Daisy Bellの憂鬱

日々の出来事の記録(秋は高専ロボコン)

[高専ロボコン2024]近畿地区大会 観戦メモ(2024.10.06開催)

photo by Romain HUNEAU(https://unsplash.com/ja/@honni)

2024年高専ロボコン近畿地区大会のネット観戦メモです。

公式の大会実施結果はこちら(近畿地区)

高専ロボコンとは?

全国高等専門学校連合会とNHKが主催する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」のこと。 

official-robocon.com

本記事は、Youtubeでの全国大会LIVE配信及びアーカイブ視聴により作成しています。

www.youtube.com

2024年の競技課題

『ロボたちの帰還』

開催概要

日時:2024年10月6日(日)
場所:舞鶴文化公園体育館
担当校:舞鶴工業高等専門学校

審査員:
大阪大学大学院 教授 大須賀公一氏
京都府中丹広域振興局 局長 奥野昌徳氏
NHK京都放送局 コンテンツセンター長 なかにししげお氏

解説:大阪大学大学院 准教授 南裕樹氏

競技ルール

公式配信動画の 51:00頃 から実際のフィールドを使ってのルール説明があります。

詳細については以下の資料をご確認ください。

最新ルールブック・FAQ

最新ルールブック(2024.07.09)

フィールド図面

FAQ Ver.4(2024.08.09)

以下に文字ベースでも基本的なルールを記述します。

フィールド
競技フィールドは長方形でA,B,Cの3つのエリアに分かれており、以下のようになっています。
A:スタートゾーン含む。
B:ロボットの接地不可、上空への侵入は可。(AとCに挟まれたこのエリアBを如何に飛び越えるかが今回のポイントの1つ)
C:オブジェクトゾーン、円形の着地スポット含む。

ロボット
各チームはロボットを2種類(ロボット1、ロボット2)用意します。
各ロボットの役割は、
ロボット1:エリアAを自由に移動できる。ロボット1はエリアAから、ロボット1自身の動力によってロボット2をエリアCに飛ばす。
ロボット2:ロボット1から射出後、エリアCに着地する。ロボット2はエリアCに着地後、オブジェクトゾーンにあるオブジェクト(ボール、ボックス)を回収し、エリアBに接地することなくエリアAのロボット1にボールを届ける、もしくはロボット2自身とともにエリアAにボックスを持ち帰る。なおロボット2はエリアCで複数台活動可能だが、ロボット1が一度の射出で飛ばせるロボット2は1台のみ。

ミッション
以下の3つのミッションの達成を目指します。
着地:ロボット2がエリアBを飛び越えエリアCの着地スポットに着地する。
ボールの回収:ロボット2がエリアC内にあるボールを回収し、エリアAにいるロボット1に届ける。
ボックスを保持したロボット2の帰還:ロボット2がエリアC内にあるボックスを回収し、保持したままエリアAに帰還する。

得点
着地:エリアCにロボット2が着地した場所に応じて得点を獲得できる。ただし得点となるのは最初の着地のみ。(ロボット2を複数台飛ばしても、着地得点は最初の1台分のみ)着地スポットは円形となっており、円の中央から100点、40点、10点、着地スポット以外は1点となる。複数の得点圏に跨がって接地した場合は、得点の少ない方が採用される。

ボール:競技終了時にロボット1が持っている、またはチームがフィールド内に保管している*1ボールが得点となる。ロボット2から1への受け渡しの際、ボールがエリアBに接地すると得点は無効となる。1個につき10点。全部で7個。

ボックス:ボックスを保持した状態のロボット2がエリアA(上空含む)に完全に入った時点で得点となる。エリアCからAへの移動の際、ロボットおよびボックスがエリアBに接地した場合は得点は無効となる。1個につき60点。全部で3個。

勝敗
以下の順に勝敗を決定する
1)より早くすべてのミッションを完了、すなわち着地得点100点、ボール10点×7個、ボックス60点×3個の合計350点満点を達成したチームを勝利とする*2
2)競技終了時に得点の高いチームを勝利とする
3)両チームの得点が同点の場合は以下の順で勝敗を決定する。
 a)より多くのボックスをエリアAに持ち帰ったチーム
 b)より高い得点の着地スポットに着地したチーム
 c)上記で決定できない場合は審査員判定とする

その他
ロボットがエリアBまたはフィールド外に接地した場合、相手フィールドの上空に侵入した場合、相手チームの競技進行を妨げた場合などは強制リトライとなる。

以上のルールをベースに、青ゾーンと赤ゾーンに分かれて対戦形式で試合を行います。競技時間は2分30秒です。

近畿地区大会 出場校

※入場順、かっこ内は試合中の略称

高専・各キャンパスからA,Bの2チームが出場、合計14チームで争います。
全国大会出場枠は3つです。(優勝1、推薦2)

試合結果

予選ラウンド

第1試合

Aグループ 舞鶴B VS 明石B 試合動画
ロボットについて:
舞鶴B 舞鶴高専ならではの鶴の装飾は1年生が作った。まずは着地を確実に、地元舞鶴に鶴が羽ばたく。
明石B 宇宙エレベーターをイメージして作られている。ボールとボックスがこのエレベーターを使ってどう帰還するのか注目。1、2年生のメンバーが集まったチームでアイデア勝負で初戦に挑む。
結果:10-100 明石Bの勝利
 舞鶴B:着地10天
 明石B:着地100点

Bグループ 明石A VS 和歌山A 試合動画
ロボットについて:
明石A ここ数年全国大会に出場できていないので、暗い夜を明かしたいという強い願いがプロジェクト名には込められている。レーザーポインターを使って100点の的に照準を合わせる作戦。
和歌山A 近畿地区大会二連覇中。ボールを回収するロボットは、ボックスを動かす機能も備わっていて、相手にどんな置かれ方をしても対応可能。
結果:100-100 
 ルール規定により、着地の得点が高かった明石Aの勝利
 明石A:着地100点
 和歌山A:着地40点、ボール60点

Cグループ 神戸B VS 奈良B 試合動画
ロボットについて:
神戸B 複数の小さなロボットたちがうまく連携しながらミッションコンプリートを目指す。その様子はまるでピタゴラスイッチ?見ている人を楽しませる仕掛けに期待。
奈良B デザインにこだわったロボット。ロボット1は大きな口が特徴のエイリアンフィッシュ「ハニー」。ハニーのためにロボット2「ダーリン」がボールにみたてた食料をどんどん飛ばしていく。 愛のキャッチが成功すると新しい命が誕生する。
結果:40-11 神戸Bの勝利
 神戸市立B:着地40点
 奈良B:着地1点、ボール10点

Dグループ 舞鶴A VS 大阪公大B 試合動画
ロボットについて:
舞鶴A アポロ計画にちなみロボットにも選手のヘルメットにも探査機を装飾に取りつけている。ダイナミックな展開をみせるスペースエレベーターにも注目。
大阪公大B 発射に筋トレで使うトレーニングチューブを使っていることから、ロボットも筋肉ムキムキ?豪快な動きでミッション達成を目指していく。去年全国制覇を達成した先輩たちからアドバイスを受けながら、2年生チームで挑む。
結果:10-10(審査員判定2−1) 舞鶴Aの勝利
 舞鶴A:着地10点
 大阪公大B:着地10点

第2試合

Aグループ 近大A VS 大阪公大A 試合動画
ロボットについて:
近大A 目標は100点だけを狙うこと。医療用のサジカルチューブを使って軽量化にこだわった、およそ400gのロボットを飛ばす。小さな豆鳥が宇宙を目指して羽ばたく一発勝負。
大阪公大A 練習では最速50秒で満点ミッションコンプリートを達成。
結果:1-290 大阪公大Aの勝利
 近大A:着地1点
 大阪公大A:着地40点、ボール70点、ボックス180点

Bグループ 奈良A VS 近大B 試合動画
ロボットについて:
奈良A 注目はオブジェクトを回収するスピードの速さ。輪ゴムで作成したローラーによってどんな置き方のボール・ボックスも回収することができる。練習では最速57秒でミッションコンプリート。
近大B 着地するロボットはボール回収もするためタイヤがついている。そのため着地したときに転がることも想定して狙いを定める。
結果:280-10 奈良Aの勝利
 奈良A:着地100点、ボックス180点
 近大B:着地10点

Cグループ 奈良B VS 和歌山B 試合動画
ロボットについて:
和歌山B 1,2年生で結成されたチーム。今回はボールの回収だけに特化して挑む。鍵となるのはローラー。もしロボット1が帰ってきたボールを落としてしまっても、ローラーが巻き込むことで素早く回収する機構を備えている。ボール全回収を目指す。
結果:1-10 和歌山Bの勝利
 奈良A:着地1点
 和歌山B:着地10点

Dグループ 大阪公大B VS 神戸A 試合動画
ロボットについて:
神戸A 装填のタイムロスをなくすためにロボット1には3台の発射台が搭載されている。ボールはベルトコンベアで、ボックスは吸盤を使って回収する。ロボットそれぞれが役割をしっかり果たすことで、もしどこかに不具合が発生しても安定して得点できるよう工夫した。
結果:0-70 神戸Aの勝利
 大阪公大B:−
 神戸A:着地40点、ボール30点

