ける、もしくはロボット2自身とともにエリアAにボックスを持ち帰る。なおロボット2はエリアCで複数台活動可能だが、ロボット1が一度の射出で飛ばせるロボット2は1台のみ。
ミッション
以下の3つのミッションの達成を目指します。
着地:ロボット2がエリアBを飛び越えエリアCの着地スポットに着地する。
ボールの回収:ロボット2がエリアC内にあるボールを回収し、エリアAにいるロボット1に届ける。
ボックスを保持したロボット2の帰還:ロボット2がエリアC内にあるボックスを回収し、保持したままエリアAに帰還する。
得点
着地:エリアCにロボット2が着地した場所に応じて得点を獲得できる。ただし得点となるのは最初の着地のみ。(ロボット2を複数台飛ばしても、着地得点は最初の1台分のみ)着地スポットは円形となっており、円の中央から100点、40点、10点、着地スポット以外は1点となる。複数の得点圏に跨がって接地した場合は、得点の少ない方が採用される。
ボール:競技終了時にロボット1が持っている、またはチームがフィールド内に保管している*1ボールが得点となる。ロボット2から1への受け渡しの際、ボールがエリアBに接地すると得点は無効となる。1個につき10点。全部で7個。
ボックス:ボックスを保持した状態のロボット2がエリアA(上空含む)に完全に入った時点で得点となる。エリアCからAへの移動の際、ロボットおよびボックスがエリアBに接地した場合は得点は無効となる。1個につき60点。全部で3個。
勝敗
以下の順に勝敗を決定する
1)より早くすべてのミッションを完了、すなわち着地得点100点、ボール10点×7個、ボックス60点×3個の合計350点満点を達成したチームを勝利とする*2
2)競技終了時に得点の高いチームを勝利とする
3)両チームの得点が同点の場合は以下の順で勝敗を決定する。
a)より多くのボックスをエリアAに持ち帰ったチーム
b)より高い得点の着地スポットに着地したチーム
c)上記で決定できない場合は審査員判定とする
その他
ロボットがエリアBまたはフィールド外に接地した場合、相手フィールドの上空に侵入した場合、相手チームの競技進行を妨げた場合などは強制リトライとなる。
以上のルールをベースに、青ゾーンと赤ゾーンに分かれて対戦形式で試合を行います。競技時間は2分30秒です。
北海道地区大会 出場校
- 函館工業高等専門学校(函館)
- 苫小牧工業高等専門学校(苫小牧)
- 釧路工業高等専門学校(釧路)
- 旭川工業高等専門学校(旭川)
※入場順、かっこ内は試合中の略称
各高専からA,Bの2チームが出場、合計8チームで争います。
全国大会出場枠は2つです。(優勝1、推薦1)
試合結果
予選ラウンド
第1試合
Aグループ 旭川B VS 苫小牧B 試合動画
ロボットについて:
旭川B 5台のロボットが兄弟のように協力してミッション完了に向かっていく。最初のロボットの射出の際に中心に位置を合わせることなく打ち出すことで相手チームよりも早く得点を取ってプレッシャーをかける狙い。
苫小牧B 連覇を目指す去年の地区大会優勝チーム。テーマはヨーロッパで起こった文化的転換期ルネサンス。
結果:10-0 旭川Bの勝利
旭川B:着地10点
苫小牧B:−
Bグループ 釧路A VS 旭川A 試合動画
ロボットについて:
釧路A 学校の周りによく現れる渡り鳥、タンチョウをイメージしたロボット2に注目。エリアAからCに渡り高得点を目指す。
旭川A 宇宙のような深い青色の輝きの宝石の名前をつけた。これまでのテストでは3分でミッション完了。テストランでも着地100点を射止め、ゴムチューブでできたアームで一気にボールとボックスを吸い込んでいく。
結果:0-100 旭川Aの勝利
釧路A:−
旭川A:着地100点
第2試合
Aグループ 釧路B VS 函館B 試合動画
ロボットについて:
釧路B 基本的な要素、重要な部分のコアをパズルのように組み合わせていく。ロボットはボールを確実に取ることに特化させた。
函館B フィールドに波乱を巻き起こすロボットたちの動きに注目。着地とボックス3つで200点以上を安定して獲得できる仕上がり。
結果:0-40 函館Bの勝利
釧路B:−
函館B:着地40点
Bグループ 函館A VS 苫小牧A 試合動画
ロボットについて:
函館A チーム全体のテーマは竹取物語。射出するロボット1がかぐや姫、ボックスやボールを持ち帰るロボット2をかぐや姫に求婚する貴族たちに見立てている。ボックスの回収に特に力を入れてきた。
苫小牧A ピットクルーが大好きなラーメンが名前の由来。ロボット1の前面はラーメン屋ののれん、ヘルメットにどんぶりが乗ったメンバーもいる。強力な定荷重バネを3人がかりで装填するダイナミックな射出が見どころ。
結果:40-10 函館Aの勝利
函館A:着地40点
苫小牧A:着地10点
第3試合
Aグループ 苫小牧B VS 釧路B 試合動画
結果:40-0 苫小牧Bの勝利
苫小牧B:着地40点
釧路B:−
Bグループ 釧路A VS 苫小牧A 試合動画
結果:0-10 苫小牧Aの勝利
釧路A:−
苫小牧A:着地10点
第4試合
Aグループ 旭川B VS 函館B 試合動画
結果:10-10(審査員判定1−2) 函館Bの勝利
旭川B:着地10点
函館B:着地10点
Bグループ 旭川A VS 函館A 試合動画
結果:100-100(審査員判定3−0) 旭川Aの勝利
旭川A:着地100点
函館A:着地100点
決勝トーナメント
準決勝
函館B VS 函館A 試合動画
結果:40-100 函館Aの勝利
函館B:着地40点
函館A:着地100点
苫小牧B VS 旭川A 試合動画
結果:10-100 旭川Aの勝利
苫小牧B:着地10点
旭川A:着地100点
エキシビション
決勝に進めなかったチームが見せたかった動き・アイデアを披露
エキシビション動画
決勝
函館A VS 旭川A 試合動画
結果:40-40(審査員判定0−3) 旭川Aの勝利
函館A:着地40点
旭川A:着地40点
最終結果・各賞
優勝 旭川工業高等専門学校 Aチーム
準優勝 函館工業高等専門学校 Aチーム
アイデア賞 函館工業高等専門学校 Bチーム
技術賞 苫小牧工業高等専門学校 Bチーム
デザイン賞 苫小牧工業高等専門学校 Aチーム
特別賞
釧路工業高等専門学校 Aチーム
苫小牧工業高等専門学校 Bチーム
旭川工業高等専門学校 Bチーム
函館工業高等専門学校 Bチーム
旭川工業高等専門学校 Aチーム
苫小牧工業高等専門学校 Aチーム
函館工業高等専門学校 Aチーム
釧路工業高等専門学校 Bチーム
全国大会出場校
[優勝]旭川工業高等専門学校 Aチーム「LazuRite」
[推薦]函館工業高等専門学校 Aチーム「HAKODAKE」