第3試合

Aグループ 舞鶴B VS 近大A 試合動画
結果:1-40 近大Aの勝利
 舞鶴B:着地1点
 近大A:着地40点

Bグループ 和歌山A VS 近大B 試合動画
結果:90-40 和歌山Aの勝利
 和歌山A:着地40点、ボール50点
 近大B:着地40点

Cグループ 和歌山B VS 神戸B 試合動画
結果:10-40 神戸Bの勝利
 和歌山B:着地10点
 神戸B:着地40点

Dグループ 神戸A VS 舞鶴A 試合動画
結果:60-40 神戸Aの勝利
 神戸A:着地40点、ボール20点
 舞鶴A:着地40点

第4試合

Aグループ 明石B VS 大阪公大A 試合動画
結果:0-290 大阪公大Aの勝利
 明石B:−
 大阪公大A:着地40点、ボール70点、ボックス180点

Bグループ 明石A VS 奈良A 試合動画
結果:100-280 奈良Aの勝利
 明石A:着地100点
 奈良A:着地100点、ボックス180点

決勝トーナメント

準決勝

大阪公大A VS 神戸B 試合動画
結果:250-10 大阪公大Aの勝利
 大阪公大A:着地10点、ボール60点?、ボックス180点
 神戸B:着地10点

神戸A VS 奈良A 試合動画
結果:40-ミッションコンプリート(1分20秒) 奈良Aの勝利
 神戸A:着地40点
 奈良A:着地100点、ボール70点、ボックス180点

エキシビション

奈良B VS 大阪公大B エキシビションマッチ動画

明石A VS 和歌山A エキシビションマッチ動画

決勝

大阪公大A VS 奈良A 試合動画
結果:290-ミッションコンプリート(1分53秒) 奈良Aの勝利
 大阪公大A:着地40点、ボール70点、ボックス180点
 奈良A:着地100点、ボール70点、ボックス180点

終結果・各賞

優勝 奈良工業高等専門学校 Aチーム

準優勝 大阪公立大学工業高等専門学校 Aチーム

イデア賞 神戸市立工業高等専門学校 Bチーム

技術賞 和歌山工業高等専門学校 Aチーム

デザイン賞 奈良工業高等専門学校 Bチーム

特別賞
 明石工業高等専門学校 Bチーム
 近畿大学工業高等専門学校 Aチーム
 神戸市立工業高等専門学校 Aチーム
 明石工業高等専門学校 Aチーム
 舞鶴工業高等専門学校 Aチーム
 和歌山工業高等専門学校 Bチーム
 大阪公立大学工業高等専門学校 Bチーム
 舞鶴工業高等専門学校 Bチーム

全国大会出場校

[優勝]奈良工業高等専門学校 Aチーム「射駒」

[推薦]大阪公立大学工業高等専門学校 Aチーム「銀火」

[推薦]神戸市立工業高等専門学校 Aチーム「SATERANT」

 


 

*1:ロボット2からロボット1への受け渡しが成功後

*2:ただし予選ラウンドのみ、どちらかのチームがすべてのミッションを完了しても相手チームは制限時間まで競技を継続

[高専ロボコン2024]東海北陸地区大会 観戦メモ(2024.10.06開催)

photo by Romain HUNEAU(https://unsplash.com/ja/@honni)

2024年高専ロボコン東海北陸地区大会のネット観戦メモです。

公式の大会実施結果はこちら(東海北陸地区)

高専ロボコンとは?

全国高等専門学校連合会とNHKが主催する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」のこと。 

official-robocon.com

本記事は、Youtubeでの全国大会LIVE配信及びアーカイブ視聴により作成しています。

www.youtube.com

2024年の競技課題

『ロボたちの帰還』

開催概要

日時:2024年10月6日(日)
場所:プラサヴェルデ多目的ホール
担当校:沼津工業高等専門学校

審査員:
東京科学大学工学院システム制御系 教授 田中正行氏
沼津工業技術支援センター センター長 飯野修氏
NHK静岡放送局 局長 ほんごうてつ 氏

解説:名古屋大学大学院工学研究科 教授 鈴木達也

ゲスト:タレント 前田亜美さん

競技ルール

公式配信動画の 51:35頃 から実際のフィールドを使ってのルール説明があります。

詳細については以下の資料をご確認ください。

最新ルールブック・FAQ

最新ルールブック(2024.07.09)

フィールド図面

FAQ Ver.4(2024.08.09)

以下に文字ベースでも基本的なルールを記述します。

フィールド
競技フィールドは長方形でA,B,Cの3つのエリアに分かれており、以下のようになっています。
A:スタートゾーン含む。
B:ロボットの接地不可、上空への侵入は可。(AとCに挟まれたこのエリアBを如何に飛び越えるかが今回のポイントの1つ)
C:オブジェクトゾーン、円形の着地スポット含む。

ロボット
各チームはロボットを2種類(ロボット1、ロボット2)用意します。
各ロボットの役割は、
ロボット1:エリアAを自由に移動できる。ロボット1はエリアAから、ロボット1自身の動力によってロボット2をエリアCに飛ばす。
ロボット2:ロボット1から射出後、エリアCに着地する。ロボット2はエリアCに着地後、オブジェクトゾーンにあるオブジェクト(ボール、ボックス)を回収し、エリアBに接地することなくエリアAのロボット1にボールを届ける、もしくはロボット2自身とともにエリアAにボックスを持ち帰る。なおロボット2はエリアCで複数台活動可能だが、ロボット1が一度の射出で飛ばせるロボット2は1台のみ。

ミッション
以下の3つのミッションの達成を目指します。
着地:ロボット2がエリアBを飛び越えエリアCの着地スポットに着地する。
ボールの回収:ロボット2がエリアC内にあるボールを回収し、エリアAにいるロボット1に届ける。
ボックスを保持したロボット2の帰還:ロボット2がエリアC内にあるボックスを回収し、保持したままエリアAに帰還する。

得点
着地:エリアCにロボット2が着地した場所に応じて得点を獲得できる。ただし得点となるのは最初の着地のみ。(ロボット2を複数台飛ばしても、着地得点は最初の1台分のみ)着地スポットは円形となっており、円の中央から100点、40点、10点、着地スポット以外は1点となる。複数の得点圏に跨がって接地した場合は、得点の少ない方が採用される。

ボール:競技終了時にロボット1が持っている、またはチームがフィールド内に保管している*1ボールが得点となる。ロボット2から1への受け渡しの際、ボールがエリアBに接地すると得点は無効となる。1個につき10点。全部で7個。

ボックス:ボックスを保持した状態のロボット2がエリアA(上空含む)に完全に入った時点で得点となる。エリアCからAへの移動の際、ロボットおよびボックスがエリアBに接地した場合は得点は無効となる。1個につき60点。全部で3個。

勝敗
以下の順に勝敗を決定する
1)より早くすべてのミッションを完了、すなわち着地得点100点、ボール10点×7個、ボックス60点×3個の合計350点満点を達成したチームを勝利とする*2
2)競技終了時に得点の高いチームを勝利とする
3)両チームの得点が同点の場合は以下の順で勝敗を決定する。
 a)より多くのボックスをエリアAに持ち帰ったチーム
 b)より高い得点の着地スポットに着地したチーム
 c)上記で決定できない場合は審査員判定とする

その他
ロボットがエリアBまたはフィールド外に接地した場合、相手フィールドの上空に侵入した場合、相手チームの競技進行を妨げた場合などは強制リトライとなる。

以上のルールをベースに、青ゾーンと赤ゾーンに分かれて対戦形式で試合を行います。競技時間は2分30秒です。

東海北陸地区大会 出場校

※入場順、かっこ内は試合中の略称

高専・各キャンパスからA,Bの2チームが出場、合計20チームで争います。
全国大会出場枠は4つです。(優勝1、推薦3)

試合結果

※「ロボットについて」は会場の実況が話している内容を書き起こし・要約しています。

予選ラウンド

第1試合

Aグループ 富山本郷B VS 国際B 試合動画
ロボットについて:
富山本郷B 投石器を参考にした上投げのロボットが安定した飛距離を生み出す。着地を狙うロボットには衝撃を吸収するクッション性のあるタイヤを制作。安定した着地で高得点を狙う。
国際B 1,2年生のみのチーム。バネを用いた投石機構、上投げでロボット2の着地を目指す。今回はボックス回収は狙わずボール回収にフォーカスして準備してきた。 
結果:10-10(審査員判定2−1) 富山本郷Bの勝利
 富山本郷B:着地10点
 国際B:着地10点

Bグループ 鈴鹿A VS 石川A 試合動画
ロボットについて:
鈴鹿A 鈴鹿高専は(地区大会)3連覇中だが、過去の大会経験者がほとんどおらず挑戦者の気持ちで臨んでいきたい。ボールの回収を目指して得点を狙っていきたい。
石川A プロジェクト名「ネクスト・バンガード」のバンガードは「先駆け」 という意味。次に橋渡しをするイメージを名前にした。実際に今回のロボットは橋をかけてロボットたちがエリアCからAに戻ってくる。
結果:10-40 石川Aの勝利
 鈴鹿A:着地10点
 石川A:着地40点

Cグループ 豊田B VS 沼津B 試合動画
ロボットについて:
豊田B ロボの帰還に釣り竿を使っている。竿を伸ばして橋をかけることで軽量で丈夫な橋にした。
沼津B 注目してほしいポイントはスピード。とにかくスピードにこだわった。 
結果:10-0 豊田Bの勝利
 豊田B:着地10点

Dグループ 福井A VS 岐阜B 試合動画
ロボットについて:
福井A 学校の近く動物園から着想を得た。動物園の一番人気はレッサーパンダ。(レッサーパンダのロボット1は手を挙げた威嚇のポーズでボールをキャッチする。そのほかにもテナガザルとクジャクがロボット2としてフィールドを駆け回る。
岐阜B プロジェクト名は冬馬(とうま)の複数形。岐阜の白川郷や冬のイメージと馬を組み合わせた。ロボット同士の連携をしてロボットCからロボットAにオブジェクトを持ち帰りたい。
結果:10-0 福井Aの勝利
 福井A:着地10点

Eグループ 富山射水B VS 富山本郷A 試合動画
ロボットについて:
富山射水B 名前の由来はリーダーが大のニンジン好きだから。ロボット1には旗がついていて、ニンジンのオリジナルキャラクターが描かれている。
富山本郷A 今大会唯一、ロボット1の射出がアームを高速回転させて遠心力で飛ばす。どれだけ飛ぶかはメンバーも未知数。 
結果:0-0(審査員判定3−0) 富山射水Bの勝利

第2試合

Aグループ 鳥羽商船A VS 鈴鹿B 試合動画
ロボットについて:
鳥羽商船A かぐや姫が登場する竹取物語をコンセプトにした。1つめに飛ばすロボットは大きな翼のグライダー型で、ふわりと飛んでエリアBを飛び越える。
鈴鹿B プロジェクトメンバーの女子学生がロボット1の前面の黒猫を描いた。バネを用いてロボット2を発射する。ボックスの回収方法はロボット2からアームを伸ばしてエリアAに運ぶ。 
結果:1-40 鈴鹿Bの勝利
 鳥羽商船A:着地1点
 鈴鹿B:着地40点

Bグループ 国際A VS 豊田A 試合動画
ロボットについて:
国際A プロジェクト名はモンゴル語。リーダーはモンゴルからの留学生。チームの共通語は英語。メンバーはピットクルーなしの3人だけ。すべての作業を3人で行う、今大会最少人数のチーム。
豊田A ほとんどのメンバーが去年に続き出場。去年は準優勝で全国大会にも出場しているチーム。ロボット1は移動・射出共に自動で行う。 
結果:0-10 豊田Aの勝利
 豊田A:着地10点

Cグループ 石川B VS 福井B 試合動画
ロボットについて:
石川B ロボット1は中華鍋をイメージして、チャーハンを炒めるときの躍動感を表現している。ロボット1は効率の良い発射で発射台が3つある。
福井B 宇宙のジュース屋をイメージ、店員は織姫と彦星。エリアBを天の川と見立てて、オブジェクトゾーンの四角い氷や丸いゼリーをエリアAのコップに持っていく。 
結果:10-0 石川Bの勝利
 石川B:着地10点

Dグループ 沼津A VS 富山射水A 試合動画
ロボットについて:
沼津A 地元の駿河湾から探査にいくイメージ。ロボット1は圧縮した空気を押し出してロボット2を飛ばす、エアシリンダーを用いた射出に注目。
富山射水A 数学者の名前からつけた。バネを使った安定感のある射出で着地100点を狙いたい。エリアCに送るロボット2を大切に運ぶため、黒いスポンジのカゴに入れて衝撃を吸収したい。
結果:20-100 富山射水Aの勝利
 沼津A:着地10点、ボール10点
 富山射水A:着地100点

Eグループ 岐阜A VS 鳥羽商船B 試合動画
ロボットについて:
岐阜A 星空がテーマ。空を越えるという思いを込めて射出されるロボット2を星に見立てた。まるで流れ星のようにボールやボックスが飛翔する様子に注目。
鳥羽商船B 地元の地名が入っているプロジェクト名。ロボは全部で5台。それぞれ動物のイメージしており、カラス、ワラジムシ、カタツムリ、シャチ、バッタと個性豊かなロボットが躍動していく。
結果:0-0(審査員判定2−1) 岐阜Aの勝利

第3試合

Aグループ 国際B VS 鳥羽商船A 試合動画
結果:10-1 国際Bの勝利
 国際B:着地10点
 鳥羽商船A:着地1点

Bグループ 鈴鹿A VS 国際A 試合動画
結果:40-0 鈴鹿Aの勝利
 鈴鹿A:着地40点

Cグループ 沼津B VS 福井B 試合動画
結果:0-10 福井Bの勝利
 福井B:着地10点

Dグループ 岐阜B VS 沼津A 試合動画
結果:10-10(審査員判定1−2) 沼津Aの勝利
 岐阜B:着地10点
 沼津A:着地10点

Eグループ 富山本郷A VS 鳥羽商船B 試合動画
結果:0-0(審査員判定1−2) 鳥羽商船Bの勝利

第4試合

Aグループ 富山本郷B VS 鈴鹿B 試合動画
結果:40-1 富山本郷Bの勝利
 富山本郷B:着地40点
 鈴鹿B:着地1点

Bグループ 石川A VS 豊田A 試合動画
結果:40-0 石川Aの勝利
 石川A:着地10点

Cグループ 豊田B VS 石川B 試合動画
結果:1-10 石川Bの勝利
 豊田B:着地1点
 石川B:着地10点

Dグループ 福井A VS 富山射水A 試合動画
結果:10-100 富山射水Aの勝利
 福井A:着地10点
 富山射水A:着地100点

Eグループ 富山射水B VS 岐阜A 試合動画
結果:0-0(審査員判定0−3) 岐阜Aの勝利

決勝トーナメント

準々決勝

石川B VS 岐阜A 試合動画
結果:50-10 石川Bの勝利
 石川B:着地40点、ボール10点
 岐阜A:着地10点

準決勝

富山本郷B VS 石川A 試合動画
結果:0-40 石川Aの勝利
 石川A:着地40点

富山射水A VS 石川B 試合動画
結果:40-10 富山射水Aの勝利
 富山射水A:着地40点
 石川B:着地10点

エキシビションマッチ

豊田A VS 福井B 試合動画

沼津A VS 豊田B 試合動画

福井A VS 富山本郷A 試合動画

決勝

富山射水A VS 石川A 試合動画
結果:10-10(審査員判定3−0) 富山射水Aの勝利
 富山射水A:着地10点
 石川A:着地10点

終結果・各賞

優勝 富山高等専門学校射水キャンパス Aチーム

準優勝 石川工業高等専門学校 Aチーム

イデア賞 豊田工業高等専門学校 Bチーム

技術賞 沼津工業高等専門学校 Aチーム

デザイン賞 福井工業高等専門学校 Aチーム

特別賞

 豊田工業高等専門学校 Aチーム
 国際高等専門学校 Bチーム
 福井工業高等専門学校 Bチーム
 鳥羽商船高等専門学校 Aチーム
 鈴鹿工業高等専門学校 Aチーム
 鈴鹿工業高等専門学校 Bチーム
 富山高等専門学校本郷キャンパス Aチーム
 国際高等専門学校 Aチーム

全国大会出場校

[優勝]富山高等専門学校射水キャンパス Aチーム「プトレマイオス

[推薦]沼津工業高等専門学校 Aチーム「駿河

[推薦]石川工業高等専門学校 Bチーム「天舞逸品」

[推薦]豊田工業高等専門学校 Aチーム「機関車投〼」

*1:ロボット2からロボット1への受け渡しが成功後

*2:ただし予選ラウンドのみ、どちらかのチームがすべてのミッションを完了しても相手チームは制限時間まで競技を継続

[高専ロボコン2024]中国地区大会 観戦メモ(2024.09.29開催)

photo by Romain HUNEAU(https://unsplash.com/ja/@honni)

2024年高専ロボコン中国地区大会のネット観戦メモです。

公式の大会実施結果は こちら(中国地区大会)

高専ロボコンとは?

全国高等専門学校連合会とNHKが主催する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」のこと。 

official-robocon.com

高専ロボコンでは毎年違った競技課題が与えられ、全国の高専チームが競い合います。

2024年の競技課題は?

『ロボたちの帰還』

 今年の競技のミッションは、「着地」、そして「回収と帰還」です。
前半は「着地」。ロボット1がロボット2を飛ばして、エリアCに着地させると得点です。
一番高い得点の着地スポットは、エリアAからの距離が5mにもなります。
後半は「回収と帰還」。ボールを回収してロボット1に届け、さらにボックスを持って、エリアBを越え「帰還」します。ロボット2が自力で戻るのもよし、ロボット1と連携&協力するのもよし。
まさにアイデアの見せどころとなります。競技時間は2分30秒です。

ルールブック(7月9日修正版)P.2より引用

本記事は、Youtubeでの全国大会LIVE配信及びアーカイブ視聴により作成しています。

www.youtube.com

2024年の競技課題

『ロボたちの帰還』

開催概要

日時:2024年9月29日(日)
場所:岡山県津山総合体育館
担当校:津山工業高等専門学校

審査員:
岡山理科大学情報理工学部 教授 赤木 徹也氏
津山高専技術交流プラザ 会長 生駒 徹志氏
NHK岡山 コンテンツセンター長 はらだまさお氏

競技ルール

公式配信動画の 50:15頃 から実際のフィールドを使ってのルール説明があります。

詳細については以下の資料をご確認ください。

最新ルールブック・FAQ

最新ルールブック(2024.07.09)

フィールド図面

FAQ Ver.4(2024.08.09)

以下に文字ベースでも基本的なルールを記述します。

フィールド
競技フィールドは長方形でA,B,Cの3つのエリアに分かれており、以下のようになっています。
A:スタートゾーン含む。
B:ロボットの接地不可、上空への侵入は可。(AとCに挟まれたこのエリアBを如何に飛び越えるかが今回のポイントの1つ)
C:オブジェクトゾーン、円形の着地スポット含む。

ロボット
各チームはロボットを2種類(ロボット1、ロボット2)用意します。
各ロボットの役割は、
ロボット1:エリアAを自由に移動できる。ロボット1はエリアAから、ロボット1自身の動力によってロボット2をエリアCに飛ばす。
ロボット2:ロボット1から射出後、エリアCに着地する。ロボット2はエリアCに着地後、オブジェクトゾーンにあるオブジェクト(ボール、ボックス)を回収し、エリアBに接地することなくエリアAのロボット1にボールを届ける、もしくはロボット2自身とともにエリアAにボックスを持ち帰る。なおロボット2はエリアCで複数台活動可能だが、ロボット1が一度の射出で飛ばせるロボット2は1台のみ。

ミッション
以下の3つのミッションの達成を目指します。
着地:ロボット2がエリアBを飛び越えエリアCの着地スポットに着地する。
ボールの回収:ロボット2がエリアC内にあるボールを回収し、エリアAにいるロボット1に届ける。
ボックスを保持したロボット2の帰還:ロボット2がエリアC内にあるボックスを回収し、保持したままエリアAに帰還する。

得点
着地:エリアCにロボット2が着地した場所に応じて得点を獲得できる。ただし得点となるのは最初の着地のみ。(ロボット2を複数台飛ばしても、着地得点は最初の1台分のみ)着地スポットは円形となっており、円の中央から100点、40点、10点、着地スポット以外は1点となる。複数の得点圏に跨がって接地した場合は、得点の少ない方が採用される。

ボール:競技終了時にロボット1が持っている、またはチームがフィールド内に保管している*1ボールが得点となる。ロボット2から1への受け渡しの際、ボールがエリアBに接地すると得点は無効となる。1個につき10点。全部で7個。

ボックス:ボックスを保持した状態のロボット2がエリアA(上空含む)に完全に入った時点で得点となる。エリアCからAへの移動の際、ロボットおよびボックスがエリアBに接地した場合は得点は無効となる。1個につき60点。全部で3個。

勝敗
以下の順に勝敗を決定する
1)より早くすべてのミッションを完了、すなわち着地得点100点、ボール10点×7個、ボックス60点×3個の合計350点満点を達成したチームを勝利とする*2
2)競技終了時に得点の高いチームを勝利とする
3)両チームの得点が同点の場合は以下の順で勝敗を決定する。
 a)より多くのボックスをエリアAに持ち帰ったチーム
 b)より高い得点の着地スポットに着地したチーム
 c)上記で決定できない場合は審査員判定とする

その他
ロボットがエリアBまたはフィールド外に接地した場合、相手フィールドの上空に侵入した場合、相手チームの競技進行を妨げた場合などは強制リトライとなる。

以上のルールをベースに、青ゾーンと赤ゾーンに分かれて対戦形式で試合を行います。競技時間は2分30秒です。

中国地区大会 出場校

※入場順、かっこ内は試合中の略称

高専・各キャンパスからA,Bの2チームが出場、合計16チームで争います。
全国大会出場枠は3つです。(優勝1、推薦2)

試合結果

予選ラウンド

第1試合

Aグループ 津山A VS 米子B 試合動画
ロボットについて:
津山A 小さなロボット2が着地を担い、風の力でボールを保持したりエリアAに飛ばしたりする。
米子B 昨日のテストランでは100点の着地を決めた。鳥取の神話をモチーフにしたロボット。白兎がどんな動きをするのか注目 
結果:10-100 米子Bの勝利
 津山A:着地10点
 米子B:着地100点

Bグループ 徳山B VS 宇部A 試合動画
ロボットについて:
徳山B 着地とボールを飛ばすことに特化したロボットとボールを収集することに特化したロボットの2つのロボットが、ひたすらボールをエリアAに送る。
宇部A 蹴る力が強く危険な鳥だと言われているヒクイドリをモチーフにした。強力なキックでボールを蹴りまくる様子に注目。
結果:0-40 宇部Aの勝利
 宇部A:着地40点

Cグループ 徳山A VS 松江A 試合動画
ロボットについて:
徳山A 発射の角度に工夫を凝らした2つのカタパルト機構が持ち味。エリアCからAに向けては巻き尺を使って橋をかけて回収していく。
松江A 着地で100点を確実に取るために特化したロボットを作った。その重さ300g。
結果:0-10 松江Aの勝利
 松江A:着地10点

Dグループ 津山B VS 呉A 試合動画
ロボットについて:
津山B 桃やカブトガニ、瀬戸大橋など岡山ゆかりのモチーフが詰め込まれたプロジェクト。全部で6台のロボットを3人で操る。
呉A 昨日の練習ではすべてのミッションを完了して会場を驚かせた。オブジェクト回収の速さ、帰還方法は驚くこと間違いなし。
結果:1-40 呉Aの勝利
 津山B:着地1点
 呉A:着地40点

第2試合

Aグループ 松江B VS 広島商船A 試合動画
ロボットについて:
松江B 矢のような形から生み出される正確な着地が持ち味。練習では100点の着地を何度も出した。吸盤を使ってボックスを3つ一気に運べる。
広島商船A ロボット1が重さ10キロあるロボット2をダイナミックに飛ばす姿は必見。
結果:100-10 松江Bの勝利
 松江B:着地100点
 広島商船A:着地10点

Bグループ 大島商船B VS 呉B 試合動画
ロボットについて:
大島商船B ロボット1はスタート地点から動くことなくロボット2を飛ばすこともできる。ロボット2はしなる構造で衝撃を吸収できる。
呉B オブジェクト回収の速さや、釣り竿が一気に伸びて橋が架かるときの迫力に注目。
結果:1-40 呉Bの勝利
 大島商船B:着地1点
 呉B:着地40点

Cグループ 米子A VS 大島商船A 試合動画
ロボットについて:
米子A 着地やボールを飛ばすための微調整にこれまで注力してきた。どのチームよりもボールを遠くに飛ばす。
大島商船A ロボット1のウミネコ丸は大島商船の練習船をモチーフにした。ロボット2のカモメの親子の連携が見どころ。
結果:40-40(審査員判定0−3) 大島商船Aの勝利
 米子A:着地40点
 大島商船A:着地40点

Dグループ 広島商船B VS 宇部B 試合動画
ロボットについて:
広島商船B 着地の点をしっかり稼ぐために極限まで軽量化したロボット2が特徴。5m飛ばせる。
宇部B まずは確実に100点の着地を目指したい。ローラーからボールや箱を放って得点を取りにいく。キリンのかわいらしいデザインにも注目。
結果:10-0 広島商船Bの勝利
 広島商船B:着地10点

第3試合

Aグループ 津山A VS 広島商船A 試合動画
結果:10-0 津山Aの勝利
 津山A:着地10点

Bグループ 徳山B VS 大島商船B 試合動画
結果:0-0(審査委員判定0−3) 大島商船Bの勝利

Cグループ 徳山A VS 米子A 試合動画
結果:0-40 米子Aの勝利
 米子A:着地40点

Dグループ 津山B VS 宇部B 試合動画
結果:1-10 宇部Bの勝利
 津山B:着地1点
 宇部B:着地10点

第4試合

Aグループ 米子B VS 松江B 試合動画
結果:40-10 米子Bの勝利
 米子B:着地40点
 松江B:着地10点

Bグループ 宇部A VS 呉B 試合動画
結果:40-10 宇部Aの勝利
 宇部A:着地40点
 呉B:着地10点

Cグループ 松江A VS 大島商船A 試合動画
結果:40-40(審査員判定0−3) 大島商船Aの勝利
 松江A:着地40点
 大島商船A:着地40点

Dグループ 呉A VS 広島商船B 試合動画
結果:10-10(審査員判定3−0) 呉Aの勝利
 呉A:着地10点
 広島商船B:着地10点

決勝トーナメント

準決勝

米子B VS 呉A 試合動画
結果:100-290 呉Aの勝利
 米子B:着地100点
 呉A:着地40点、ボール70点、ボックス180点

宇部A VS 大島商船A 試合動画
結果:0-40 大島商船Aの勝利
 大島商船A:着地40点

エキシビション

米子A/松江B/津山B/呉B エキシビション動画

決勝

呉A VS 大島商船A 試合動画 
結果:40-40(審査員判定3−0) 呉Aの勝利
 呉A:着地40点
 大島商船A:着地40点

終結果・各賞

優勝 呉工業高等専門学校 Aチーム

準優勝 大島商船高等専門学校 Aチーム

イデア賞 米子工業高等専門学校 Bチーム

技術賞 米子工業高等専門学校 Aチーム

デザイン賞 宇部工業高等専門学校 Aチーム

特別賞
 呉工業高等専門学校 Bチーム
 松江工業高等専門学校 Bチーム
 広島商船高等専門学校 Bチーム
 松江工業高等専門学校 Aチーム
 広島商船高等専門学校 Aチーム
 津山工業高等専門学校 Aチーム
 津山工業高等専門学校 Bチーム
 大島商船高等専門学校 Bチーム

全国大会出場校

[優勝]呉工業高等専門学校 Aチーム「天地無用」

[推薦]米子工業高等専門学校 Bチーム「因幡のホワイトラビット」

[推薦]大島商船高等専門学校 Aチーム「カモメ漂流記」 

*1:ロボット2からロボット1への受け渡しが成功後

*2:ただし予選ラウンドのみ、どちらかのチームがすべてのミッションを完了しても相手チームは制限時間まで競技を継続

[高専ロボコン2024]四国地区大会 観戦メモ(2024.09.29開催)

photo by Romain HUNEAU(https://unsplash.com/ja/@honni)

2024年高専ロボコン四国地区大会のネット観戦メモです。

公式からの大会実施結果はこちら(四国地区大会)

高専ロボコンとは?

全国高等専門学校連合会とNHKが主催する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」のこと。 

official-robocon.com

高専ロボコンでは毎年違った競技課題が与えられ、全国の高専チームが競い合います。

2024年の競技課題は?

『ロボたちの帰還』

 今年の競技のミッションは、「着地」、そして「回収と帰還」です。
前半は「着地」。ロボット1がロボット2を飛ばして、エリアCに着地させると得点です。
一番高い得点の着地スポットは、エリアAからの距離が5mにもなります。
後半は「回収と帰還」。ボールを回収してロボット1に届け、さらにボックスを持って、エリアBを越え「帰還」します。ロボット2が自力で戻るのもよし、ロボット1と連携&協力するのもよし。
まさにアイデアの見せどころとなります。競技時間は2分30秒です。

ルールブック(7月9日修正版)P.2より引用

本記事は、Youtubeでの全国大会LIVE配信及びアーカイブ視聴により作成しています。

www.youtube.com

2024年の競技課題

『ロボたちの帰還』

開催概要

日時:2024年9月29日(日)
場所:香川高等専門学校高松キャンパス第一体育館
担当校:香川高等専門学校(高松キャンパス)

審査員:
川崎医療福祉大学 臨床工学科 教授 逸見知弘氏
産業技術総合研究所四国センター 所長 大西芳秋氏
NHK高松放送局 局長 おかもとゆきえ氏
解説:岡山理科大学工学部機械システム工学科 教授 衣笠 哲也氏

競技ルール

公式配信動画の 47:15頃 から実際のフィールドを使ってのルール説明があります。

詳細については以下の資料をご確認ください。

最新ルールブック・FAQ

最新ルールブック(2024.07.09)

フィールド図面

FAQ Ver.4(2024.08.09)

以下に文字ベースでも基本的なルールを記述します。

フィールド
競技フィールドは長方形でA,B,Cの3つのエリアに分かれており、以下のようになっています。
A:スタートゾーン含む。
B:ロボットの接地不可、上空への侵入は可。(AとCに挟まれたこのエリアBを如何に飛び越えるかが今回のポイントの1つ)
C:オブジェクトゾーン、円形の着地スポット含む。

ロボット
各チームはロボットを2種類(ロボット1、ロボット2)用意します。
各ロボットの役割は、
ロボット1:エリアAを自由に移動できる。ロボット1はエリアAから、ロボット1自身の動力によってロボット2をエリアCに飛ばす。
ロボット2:ロボット1から射出後、エリアCに着地する。ロボット2はエリアCに着地後、オブジェクトゾーンにあるオブジェクト(ボール、ボックス)を回収し、エリアBに接地することなくエリアAのロボット1にボールを届ける、もしくはロボット2自身とともにエリアAにボックスを持ち帰る。なおロボット2はエリアCで複数台活動可能だが、ロボット1が一度の射出で飛ばせるロボット2は1台のみ。

ミッション
以下の3つのミッションの達成を目指します。
着地:ロボット2がエリアBを飛び越えエリアCの着地スポットに着地する。
ボールの回収:ロボット2がエリアC内にあるボールを回収し、エリアAにいるロボット1に届ける。
ボックスを保持したロボット2の帰還:ロボット2がエリアC内にあるボックスを回収し、保持したままエリアAに帰還する。

得点
着地:エリアCにロボット2が着地した場所に応じて得点を獲得できる。ただし得点となるのは最初の着地のみ。(ロボット2を複数台飛ばしても、着地得点は最初の1台分のみ)着地スポットは円形となっており、円の中央から100点、40点、10点、着地スポット以外は1点となる。複数の得点圏に跨がって接地した場合は、得点の少ない方が採用される。

ボール:競技終了時にロボット1が持っている、またはチームがフィールド内に保管している*1ボールが得点となる。ロボット2から1への受け渡しの際、ボールがエリアBに接地すると得点は無効となる。1個につき10点。全部で7個。

ボックス:ボックスを保持した状態のロボット2がエリアA(上空含む)に完全に入った時点で得点となる。エリアCからAへの移動の際、ロボットおよびボックスがエリアBに接地した場合は得点は無効となる。1個につき60点。全部で3個。

勝敗
以下の順に勝敗を決定する
1)より早くすべてのミッションを完了、すなわち着地得点100点、ボール10点×7個、ボックス60点×3個の合計350点満点を達成したチームを勝利とする*2
2)競技終了時に得点の高いチームを勝利とする
3)両チームの得点が同点の場合は以下の順で勝敗を決定する。
 a)より多くのボックスをエリアAに持ち帰ったチーム
 b)より高い得点の着地スポットに着地したチーム
 c)上記で決定できない場合は審査員判定とする

その他
ロボットがエリアBまたはフィールド外に接地した場合、相手フィールドの上空に侵入した場合、相手チームの競技進行を妨げた場合などは強制リトライとなる。

以上のルールをベースに、青ゾーンと赤ゾーンに分かれて対戦形式で試合を行います。競技時間は2分30秒です。

四国地区大会 出場校

※入場順、かっこ内は試合中の略称

高専・各キャンパスからA,Bの2チームが出場、合計12チームで争います。
全国大会出場枠は3つです。(優勝1、推薦2)

試合結果

予選ラウンド

第1試合

Aグループ 高知A VS 新居浜B 試合動画
ロボットについて:
高知A リーダーは全国経験を活かしてチームを率いてきた。操縦を担うのは1年生。
新居浜B 5日前に急遽ロボットの方向性を変更。テストランで部品が壊れるアクシデントも。修正に修正を重ね、より良いロボットを生み出そうと試行錯誤の中挑む。
結果:10-0 高知Aの勝利
 高知A:着地10点

Bグループ 弓削商船B VS 香川高松A 試合動画
ロボットについて:
弓削商船B エリアAにいるロボット「やけくそ大将」には顔が。レース中のロボットの気持ちがロボットに映し出される。
香川高松A 先輩から受け継いだ強力なバネでロボットをダイナミックに発射。大量にボールとボックスを回収する滑らかさを追求した動きも必見。
結果:0-260 香川高松Aの勝利
 香川高松A:着地10点、ボール70点、ボックス180点

Cグループ 新居浜A VS 香川詫間B 試合動画
ロボットについて:
新居浜A 難易度の高い今大会のルールでも投げやりにならずに頑張ろうという思いでつけたロボット名が「なげやりくん」。ほかにも「はこぶくん」「玉投げくん」「つかみくん」など、それぞれの機構に名前がついている。様々なロボットを飛ばしてテンポ良くエリアCに届ける。
香川詫間B メンバーのイニシャルを取って「KKO」、「カカオ」。直前までこだわり抜いたロボットが形になったのはおよそ1週間前。優勝に向けて飛び出すロボットたちは無事に帰還できるか?
結果:10-40 香川詫間Bの勝利
 新居浜A:着地10点
 香川詫間B:着地40点

Dグループ 阿南A VS 香川高松B 試合動画
ロボットについて:
阿南A 月面探査機「SLIM」にかけて名付けたチーム名。ロボットにそれぞれ惑星の名前をつけるなど、コンセプトにこだわり抜いた。一番の見どころは空気の力を使った発射。火星を意味する「マーズ」と名付けたロボットがまるで流れ星のように飛び出す。
香川高松B とにかく発射の精度が高い。テストでは10回中8回100点を記録。エリアAからCに飛び出すロボットにはスポンジがついていて、衝撃への耐久性もばっちり。翼をつけた赤い飛行機が100点めがけて飛び出す。 
結果:40-100 香川高松Bの勝利
 阿南A:着地40点
 香川高松B:着地100点

第2試合

Aグループ 新居浜B VS 香川詫間A 試合動画
ロボットについて:
香川詫間A まず発射されるのは大型のロボット。エリアCからエリアAに橋を架けるロボット。ダイナミックに宙を舞って大量得点の着地を狙う。さらに注目はボールやボックスの回収速度。
結果:0-1 香川詫間Aの勝利
 香川詫間A:着地1点

Bグループ 香川高松A VS 阿南B 試合動画
ロボットについて:
阿南B 去年に引き続きコンセプトは昆虫の蜂。エリアCに飛ばされたロボットが蜂のように素早くボールを投げる動きに注目。ロボットはタイヤにも工夫があり、六角形の蜂の巣型を採用するなどこだわり抜いた。
結果:290-10 香川高松Aの勝利
 香川高松A:着地40点、ボール70点、ボックス180点
 阿南B:着地10点

Cグループ 香川詫間B VS 高知B 試合動画
ロボットについて:
高知B 「魚群」というチーム名のとおり魚をイメージした形のロボット。高知名物カツオが宙を舞う。カツオは最大5つのボールやボックスを回収することが可能。カツオを発射するのはエビフライという名の大型ロボット。カツオが帰還するのを手助けする橋をかけるのはカニパン
結果:
40-0 香川詫間Bの勝利
 香川詫間B:着地40点

Dグループ 香川高松B VS 弓削商船A 試合動画
ロボットについて:
弓削商船A 2年生中心のチーム。特徴はパンタグラフから着想を得た橋。長さが2m近くあるが、蛇腹を活かしコンパクトに収納することが可能に。大会1週間前までロボットが未完成と苦戦をした。
結果:100-0 香川高松Bの勝利
 香川高松B:着地100点

第3試合

Aグループ 香川詫間A VS 高知A 試合動画
結果:1-0 香川詫間Aの勝利
 香川詫間A:着地1点

Bグループ 阿南B VS 弓削商船B 試合動画
結果:10-0 阿南Bの勝利
 阿南A:着地10点

Cグループ 高知B VS 新居浜A 試合動画
結果:0-40 新居浜Aの勝利
 新居浜A:着地40点

Dグループ 弓削商船A VS 阿南A 試合動画
結果:0-40 阿南Aの勝利
 阿南A:着地40点

決勝トーナメント

準決勝

香川高松A VS 香川詫間A 試合動画
結果:290−10 香川高松Aの勝利
 香川高松A:着地40点、ボール70点、ボックス180点
 香川詫間A:着地10点

 

香川詫間B VS 香川高松B 試合動画
結果:1−100 香川高松Bの勝利
 香川詫間B:着地1点
 香川高松B:着地100点

エキシビション

新居浜B/高知B/弓削商船A エキシビション動画

決勝

香川高松A VS 香川高松B 試合動画
結果:40−100 香川高松Bの勝利
 香川高松A:着地40点
 香川高松B:着地100点

終結果・各賞

優勝 香川高等専門学校高松キャンパス Bチーム

準優勝 香川高等専門学校高松キャンパス Aチーム 

イデア賞 香川高等専門学校詫間キャンパス Aチーム 

技術賞 香川高等専門学校詫間キャンパス Bチーム

デザイン賞 阿南工業高等専門学校 Aチーム

特別賞
 阿南工業高等専門学校 Bチーム
 香川高等専門学校高松キャンパス Aチーム
 高知工業高等専門学校 Bチーム
 新居浜工業高等専門学校 Bチーム
 弓削商船高等専門学校 Aチーム
 弓削商船高等専門学校 Bチーム
 新居浜工業高等専門学校 Aチーム
 高知工業高等専門学校 Aチーム

全国大会出場校

[優勝]香川高等専門学校高松キャンパス Bチーム「橋をかける少女」

[推薦]香川高等専門学校詫間キャンパス Bチーム「KKO

[推薦]阿南工業高等専門学校 Aチーム「★SLIAC★」

四国地区大会 感想

いやぁ〜、決勝戦の同校同キャンパス対決!最後まで目の離せない劇的な展開でしたね!
ここまで安定して高得点をたたき出してきた香川高松Aチームだったので、決勝では今年度初のVゴールの可能性も…?と思っていましたが、やはり勝負の世界は最後まで分かりませんね。
特に今年度はロボットを飛ばすというルールの特性上、ロボットへのダメージは勝ち進めば進むほど相当なものになるのでしょう…。ロボットの重量、耐久性、戦略など…今年度の課題は本当に色々な要因が絡んでくるのだなと改めて感じました。

そんな中見事優勝した、香川高松Bチームのみなさん!おめでとうございます!!
ご本人たちは「まさかAチームに勝てるとは…」とびっくりなさっていたみたいですが、予選から決勝までずーーっとビタ止め着地の完璧な100点!その性能と安定性は優勝も納得のロボットです。
全国大会ではエリアCからAに橋をかけての帰還も期待してます!

そして全国大会推薦枠1つめは、香川詫間Bチーム。
大会1週間前にやっと形になったというこだわりのロボットたち。初戦ではあとちょっとでボックスを持っての帰還というところでしたね!
発射ロボット、橋架けロボット、円柱形ロボット(大)(小)、全国大会ではそれぞれのロボットのコンビネーションが見事にハマりますように。

推薦枠2つめは、阿南高専Aチーム。
前日にロボットが全く動かないというかなり大きなトラブルに見舞われたそうですが、本番では見事復活して2試合とも着地を成功させました!
全国大会ではでっかいロボット、マーキュリーを飛ばして橋をかけるところが見たいです!

四国地区大会も、どの試合も見どころのある面白い展開でした。
出場チームのみなさん、お疲れ様でした!
全国大会出場チームのみなさん、国技館でのご活躍を楽しみにしています!

*1:ロボット2からロボット1への受け渡しが成功後

*2:ただし予選ラウンドのみ、どちらかのチームがすべてのミッションを完了しても相手チームは制限時間まで競技を継続

[高専ロボコン2024]関東甲信越地区大会 観戦メモ(2024.09.22開催)

photo by Romain HUNEAU(https://unsplash.com/ja/@honni)

2024年高専ロボコン関東甲信越地区大会のネット観戦メモです。

公式の大会実施結果はこちら(関東甲信越地区大会)

高専ロボコンとは?

全国高等専門学校連合会とNHKが主催する「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」のことです。 

official-robocon.com

高専ロボコンでは毎年違った競技課題が与えられ、全国の高専チームが競い合います。

2024年の競技課題は?

『ロボたちの帰還』

 今年の競技のミッションは、「着地」、そして「回収と帰還」です。
前半は「着地」。ロボット1がロボット2を飛ばして、エリアCに着地させると得点です。
一番高い得点の着地スポットは、エリアAからの距離が5mにもなります。
後半は「回収と帰還」。ボールを回収してロボット1に届け、さらにボックスを持って、エリアBを越え「帰還」します。ロボット2が自力で戻るのもよし、ロボット1と連携&協力するのもよし。
まさにアイデアの見せどころとなります。競技時間は2分30秒です。

ルールブック(7月9日修正版)P.2より引用

 

本記事は、Youtubeでの全国大会LIVE配信及びアーカイブ視聴により作成しています。

www.youtube.com

 

2024年の競技課題

『ロボたちの帰還』

開催概要

日時:2024年9月22日(日)
場所:千葉ポートアリーナ
担当校:木更津工業高等専門学校

審査員:
千葉大学大学院工学研究院 教授 並木明夫氏
千葉市科学館 プロジェクトアドバイザー 大山光晴氏
NHK千葉放送局 副局長 はらとしき氏

実況:NHK長野放送局 米澤太郎氏
解説:京都大学大学院工学研究科 講師 川節 拓実氏

競技ルール

公式配信動画の 51:00頃 から実際のフィールドを使ってのルール説明があります。

詳細については以下の資料をご確認ください。

最新ルールブック・FAQ

最新ルールブック(2024.07.09)

フィールド図面

FAQ Ver.4(2024.08.09)

以下に文字ベースでも基本的なルールを記述します。

フィールド
競技フィールドは長方形でA,B,Cの3つのエリアに分かれており、以下のようになっています。
A:スタートゾーン含む。
B:ロボットの接地不可、上空への侵入は可。(AとCに挟まれたこのエリアBを如何に飛び越えるかが今回のポイントの1つ)
C:オブジェクトゾーン、円形の着地スポット含む。

ロボット
各チームはロボットを2種類(ロボット1、ロボット2)用意します。
各ロボットの役割は、
ロボット1:エリアAを自由に移動できる。ロボット1はエリアAから、ロボット1自身の動力によってロボット2をエリアCに飛ばす。
ロボット2:ロボット1から射出後、エリアCに着地する。ロボット2はエリアCに着地後、オブジェクトゾーンにあるオブジェクト(ボール、ボックス)を回収し、エリアBに接地することなくエリアAのロボット1にボールを届ける、もしくはロボット2自身とともにエリアAにボックスを持ち帰る。なおロボット2はエリアCで複数台活動可能だが、ロボット1が一度の射出で飛ばせるロボット2は1台のみ。

ミッション
以下の3つのミッションの達成を目指します。
着地:ロボット2がエリアBを飛び越えエリアCの着地スポットに着地する。
ボールの回収:ロボット2がエリアC内にあるボールを回収し、エリアAにいるロボット1に届ける。
ボックスを保持したロボット2の帰還:ロボット2がエリアC内にあるボックスを回収し、保持したままエリアAに帰還する。

得点
着地:エリアCにロボット2が着地した場所に応じて得点を獲得できる。ただし得点となるのは最初の着地のみ。(ロボット2を複数台飛ばしても、着地得点は最初の1台分のみ)着地スポットは円形となっており、円の中央から100点、40点、10点、着地スポット以外は1点となる。複数の得点圏に跨がって接地した場合は、得点の少ない方が採用される。

ボール:競技終了時にロボット1が持っている、またはチームがフィールド内に保管している*1ボールが得点となる。ロボット2から1への受け渡しの際、ボールがエリアBに接地すると得点は無効となる。1個につき10点。全部で7個。

ボックス:ボックスを保持した状態のロボット2がエリアA(上空含む)に完全に入った時点で得点となる。エリアCからAへの移動の際、ロボットおよびボックスがエリアBに接地した場合は得点は無効となる。1個につき60点。全部で3個。

勝敗
以下の順に勝敗を決定する
1)より早くすべてのミッションを完了、すなわち着地得点100点、ボール10点×7個、ボックス60点×3個の合計350点満点を達成したチームを勝利とする*2
2)競技終了時に得点の高いチームを勝利とする
3)両チームの得点が同点の場合は以下の順で勝敗を決定する。
 a)より多くのボックスをエリアAに持ち帰ったチーム
 b)より高い得点の着地スポットに着地したチーム
 c)上記で決定できない場合は審査員判定とする

その他
ロボットがエリアBまたはフィールド外に接地した場合、相手フィールドの上空に侵入した場合、相手チームの競技進行を妨げた場合などは強制リトライとなる。

以上のルールをベースに、青ゾーンと赤ゾーンに分かれて対戦形式で試合を行います。競技時間は2分30秒です。

関東甲信越地区大会 出場校

※入場順、括弧内は試合中の略称

高専・各キャンパスからA,Bの2チームが出場、合計20チームで争います。
全国大会出場枠は4つです。(優勝1、推薦3)

試合結果

予選ラウンド

第1試合

Aグループ 長野A VS 産技荒川B 試合動画
ロボットについて:
長野A エリアCで発動するロボットはすべてまるい球体。球体はどの面から落ちても衝撃を吸収しやすく動きがかわいいから採用。材質は主にザルを使っていて軽いので着地で衝撃を与えられてもなかなか壊れない。
産技荒川B 最大の見どころはエリアBの上にかける橋のロボット。重さはおよそ5キロで庭師の脚立のよう。
結果:1-1 (審査員判定 1-2) 産技荒川Bの勝利
 長野A:着地1点
 産技荒川B:着地1点

Bグループ 産技品川A VS 東京B 試合動画
ロボットについて
産技品川A 2019年以来の全国大会出場を目指す。こだわりの関節によってコンパクトにたたまれた橋が、箱回収ロボットから切り離されてパタパタと展開する様子に注目してほしい。
東京B 開発が難航、その中で導き出したのは着地にこだわる作戦。とても小さな軽いロボットを100点のスポットにめがけて着地させる。
結果:0-40 東京Bの勝利
 東京B:着地40点

Cグループ 木更津A VS 小山B 試合動画
ロボットについて:
木更津A ペンギンの装飾のロボット。ロボット2が飛びオブジェクトを持って戻ってくる様子を、ペンギンが飛んで餌を持って戻ってくる様子に見立てた。高速で走る箱回収ロボットがジャンプ台で勢いよく帰還する動きはまさにペンギンそのもの。2016年以来の全国大会出場を目指す。
小山B 去年地区大会で優勝した3選手がそのまま今年も出場。
結果:10-120 小山Bの勝利
 木更津A:着地10点
 小山B:着地40点、ボール20点、ボックス60点

Dグループ 群馬B VS 小山A 試合動画
ロボットについて
群馬B 帰還方法は走り幅跳び方式。箱を受けとったロボットが走り幅跳びのように勢いよく戻ってくる。
小山A 羽ばたくモモンガをイメージしたロボット。オブジェクトを回収するロボットとジャンプ台のロボットを使って大ジャンプを繰り広げる。勢いよく展開するジャンプ台にも注目。
結果:0-110 小山Aの勝利
 小山:着地40点、ボール10点、ボックス60点

Eグループ サレジオA VS 茨城B 試合動画
ロボットについて
サレジオA 5キロ近い重さの橋をパワフルに飛ばすところが最大のアピールポイント。
茨城B サーカスのテント(ロボット1)から猿のロボットが3匹放たれる。この3体のロボットがボックスを回収、火の輪くぐりのようにジャンプして帰還する。成功の鍵を握るジャンプ台ロボットの製作は特に苦労した。
結果:0-40 茨城Bの勝利
 茨城B:着地40点

第2試合

Aグループ 茨城A VS 長岡A 試合動画
ロボットについて
茨城A コンセプトは銀河鉄道。エリアAを地球、エリアBを宇宙に見立てている。見どころはエリアCからAまで橋で繋ぐロボット。橋には配線工事などで使うケーブルキャッチャーを採用している。軽くて強い素材はないか探していたところ、エアコンを取り付けに来た業者の人がケーブルキャッチャーを使っていたのを見て使うことになった。橋の展開に注目してほしい。
長岡A 城から謙信が飛び出てボックスを回収する作戦。ボックスを戦略的に取って大量得点を目指す。
結果:100-40 茨城Aの勝利
 茨城A:着地100点
 長岡A:着地40点

Bグループ 群馬A VS 木更津B 試合動画
ロボットについて:
群馬A 注目はロボット1。引っぱったバネが戻る力を使ってサッカーのスローインのようにロボット2を投げる。エリアBに橋をかけて帰還する作戦で、その橋がおよそ6kgと重いためこの投げ方を採用した。
木更津B SLモチーフをモチーフにしている。エリアBの上に橋をかけてロボットが帰還する作戦。橋の材料には、魚釣りに使う伸縮するタモの柄を使っている。後ろから空気をいれて伸ばして橋にする。
結果:0-0(審査員判定 3-0) 群馬Aの勝利

Cグループ 長野B VS 産技荒川A 試合動画
ロボットについて:
長野B エリアCで活動するロボットは走り幅跳び型。引っぱった輪ゴムが元に戻る力で床を蹴ってジャンプし、帰還を目指す。動力の輪ゴムは20本にまとめた1セットを16セット使っている。
産技荒川A コンセプトは織姫と喧嘩した彦星が織姫によって投げられてしまい、織姫に謝るために貢ぎ物を持って帰る…というストーリー。
結果:1-70 産技荒川Aの勝利
 長野B:着地1点
 産技荒川A:着地40点、ボール30点

Dグループ サレジオB VS 東京A 試合動画
ロボットについて:
サレジオB コンセプトはいい意味で単純なロボットを使うこと。複雑な仕組みを使うと着地の衝撃で壊れてしまうことを懸念してシンプルに考えた。ボックスを回収するロボットは虫取り網のような仕組みを180°動かすことで着地したときの体勢に影響されないように工夫している。
東京A 最大の特徴は最初に飛ばすボックスを回収するロボット。着地するときには重心のバランスを工夫して起き上がりこぼしのように着地点に留まることができる。
結果:1-10 東京Aの勝利
 サレジオB:着地1点
 東京A:着地10点

Eグループ 長岡B VS 産技品川B 試合動画
ロボットについて:
長岡B 複数を合体させたロボットを発射し、着地後に分離させる。ボールの受け渡しはロボットで橋を架ける。
産技品川B エリアCで動くロボットはこの地区唯一のゴンドラ型。ボールを回収したらロボット1に向けて磁石のついたワイヤーを発射、ボールを回収した仕組みを切り離して、今度はワイヤーと繋げてゴンドラのようにロボット1にボールを渡す。
結果:10-0 長岡Bの勝利
 長岡B:着地10点

第3試合

Aグループ 長野A VS 長岡A 試合動画
結果:10-10(審査員判定1−2) 長岡Aの勝利
 長野A:着地10点
 長岡A:着地10点

Bグループ 産技品川A VS 木更津B 試合動画
結果:10-0 産技品川Aの勝利
 産技品川A:着地10点

Cグループ 木更津A VS 長野B 試合動画
結果:70-1 木更津Aの勝利
 木更津A:着地10点、ボックス60点
 長野B:着地1点

Dグループ 群馬B VS サレジオB 試合動画
結果:0-0(審査員判定3−0) 群馬Aの勝利

Eグループ サレジオA VS 産技品川B 試合動画
結果:0-0(審査員判定3−0)サレジオAの勝利

第4試合

Aグループ 産技荒川B VS 茨城A 試合動画
結果:10-100 茨城Aの勝利
 産技荒川B:着地10点
 茨城A:着地100点

Bグループ 東京B VS 群馬A 試合動画
結果:40-0 東京Bの勝利
 東京B:着地40点

Cグループ 小山B VS 産技荒川A 試合動画
結果:60-110 産技荒川Aの勝利
 小山B:着地40点、ボール20点
 産技荒川A:着地100点、ボール10点

Dグループ 小山A VS 東京A 試合動画
結果:40-40(審査員判定3−0) 小山Aの勝利
 小山A:着地40点
 東京B:着地40点

Eグループ 茨城B VS 長岡B 試合動画
結果:100-10 茨城Bの勝利
 茨城B:着地100点
 長岡B:着地10点

決勝トーナメント

準々決勝

茨城B VS 東京B 試合動画 
結果:40-10 茨城Bの勝利
 茨城B:着地40点
 東京B:着地10点

準決勝

小山A VS 産技荒川A 試合動画
結果:20-10 小山Aの勝利
 小山A:着地10点、ボール10点
 産技荒川A:着地10点

茨城A VS 茨城B 試合動画
結果:0-40 茨城Bの勝利
 茨城B:着地40点

エキシビション

長野A/木更津A/小山B/群馬A エキシビション動画

決勝

茨城B VS 小山A 試合動画
結果:10-50 小山Aの勝利
 茨城B:着地10点
 小山A:着地40点、10点

終結果・各賞

優勝 小山工業高等専門学校 Aチーム

準優勝 茨城工業高等専門学校 Bチーム

イデア賞 都立産業技術高等専門学校 荒川キャンパス Aチーム

技術賞 小山工業高等専門学校 Bチーム

デザイン賞 長野工業高等専門学校 Aチーム

特別賞 

 長野工業高等専門学校 Bチーム
 木更津工業高等専門学校 Aチーム
 サレジオ工業高等専門学校 Bチーム
 
都立産業技術高等専門学校荒川キャンパス Bチーム
 群馬工業高等専門学校 Aチーム
 東京工業高等専門学校 Aチーム
 長野工業高等専門学校 Aチーム
 長岡工業高等専門学校 Bチーム

全国大会出場校

[優勝]小山工業高等専門学校 Aチーム「折れ!モモンガールズ」

[推薦]木更津工業高等専門学校 Aチーム「きさぺん越冬隊」

[推薦]都立産業技術高等専門学校 荒川キャンパス Aチーム「飛行星Ⅹ」

[推薦]茨城工業高等専門学校 Aチーム「銀河鉄道 αiR_liNe」

関東甲信越地区大会 感想

高専ロボコン史上最難関とも言われる(ここ数年毎年言われてる気もするけど。笑)今回の競技課題、正直始まる前は「ロボット飛ばしてさらに着地先で動くとか、ぶっ壊れるロボット続出じゃないの…?」と思っていましたが、そこはさすがの高専ロボコン生のみなさん。
素材やロボットの形態、重心バランスなど様々な観点から工夫を凝らし、初っぱなの地区大会であるにも関わらず見応えのある試合ばかりで面白かったです!

優勝した小山高専Aチームの皆さん、おめでとうございます。
モモンガのロボットはかわいらしいだけでなく、予選グループ初戦から3つのミッションをすべてクリアした実力派!
全国大会でもモモンガたちのさらなる躍動を楽しみにしています。

推薦1校目は木更津高専Aチーム。
ペンギンがエリアCからぶっとんで行く様は爽快感がありました。
冬を越えられてよかったね!笑

推薦2校目は産技荒川Aチーム。
織姫に吹っ飛ばされた彦星が織姫に貢ぎ物を届ける…というコンセプトも素敵です。
そしてばんばんボールを織姫に投げる彦星、仕事ができる!笑
全国大会ではぜひありったけの貢ぎ物、もといオブジェクトを織姫のもとに届けてあげてください。

推薦3校目は茨城高専Aチーム。
運営委員長のコメントにもありましたが、予選ラウンドでは2試合ともど真ん中100点への見事なビタ止め着地でした!(1試合めは相手チームにカメラが向いてて何にも映ってなかったけども…)
全国大会ではエリアCからAへの架け橋も楽しみにしてます!

それにしても、エリアAからのジャンプ、そしてCからAへの帰還方法もチームによって色々でしたね〜!
ロボットの帰還は橋を架ける方式が多いかな?と個人的には思っていましたが、スロープを使ってのジャンプやゴンドラ方式というアイデアもあったりして、見ていて「ほぉ〜!」の声が止まりませんでした。

出場チームのみなさん、お疲れさまでした!
そして全国大会出場チームのみなさん、全国大会でのご活躍を楽しみにしています!

*1:ロボット2からロボット1への受け渡しが成功後

*2:ただし予選ラウンドのみ、どちらかのチームがすべてのミッションを完了しても相手チームは制限時間まで競技を継続

[2024年高専ロボコン]テーマと大会日程

photo by Romain HUNEAU(https://unsplash.com/ja/@honni)

今年も高専ロボコンの季節がやってきます!

official-robocon.com

 

2024年の競技課題は、

『ロボたちの帰還』

ざっくり言うと、メインロボットから小型ロボ飛ばして、小型ロボは着地先にあるモノを回収して戻ってこ〜い、といった課題。

ロボット1がエリアA*1からロボット2を(エリアB*2を越えて)エリアC*3に着地させ、ロボット2はエリアCにあるボールを回収したり、ボックスを持ってエリアAに戻ってくる…みたいな。

正直私も細かいことはよくわかってないよ!
ロボットが宙を舞うとか2021年高専ロボコン大賞のアクセル姉さんかよ。

ロボットを遠くに飛ばすというルール設定は、2024年1月に月面へのピンポイント着陸に成功した小型月着陸実証機SLIMなどからも着想を得ているようです。*4

よくわかってないなりに、2024年のルールブックと大会日程について下記にまとめました。

地区大会の観覧募集はすでに始まっているところも多いので、観覧にご興味ある方はお早めに!

2024年度ルール関連資料

最新ルールブック(2024年7月9日修正版)

最新FAQ(2024年8月9日版 VER.4)

フィールド図面(2024年4月17日) 

 

大会日程

地区大会

関東甲信越地区大会

9月22日(日) 千葉ポートアリーナ
観覧募集 8/30 応募期限、応募多数の場合は抽選)←募集終了

LIVE配信&アーカイブ
ニコニコ生放送(Liveのみ):
【高専ロボコン2024】関東甲信越地区大会 ライブ配信 - 2024/9/22(日) 12:00開始 - ニコニコ生放送
YouTube
【高専ロボコン2024】関東甲信越大会 - 2024/9/20(日)

中国地区大会

9月29日(日) 岡山県津山総合体育館
観覧募集 9/16 応募期限、先着順)←募集終了

LIVE配信&アーカイブ
ニコニコ生放送(Liveのみ):
【高専ロボコン2024】中国地区大会 ライブ配信 - 2024/9/29(日) 12:00開始 - ニコニコ生放送
YouTube
【高専ロボコン2024】9/29(日)正午配信開始|中国地区大会 - YouTube

四国地区大会

9月29日(日) 香川高等専門学校高松キャンパス第一体育館
観覧募集 9/6 応募期限、応募多数の場合は抽選)←募集終了

LIVE配信&アーカイブ
ニコニコ生放送(Liveのみ):
【高専ロボコン2024】四国地区大会 ライブ配信 - 2024/9/29(日) 11:30開始 - ニコニコ生放送
YouTube
【高専ロボコン2024】9/29(日)11:30配信開始|四国地区大会 - YouTube

東海北陸地区大会

10月6日(日) プラサヴェルデ 多目的ホール
観覧募集 9/16 応募期限、応募多数の場合は抽選)←募集終了

LIVE配信&アーカイブ
ニコニコ生放送(Liveのみ):
【高専ロボコン2024】東海北陸地区大会 ライブ配信 - 2024/10/6(日) 12:00開始 - ニコニコ生放送
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【高専ロボコン2024】10/6(日)正午配信開始|東海北陸地区大会 - YouTube

近畿地区大会

10月6日(日) 舞鶴文化公園体育
観覧募集 9/25午後3時申込期限 先着順)←募集終了

LIVE配信&アーカイブ
ニコニコ生放送(Liveのみ):
【高専ロボコン2024】近畿地区大会 ライブ配信 - 2024/10/6(日) 12:00開始 - ニコニコ生放送
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【高専ロボコン2024】10/6(日)正午配信開始|近畿地区大会 - YouTube

北海道地区大会

10月13日(日) ウインドヒルくしろスーパーアリーナ
観覧募集 応募多数の場合は抽選)←募集終了

LIVE配信&アーカイブ
ニコニコ生放送(Liveのみ):
【高専ロボコン2024】北海道地区大会 ライブ配信 - 2024/10/13(日) 12:00開始 - ニコニコ生放送
YouTube
【高専ロボコン2024】10/13(日)正午配信開始|北海道地区大会 - YouTube

九州沖縄地区大会

10月13日(日) 早水公園体育文化センター
観覧募集 9/18 応募期限、応募多数の場合は抽選)←募集終了

LIVE配信&アーカイブ
ニコニコ生放送(Liveのみ):
【高専ロボコン2024】九州沖縄地区大会 ライブ配信 - 2024/10/13(日) 12:00開始 - ニコニコ生放送
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【高専ロボコン2024】10/13(日)正午配信開始|北海道地区大会 - YouTube

東北地区大会

10月20日(日) 鶴岡市藤島体育館
観覧募集 9/20 応募期限、応募多数の場合は抽選)←募集終了

LIVE配信&アーカイブ
ニコニコ生放送(Liveのみ):
【高専ロボコン2024】東北地区大会 ライブ配信 - 2024/10/20(日) 12:00開始 - ニコニコ生放送
YouTube
【高専ロボコン2024】10/20(日)正午配信開始|東北地区大会 - YouTube

東北地区大会はライブ配信なし、当日の様子を10/29に動画配信する形となりました。

YouTube
【高専ロボコン2024】10/20(日)開催|東北地区大会

全国大会

11月17日(日) 両国国技館

観覧募集 10/23(水) 午後2時応募締切、応募多数の場合は抽選)←募集終了

 

※2024/9/29、Live配信及びアーカイブのリンクを追記しました。

*1:スタートゾーン含む

*2:エリアBはあらゆるロボットの接地不可。ここをどうやって越えるかが前半の肝っぽい

*3:着地スポットとボールやボックスが置いてあるオブジェクトゾーンを含む。ロボット2がエリアC内で最初に接地した場所によって得点が変わる

*4:ルールブックP.1「はじめに」より

2024年初夏、出産しました

前の記事はこちら↓

solaris17.com

photo by Fé Ngô(https://unsplash.com/ja/@fengo)

前の記事をアップしてからわりとすぐに、破水して第一子を出産しました!

予定日全然先だったから油断していた。
そして無痛分娩希望でしたが、結局緊急帝王切開で生みました…。

なんかもう色々あって、陣痛の痛みも、硬膜外麻酔で痛みが和らぐ経験も、急遽手術室に運ばれて帝王切開で赤子を取り出されるのも、ひととおりやったぜ!

生むまでに70時間かかったぜ!白目剥いたぜ!

でも私も子も、病院の定める通常の入院日数で元気に退院しました。
むしろ大部屋で同室だった人(彼女は私と同じ日に自然分娩で出産)の方が入院長引いていた…。
まぁ入院生活が精神的に辛すぎて、一刻も早く退院したいがために術後気合いで起き上がって早めに歩行訓練始めたのが功を奏したのかもしれん。

なお精神的に辛かったのは、お医者さんや助産師さんが冷たいとか感じが悪かったとかではありません。
主にホルモンバランスのせいです。

まぁ緊急帝王切開で夜遅くに病室に担ぎ込まれたためなのか、病室とか新生児室の使い方の説明をほとんどされていないことに入院生活も半分以上過ぎた頃になってやっと気付いたりしたけどさ…。

私の数日後に入院した隣のベッドの人に説明してるのがたまたま聞こえて
「そ、そうだったのか…知らなかった…」
「だからあのとき授乳してたら微妙な顔されたのか…*1
みたいなことが複数発覚し、「な、何だよ、『わからないことは質問してくださいね★』って言われても、そもそもの前提条件や基本ルールを教えてくれなきゃ質問も出ないよ…」とぶつくさする事もあった。

が、まぁスタッフの方々は死ぬほど忙しそうだったし、出産直後で頭がろくに働いていない妊婦の相手など慣れてるだろうし、なにより皆さんとても丁寧で親切だったので何でもいいです。*2

というわけで、妊娠中日記がものすごく中途半端なところでぶった切られているのですが、2024年の高専ロボコンも始めるので並行して続きを書くかしたいと思います。

妊娠・出産日記と高専ロボコンが同時に語られるカオス。

*1:毎日の新生児の体重測定時刻を全く知らされていなかったので、測定時刻の直前に母乳あげてしまったらしく助産師さんに「あ…いえ、なんとかします」って言われて「?」となった

*2:そのわりにネチネチ自分のブログにまで書いている